館長挨拶

国立映画アーカイブ
館長 岡島 尚志

国立映画アーカイブのウェブサイトに、ようこそ、おいでくださいました!今年(2018年)4月の機関設置とともに、初代館長に就任いたしました岡島尚志です。

 国立映画アーカイブは、わが国唯一の映画専門の保存・研究・上映機関です。

 1970年に東京国立近代美術館の映画部門として開館したフィルムセンターが、その後の48年間で収集・保管・情報化してきた膨大な映画フィルムと映画関連資料のコレクション、修復を含む映画に関するさまざまな保存の技術とノウハウ、また、広範囲にわたる映画研究や上映・利活用の成果、FIAF(国際フィルムアーカイブ連盟)を中心とする国際交流の緊密なネットワークなどを、すべて継承し、わが国と世界の映画文化に貢献し続ける文化機関――それが、国立映画アーカイブです。

 国立映画アーカイブは、二つの場所で運営されています。

一つは、東京都中央区京橋の本館で、ここでは、一年を通じて公開上映や展示が行われています。また、映画の専門図書室も設置しています。映画史や映像の技術をめぐる研究・教育の事業も年を追うごとに盛んになっています。

もう一つは、神奈川県相模原市にある相模原分館で、ここでは映画フィルムの適正な保管や維持・管理・補修などが行われています。

京橋の本館には、「長瀬記念ホール OZU」をはじめとする公開施設があり、みなさまの御来場をお待ちしています。ぜひ、一度お出でください。そして何度もお出かけください。そこでは、古今東西の傑作やあらゆる未知の映画に、きっと出会うことができるでしょう。