過去の上映

  • 2021.9.4 - 2021.9.5
    ●上映の感染症予防の対策およびご来館の皆様へのお願いにつきましては、当該ページ「新型コロナウイルス感染症拡大防止策」をご覧ください。
  • 上映企画

生誕120年 円谷英二展『かぐや姫』上映会

Eiji Tsuburaya: On the 120th Anniversary of his Birth / Screenings of Kaguya-hime

2021年9月4日(土)1:30pm、3:45pm、7:15pm

     5日(日)11:30am、2:15pm、5:15pm 

会 場 小ホール(地下1階)

定 員 76名(各回入替制・全席指定席) ※8/18(水)更新

【全回ともチケット完売いたしました(当日券はございません)】※8/31(火)更新

 イギリスで発見された、J.O.スタヂオ製作による音楽映画『かぐや姫』(国内公開1935年、監督:田中喜次、撮影:円谷英二)の海外向け短縮版(1936年作成)が、85年の時を経て日本へ里帰りを果たしました。長らく失われていた『かぐや姫』は、「ゴジラ」「ウルトラマン」シリーズを生み出した、今年生誕120年を迎える“特撮の父”円谷英二が撮影を手がけた初期作品です。円谷の若き日の功績を伝える本作を、どうぞごゆっくりご鑑賞ください。

・展覧会の観覧券ではご鑑賞できません。チケットぴあで発売されるチケットを事前にお求めください。

・各回の開映後の入場はできません。

・新型コロナウイルス感染拡大などの状況により、変更が生じる可能性がございます。随時、当館HPにて最新情報をご確認ください。

 

日本からイギリスへフィルムが渡った経緯

1.ロンドン日本協会(ジャパン・ソサエティ)が1936年に英国人や現地邦人向けの上映会を企画し、在英日本大使館に「日本の可憐な伝説、童話を題材にした映画がほしい」と依頼する。

2.同大使館から相談を受けた外務省が、外郭団体の国際映画協会に作品選定を委嘱し、『かぐや姫』が輸出フィルムとして確定する。

3.国際映画協会の監修により、冒頭に英語字幕による解説を付した短縮版が作成された。

発見の経緯

2015年5月、ロンドン在住の映画史研究家ロジャー・メイシー(Roger Macy)氏から 、英国映画協会(British Film Institute、BFI)に本作の可燃性ポジフィルムが現存しているという情報が寄せられる。同年10月、当館研究員がBFIの保存センターで現物調査を実施。その結果、当時日本映画を通じて文化振興を行っていた国際映画協会の監修により、1936年11月に作成された『かぐや姫』[短縮版]であることが明らかになる。その後、およそ6年にわたるBFIとの収集交渉を経て、『かぐや姫』[短縮版]を不燃化したフィルムの里帰りが実現した。

『かぐや姫 』 [短縮版]

1935(J.O.スタヂオ) |33分・35mm・白黒

・すべての上映に10分間の上映前解説トークがあります。
・作品冒頭の英語字幕イントロダクションには日本語字幕が付いています。

脚色:J.O.企画部/監督:田中喜次/撮影:円谷英二/録音:万宝圭介/美術:松岡映丘/音楽:宮城道雄/演技監督:青柳信雄/主題歌作詩:西條八十/ミニチュア制作・撮影:政岡憲三/アニメーション用人形制作:浅野孟府

出演:北澤かず子(かぐや姫)、藤山一郎(造麿)、徳山璉(太麿)、汐見洋(竹取翁)、東日出子(竹取嫗)、横尾泥海男(宰相阿部)、藤輪欣司(細身)、下田猛、上田吉二郎
演奏:宮城合奏団、ビクター管弦楽団・混声合唱団/舞踊:高田せい子按舞、高田舞踊団総出演

公開:1935 年11 月11 日(京都宝塚劇場)、11 月21 日(日本劇場)
オリジナル版上映時間:75 分(9 巻、2051m)
1936 年に国際映画協会の監修により英国への輸出向けに際編集された短縮版の上映時間:33 分(3 巻、908m)。

解説

トーキー専用の貸スタジオとして設立された京都のJ.O.スタヂオによる、『百萬人の合唱』に続く自社製作の第2回作品。「竹取物語」を翻案した日本的題材を、作曲家・箏曲家の宮城道雄と日本画家の松岡映丘が参加した音楽と美術で独自性を見せた音楽映画。
映画初出演の新人北澤かず子が「かぐや姫」を演じ、『百萬人の合唱』にも出演した徳山璉と、同じくビクター専属だった藤山一郎が歌唱を担い、P.C.L.や東宝で活躍した汐見洋や、松竹蒲田出身の横尾泥海男などが脇を固めている。
円谷英二は松竹下加茂時代から有名なローキー撮影を基調に、スモークによる雰囲気作り、自身が開発を手掛けたクレーンの活用、そしてスクリーン・プロセスなど合成技術の導入と、キャメラマンとして蓄積してきた多様な撮影技術を発揮している。

