過去の上映
- 2020.7.7 - 2020.9.6
●上映の感染症予防の対策およびご来館の皆様へのお願いにつきましては、当該ページ「新型コロナウイルス感染症拡大防止策」をご覧ください。 - 上映企画
松竹第一主義 松竹映画の100年
Shochiku Cinema at 100
2020年7月7日(火)-9月6日(日)
会期中の休館日:月曜日
会 場:長瀬記念ホール OZU(2階)
定 員:111名(各回入替制・全席指定席)
弁士・伴奏付上映のある日は105名
※各回の開映後の入場はできません。
・定員111名・前売指定席券のみとし、当日券は扱いません。
(障害者及び国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズを除く)
・来館者全員に検温を行います。37.5℃以上の方は入館をお断りいたします。
・来館時の検温の結果、37.5℃以上の発熱が確認されたお客様、
来館前に発熱や風邪などの症状がありご来館をお止めになったお客様を対象に前売指定席券の払い戻しを行います。
・詳細についてはこちらをご覧ください。
主 催:国立映画アーカイブ
企画協力:松竹株式会社
協 力:株式会社橋本ピアノ
前売指定席券のページはこちら
障害者・キャンパスメンバーズ等券のページはこちら
概要
大正9(1920)年、演劇の興行会社として飛ぶ鳥を落とす勢いだった松竹が、満を持して映画製作に乗り出します。同年6月25日にオープンした蒲田撮影所を拠点として、ハリウッドに範を仰いだディレクター・システムや最新の設備機材、当時は先進的だった女優の起用、そして何より若く熱意溢れる映画人たちのエネルギーによって、次々と優れた映画が生み出されました。
サイレント期には、名プロデューサー城戸四郎の指導の下、都会的で明朗な“蒲田調”(1936年の大船撮影所移転以降は“大船調”)を確立し、日本映画に新しい流れを起こしました。1931年には、『マダムと女房』によって国産初の本格的長篇トーキーを成功させます。本企画タイトル「松竹第一主義」とは、そのような松竹映画の躍動期に、城戸が高らかに掲げたモットーに他なりません。
その後も初の国産カラー長篇『カルメン故郷に帰る』(1951)で話題を呼ぶなど、新技術を積極的に取り入れ、喜劇やホームドラマを基調とした娯楽映画の高い質を維持するとともに、小津安二郎や木下惠介といった巨匠たちの芸術性や、“松竹ヌーヴェルヴァーグ”と称されたような革新性も打ち出してきました。また京都では、下加茂(1923-52)と太秦(1940-65)の二つの撮影所を拠点として、阪東妻三郎や林長二郎、高田浩吉などの時代劇を量産してきたことも特筆に値するでしょう。さらには、外部のプロダクションと積極的に連携することにより、“大船調”とは異なる多様な作品を生み出したことも忘れてはなりません。
本企画は、1921年の『路上の靈魂』から2006年の『花よりもなほ』まで、提携・配給作品も含め、さまざまなジャンル・監督・スターの松竹作品計79本(64プログラム)を上映します。日本映画界を代表するメジャーカンパニーのひとつとして、今も業界を牽引する松竹映画の100年間の足跡を、ぜひこの機会に振り返ってください。
一般・シニア・学生の方は前売指定席券をご購入ください。当日券はございません。
障害者ならびに国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズの方は、こちらをご覧ください。
■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術 (音)=音楽 (出)=出演 (解)= 解説・ナレーション
■スタッフ、キャスト欄の人名は原則として公開当時の表記を記載しています。
■記載した上映分数は、当日のものと多少異なることがあります。
■特集には不完全なプリントや状態の悪いプリントが含まれていることがあります。
★印の回は弁士・伴奏付で、♪印の回は伴奏付で上映します。
上映作品詳細
1路上の靈魂[弁士説明版](84分・24fps・HDCAM-SR・白黒)
- 2020年7月7日(火) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年7月12日(日) 10:30 AM@長瀬記念ホール OZU
