当館について
日本で唯一の国立映画専門機関
国立映画アーカイブ(英語名称:National Film Archive of Japan)は、昭和27(1952)年に設置された国立近代美術館の映画事業(フィルム・ライブラリー)に始まり、昭和45(1970)年の機能拡充による東京国立近代美術館フィルムセンター開館とその後の活動を経て、平成30(2018)年、独立行政法人国立美術館の6番目の館として設立に至りました。
また、平成7(1995)年には建物をリニューアルし現在に至っています。
シンボルマーク・ロゴ
国立映画アーカイブとして生まれ変わった当館の新たなシンボルマークは、光を投げかけ、そして光を受けとる双方向の運動を表すことで、求心力とともに広がりを表現しています。内側の矩形はスタンダードサイズ、外側はヨーロッパ・ビスタに近い比率となっています。
ロゴの「NFAJ」(略称)の形状には、文字のなりたちの原点にもどり、要素がいくつか集まるだけで文字になっていく不思議さと、デジタル技術への対応性が込められています。
シンボルマーク・ロゴ作者:鈴木一誌
*鈴木一誌氏は2023年8月19日に逝去されました。当館への御協力に深く感謝申し上げると共に、謹んで哀悼の意を表します。
国立映画アーカイブの機能
日本で唯一の国立映画専門機関である国立映画アーカイブは、映画の保存・研究・公開を通して映画文化の振興をはかる拠点として、次のような機能を備えています。
映画を保存・公開する拠点としての機能
国内外の(デジタル作品を含む)映画及び図書などの映画関連資料の収集・保存・復元とこれらに関する学術的な調査研究に携わるとともに、館内での上映・展示、図書室での公開、ならびに館外利用者への貸出・複製利用・特別観覧などによって所蔵品の公開を行っています。
映画に関するさまざまな教育拠点としての機能
「こども映画館」や「優秀映画鑑賞推進事業」など、多様な観客層を対象に、映画を通して文化・芸術や歴史・社会を学ぶ機会を提供するとともに、国内外の映画関係団体や専門家との連携によって、映画の保存や教育に関する交流や人材育成を行っています。
映画を通した国際連携・協力の拠点としての機能
世界各国の映画保存機関が集う国際組織である国際フィルムアーカイブ連盟(FIAF)に加盟し、各機関との間で収集に関する連携協力や上映企画の共同開催・協力などを行うほか、映画のシンポジウムや講演会などを開催しています。