フィルムは記録する

国立映画アーカイブが所蔵する文化・記録映画など映画作品を配信するWEBサイト。

約8万6千本にのぼる当館の所蔵フィルムのうち、劇映画ではない実写作品である文化・記録映画やニュース映画は、日本映画だけで5万本近くに及びます。「フィルムは記録する ―国立映画アーカイブ歴史映像ポータル―」では、これまでは上映の機会や放送・パッケージでの普及が限られてきた、こうした歴史映像群を、全篇視聴可能な状態で公開します。

本サイトは国立映画アーカイブと国立情報学研究所が共同で構築しています。

 

フィルムは記録する ―国立映画アーカイブ歴史映像ポータル― 公式ホームページ(外部サイト)

サイトの特徴

第1弾では、日露戦争の記録を初め、文部省が推進した科学やスポーツ、観光などを扱う教育映画、行政や企業による産業や地方振興のPR映画、皇室行事や軍事演習の記録など、題材も撮影場所も多彩な87作品を一挙公開しました。(2023.3.31公開)

第2弾では、1913年から1941年までの間に製作された40作品を公開しました。とりわけ1920年代後半から30年代初頭までの作品を中心に、中国大陸への進出とともに、徐々に軍国主義化が進行していく時代相が描かれています。一方で、大正デモクラシーを引きついだ市民によるレジャーやスポーツ、民俗芸能への関心など、大衆文化の爛熟ぶりをうかがうこともできます。(2023.12.22公開)

第3弾では、1922年から1936年までの間に製作された49作品を公開しました。この期間の前半には、『隅田川』など数々の文部省映画や長篇の観光映画などが登場しますが、満洲事変勃発以降は、総動員体制への準備や大陸での本格的な軍事衝突を反映し、映画の内容も軍事色が急速に高まります。防空演習や満洲国建国、国防婦人会の活動など、さまざまな題材を映画から知ることができるでしょう。(2024.3.8公開)

今後も随時公開作品を増やしていく予定です。

また、作品や素材に関する詳細情報を掲載するとともに、全文検索や、ジャンル、撮影場所(都道府県)、年代による絞り込み機能も備えています。

 

当館が運営するその他の映像配信サイト

・日本アニメーション映画クラシックス
https://animation.filmarchives.jp/

・映像でみる明治の日本
https://meiji.filmarchives.jp/

・関東大震災映像デジタルアーカイブ
https://kantodaishinsai.filmarchives.jp/

・はじまりの日本劇映画 映画meets歌舞伎
https://eigameetskabuki.filmarchives.jp/