1920 年、小山内薫は松竹のキネマ俳優学校の校長として招かれ、同校出身者らとともに松竹キネマ研究所を設立した。本作は、芸術としての映画を追究した同研究所の渾身の第1作。クリスマス・イブ、山の別荘に集う人間模様を通して、憐れみや不寛容といった人間の普遍的な価値に迫る。上映するのは2014 年に当館が復元した弁士説明版。封切当時の映画説明者だった徳川夢声が1954 年に再び説明を披露したときの音声が、最初と最後の54分間に収録されている。
2海浜の女王 他(計88分)
- 2020年7月10日(金) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月6日(木) 11:30 AM@長瀬記念ホール OZU
『海浜の女王』は、蒲田モダニズムを代表する牛原虚彦監督=鈴木傳明主演の1 本で、映画保存協会の「映画の里親」プロジェクトにより、2006 年に復元したもの。二枚目スターの傳明が女装姿で水泳、カーチェイス、乱闘を繰り広げる。『晴れゆく空』は松竹を代表する名プロデューサー・城戸四郎の知られざる監督作(赤穂春雄はペンネーム)で、逓信省の簡易保険と郵便年金のPR 短篇。『石川五右ヱ門の法事』は斎藤寅次郎の貴重な無声期のナンセンス喜劇で、1997 年に9.5mm短縮版が発見された。恋人の父親に結婚を反対されて撲殺された男が幽霊になってよみがえり、先祖の大盗賊・石川五右衛門の助力を得て恋人を奪い返す。
2020年7月10日(金) 7:00 PM ★弁士・伴奏付上映
弁士:片岡一郎 伴奏:上屋安由美
※前売指定席券は完売しました(7月8日更新・最新情報はチケットぴあのページをご覧ください)
海浜の女王[松竹グラフ版](14分・18fps・35mm・無声・白黒)
晴れゆく空(53分・18fps・35mm・無声・白黒)
石川五右ヱ門の法事[パテベビー短縮版](21分・16fps・35mm・無声・白黒)
3民族の叫び 他(計123分)
- 2020年7月7日(火) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年7月30日(木) 11:00 AM@長瀬記念ホール OZU
『民族の叫び』は満蒙開拓宣伝のための大作映画で、満鉄が出資し、満洲でロケーション撮影が行われた。山東省の豪家・楊老大人(井上)や、父の「日中親善」の遺志を継ぐ福本眞太郎(岩田)を軸に、理想郷としての満洲開拓の意義が説かれる。オリジナルは12巻だが、現存するのは後半部分と思われる。『島の娘』は、当時の大ヒット曲をモチーフにしたサウンド版小唄映画。伊豆大島を舞台に、若者たちのすれ違いと悲恋が抒情豊かに描かれる。当時、三原山で続発した若者の自殺が、物語に機敏に取り入れられている。
民族の叫び(61分・18fps・35mm・無声・白黒・部分)
島の娘(62分・35mm・サウンド版・白黒)
4不壞の白珠 他(計103分)
- 2020年7月11日(土) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月19日(水) 12:00 PM@長瀬記念ホール OZU
松竹時代の清水宏は、メロドラマやシリーズものなど「蒲田調」を支えるプログラム・ピクチャーを多く手がけながらも、斬新でモダンな感覚を持つ新進気鋭の監督として注目されていた。『不壞の白珠』は、清水による菊池寛の小説の映画化。俊枝(八雲)は成田(高田)に好意を寄せているが、成田はそれに気づかず俊枝の妹・玲子(及川)と結婚してしまう。玲子の奔放さゆえ、二人の結婚生活も長くは続かないが…。俊枝の孤独や挫折が、ショット構成、編集など、映画的手法の駆使によって表現され、城戸四郎に一目置かれた清水のメロドラマ演出の才腕を堪能できる。2018年に神戸映画資料館で断片が発見された『恋の捕縄』とともに上映。
2020年7月11日(土) 4:00 PM ★伴奏付上映
伴奏:柳下美恵
上映後、柳下氏によるトークがあります
※前売指定席券は完売しました(7月7日更新・最新情報はチケットぴあのページをご覧ください)
恋の捕縄(2分・18fps・35mm・無声・白黒・断片)
不壞の白珠[染色版](101分・24fps・35mm・無声・染色)
5若者よなぜ泣くか(193分・20fps・35mm・無声・白黒)
- 2020年7月12日(日) 2:30 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月7日(金) 2:00 PM@長瀬記念ホール OZU