略筋

竹取翁と媼は竹やぶで見つけた赤ん坊をかぐや姫と名付け、息子の造麿みやつ こまろと兄妹のように育て、成長した二人を娶わせようとしていた。しかし姫の美しさは都中の評判となって、宰相阿部は息子の細身ほそみ太麿ふとま ろのどちらかに嫁がせるよう翁に迫った。翁の様子に心を痛めたかぐや姫は、最高の宝物を持ち帰った人と結ばれると申し出た。細身たちの奸計によって海で遭難した造麿だったが、流れ着いた浜辺で陰陽師に助けられる。陰陽師は一計を案じ、月で生まれたかぐや姫が月蝕の夜に昇天するという噂を都に流して宰相たちを信じ込ませた。目を閉じて幻の天人の舞を見ている宰相と息子たちの前を、かぐや姫と造麿それに翁夫婦を乗せた牛車は去って行くのだった。

前売指定席券

8月27日(金)10:00amより、チケットぴあにて全上映回の前売指定席券(全席指定席・76席)を販売します。【全回ともチケット完売いたしました(当日券販売はございません)】 ※8/31(火)更新

[Pコード:551-595]

障害者(付添者は原則1名まで)・国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズの方も前売指定席券をお求めください。館内でのチケット販売はありません。

前売料金 *別途手数料がかかります。
一般:520円/高校・大学生・65歳以上:310円/小・中学生:100円
/障害者(付添者は原則1名まで)・キャンパスメンバーズ・優待:無料(*手数料のみかかります)

・優待の方は「障害者または付添者等」券をお求めください。
料金区分の違う前売指定席券では入場できません。差額のお支払いで観覧することはできません。
・学生、65歳以上、障害者、キャンパスメンバーズ、優待の方は証明できるものをご提示ください。ご提示のない方は入場できません。
・新型コロナウイルス感染拡大を受け、ご鑑賞をおやめになった方、来館時の検温の結果、37.5℃以上の発熱が確認された方を対象に、会期終了後、前売指定席券の払い戻しを行います。払い戻しの詳細はこちらをご覧ください。→ 払い戻し受付期間は終了しました。※10/6(水)更新

下記に該当する方は購入をお控え願います。
新型コロナウイルス感染症について
・陽性判定、あるいは医師に自宅待機指示を受けている方
・検査結果待ち、あるいは体調不良の諸症状がある方
・ご自身の身近に感染の疑いがある方
・過去14日間以内に、陽性の方と濃厚接触がある方、感染が拡大している国・地域への訪問歴がある方


前売指定席券の購入方法

セブン-イレブン(店頭のマルチコピー機)で購入(※座席選択はできません)
各回の上映1時間前まで
前売料金に加え、1枚につき発券手数料110円がかかります。

受付電話(0570-02-9999)で購入(※座席選択はできません)
各回の4日前11:59pmまで
前売料金に加え、1枚につき発券手数料110円がかかります。

チケットぴあのサイトで購入
https://w.pia.jp/t/kaguyahime1935/

購入時期によってご利用可能な決済方法が異なります。上映当日はクレジットカードまたはちょコム決済で各回の上映1時間前まで購入可能です。
前売料金に加え、1枚につき発券手数料110円、また決済方法によって1件につき決済手数料がかかる場合があります。

購入方法別の手数料一覧はこちらをご覧ください。

必ず紙のチケットを発券してからご来館ください。
・購入サイトは準備でき次第アップされますが、ご利用は8月27日(金)からです。
・受付電話およびチケットぴあのサイトは毎週火・水2:30am ~ 5:30amはシステムメンテナンスのため受付休止となります。
セブン-イレブンおよび受付電話での購入では座席選択ができません。全体的に散らばるよう自動で割り振られます。
・手数料等の詳細や購入方法に関する最新情報については、チケットぴあのサイトhttps://t.pia.jp/をご覧ください。
・本前売指定席券購入に、システム利用料はかかりません。
・定員枚数に達し次第、チケット販売終了となります。(※発売開始後、完売など最新情報はチケットぴあサイトにてご確認ください。)


入場方法

前売指定席券は来館前に必ず発券をお願いします。前売指定席券をご持参なき場合は入場できません。
・開場は開映20分前です。
各回の開映後の入場はできません。

マスク着用のない方の入館をお断りします。

 当館の新型コロナウイルス感染症拡大防止策
・来館者全員への検温を実施。
・館内各所に手指用消毒液を設置。
・清掃・消毒を強化。
・ホール内の換気を強化。
・スタッフはマスク・手袋等を着用して対応。
・受付などの対面場所に飛沫ガードを設置。

ご来館の皆様へのお願い
・発熱や風邪などの症状がある方は、来館をお控えください。
・咳エチケットにご協力ください。
・館内で体調を崩された場合は、スタッフにお知らせください。
・こまめな手洗いや手指の消毒にご協力ください。
・入退場やご観覧の際は、互いに適切な距離を保つようお願いいたします。
・ロビー等での飲食は、蓋の閉まる飲み物以外は禁止にさせていただきます。
・感染発生時の入館者追跡のため、ご自身で入館日時の記録をお願いいたします。

上映以外に関する当館の対策およびお願いにつきましては、こちらをご覧ください。