フィルムは記録する

国立映画アーカイブが所蔵する文化・記録映画など映画作品を配信するWEBサイト。題材も撮影場所も多彩な219作品を公開しています。(2024.9.26現在)

約8万6千本にのぼる当館の所蔵フィルムのうち、劇映画ではない実写作品である文化・記録映画やニュース映画は、日本映画だけで5万本近くに及びます。「フィルムは記録する ―国立映画アーカイブ歴史映像ポータル―」では、これまでは上映の機会や放送・パッケージでの普及が限られてきた、こうした歴史映像群を、全篇視聴可能な状態で公開します。

本サイトは国立映画アーカイブと国立情報学研究所が共同で構築しています。

フィルムは記録する ―国立映画アーカイブ歴史映像ポータル― 公式ホームページ(外部サイト)

https://filmisadocument.jp/


サイトの特徴

第1弾では、日露戦争の記録を初め、文部省が推進した科学やスポーツ、観光などを扱う教育映画、行政や企業による産業や地方振興のPR映画、皇室行事や軍事演習の記録など、題材も撮影場所も多彩な87作品を一挙公開しました。(2023.3.31公開)

第2弾では、1913年から1941年までの間に製作された40作品を公開しました。とりわけ1920年代後半から30年代初頭までの作品を中心に、中国大陸への進出とともに、徐々に軍国主義化が進行していく時代相が描かれています。一方で、大正デモクラシーを引きついだ市民によるレジャーやスポーツ、民俗芸能への関心など、大衆文化の爛熟ぶりをうかがうこともできます。(2023.12.22公開)

第3弾では、1922年から1936年までの間に製作された49作品を公開しました。この期間の前半には、『隅田川』など数々の文部省映画や長篇の観光映画などが登場しますが、満洲事変勃発以降は、総動員体制への準備や大陸での本格的な軍事衝突を反映し、映画の内容も軍事色が急速に高まります。防空演習や満洲国建国、国防婦人会の活動など、さまざまな題材を映画から知ることができるでしょう。(2024.3.8公開)

第4弾では、1921年から1938年までの間に製作された作品を中心に、重要文化財フィルム『史劇 楠公訣別』を含む43作品を公開しました。震災からの復興や巨大飛行船の来航などの社会的出来事、郵便制度や地下鉄建設といった社会基盤、学生生活や大学行事、健康や生活改善そして自然といった多様な題材に加え、皇太子時代からの昭和天皇の外遊・行啓・行幸という旅の記録は、この時代の人と社会を考える上で様々な示唆を与えてくれるでしょう。(2024.9.26公開)

今後も随時公開作品を増やしていく予定です。

また、作品や素材に関する詳細情報を掲載するとともに、全文検索や、ジャンル、撮影場所(都道府県)、年代による絞り込み機能も備えています。


当館が運営するその他の映像配信サイト