アメリカで映画製作を学んだ牛原虚彦は、帰国後、鈴木傳明を主演にアメリカニズムあふれる作品を次々と発表した。本作は牛原=傳明による最後の作品。妻に先立たれた上杉毅一(藤野)がモガの歌子(吉川)を妻に迎え、上杉家の空気は様変わりしていく。学生時代、水泳選手として活躍した傳明の鍛えられた体型は日本映画の新たな俳優像を提示している。
*途中10分の休憩をはさみます。
2020年7月12日(日) 2:30 PM ★伴奏付上映
伴奏:神﨑えり
6マダムと女房(56分・35mm・白黒)
- 2020年7月10日(金) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年7月21日(火) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
国産初の本格的なトーキー。「ドラマの構成の上に、発声効果を取入れる」というのが城戸の方針であったが、まさしく映画の音響効果は、劇作家・新作(渡辺)の創作の邪魔をする日常のさまざまな雑音を表現し、物語を展開する上で不可欠な要素になっている。ユーモラスな台詞もトーキーならではの軽快なテンポを生み出している。
7婚約三羽烏(66分・35mm・白黒)
- 2020年7月8日(水) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月27日(木) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
入社同期の仲良し三人組が社長令嬢を巡って恋の争いを繰り広げる。松竹入社間もない上原謙、佐分利信、佐野周二が「三羽烏」を掲げて共演した最初の作品。都会的で理知的な上原、野生的で豪傑肌の佐分利、気弱で純朴な佐野は、各々の持ち味を発揮し、不動の人気を獲得した。モダニズムに富んだ戦前の大船映画の特色を味わえる一作。
8愛染かつら[新篇總輯篇](89分・35mm・白黒)
- 2020年7月8日(水) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月6日(木) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
高石(田中)と津村(上原)は「愛染かつら」の木の下で愛の誓いを交わすも、運命のいたずらに翻弄され、すれ違い続ける。川口松太郎原作の映画化である本作は、公開後、その恋愛を中心とした感傷性が、総力戦体制下の映画としてふさわしいかという論争を巻き起こしたが大ヒットし、大船では女性向けのメロドラマが主流を占めていった。
9和製喧嘩友達 他(計125分)
- 2020年7月11日(土) 11:00 AM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年7月21日(火) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
『和製喧嘩友達』は、二人のトラック運転手が、身寄りのない娘を引きうけ、恋の鞘当てを演じる小津安二郎の監督第9作。『突貫小僧』は青木富夫の愛らしさと悪童振りが魅力的な喜劇。原作の野津忠二は、野田高梧、池田忠雄、大久保忠素と小津の合名である。『鏡獅子』は日本文化の海外への紹介のため、国際文化振興会が松竹に委託して六代目尾上菊五郎の舞踊を撮影させた、小津唯一の記録映画。『父ありき』のゴスフィルモフォンドで発見されたフィルムは、国内版とくらべて15分程度短いバージョンだが、より良好な音声を聞くことができる。
※7月21日3:00PMの回の前売指定席券は完売しました(7月21日更新・最新情報はチケットぴあのページをご覧ください)
和製喧嘩友達[パテベビー短縮版/デジタル復元版](14分・24fps・35mm・無声・白黒)
突貫小僧[パテベビー短縮版](14分・24fps・35mm・無声・白黒)
鏡獅子[英語版](25分・16mm・白黒・日本語字幕なし)
父ありき[ゴスフィルモフォンド版](72分・35mm・白黒)
10陸軍(87分・35mm・白黒)
- 2020年7月9日(木) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年7月22日(水) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
太平洋戦争開戦3周年記念映画として陸軍省の要請で製作された作品。田中絹代が、気弱な息子を立派な軍人に鍛え育てることに使命感を持つ母親を演じる。プロパガンダ映画の空虚な明るさは、息子の出兵の日、突然、茫然自失になって軍人勅諭をつぶやくわか(田中)のクロースアップから急転し、息子を戦地に送る母親の悲痛な心境が浮かび上がる。
11フクチヤン奇襲 他(計100分)
- 2020年7月9日(木) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月7日(金) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
松竹は日本のフィルム式トーキーアニメーションの最初期の1本『力と女の世の中』(1933、政岡憲三)を製作するなど、国産アニメーションの革新を推し進めていた。『フクチヤン奇襲』は、その政岡を責任者に、1941年に設立された松竹動画研究所の第1作。ミュージカル調の『くもとちゅうりっぷ』は、てんとう虫の少女を主人公にした物語で、戦時下にありながら詩情に満ちている。敗戦間際に公開された日本初の長篇アニメーション『桃太郎 海の神兵』は戦争アニメーションの白眉。奇襲作戦の実話に題材をとり、落下傘部隊のシーンのため実際の動きを徹底研究した。
フクチヤン奇襲(11分・35mm・白黒)
くもとちゅうりっぷ[デジタル復元版](15分・35mm・白黒)
桃太郎 海の神兵[デジタル修復版](74分・DCP・白黒)
12そよかぜ 他(計132分)
- 2020年7月14日(火) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月28日(金) 6:45 PM@長瀬記念ホール OZU
『そよかぜ』は、戦前に名曲映画シリーズでヒットを飛ばした佐々木康=万城目正コンビの戦後第1作。レビュー劇場の照明係・みち(並木)の愛と夢が、敗戦の影などどこにもない抒情的でのどかな雰囲気のなかに描かれる。松竹歌劇団出身の並木路子が劇中で歌った「リンゴの唄」は、その明るく和やかなメロディで人々の心を癒し、戦後最初のヒット曲となった。並木は『はたちの青春』でも主題歌「可愛いスイトピー」を歌い、美声を披露した。日本映画史上初の接吻映画と受け止められた本作は、戦後、スクリーンにもたらされた自由と解放を端的に示している。幾野道子と大坂志郎のキス・シーンは、当時、賛否両論を起こすほど話題になった。
そよかぜ(60分・35mm・白黒)
はたちの青春(72分・35mm・白黒)
13安城家の舞踏會(89分・35mm・白黒)
- 2020年7月14日(火) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月20日(木) 12:00 PM@長瀬記念ホール OZU
舞踏会が開かれている安城家の夜。そのはでやかな舞踏会の背後に渦巻く人間模様から敗戦後の世相が浮き彫りになる。原節子扮する安城敦子が、旧態依然とした華族の家柄に縛られる姉(逢初)に舞踏会の開催反対を表明する強烈なオープニングは、彼女を戦後民主主義の象徴たらしめた。後に近代映画協会を設立する吉村公三郎=新藤兼人コンビの第1作。
14悲しき口笛(83分・35mm・白黒)
- 2020年7月18日(土) 12:30 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月19日(水) 3:30 PM@長瀬記念ホール OZU
同名の主題歌もヒットした、美空ひばり初主演作。路上生活をしていたミツコ(美空)は、バイオリンの流しをしている修(菅井)とその娘(津島)と生活することに。一方、ミツコの兄・健三(原)は復員後、妹の行方を捜していた…。逆境にめげず、燕尾服でステッキ片手に歌う美空の姿が、戦後の新たなスターの登場を印象づけた記念すべき作品。
15てんやわんや(96分・35mm・白黒)
- 2020年7月15日(水) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月18日(火) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
東京での生活に嫌気がさした犬丸(佐野)は、社長(志村)の指令で四国に向かうも、そこでは「四国独立運動」が展開されていた。長年松竹でキャリアを積みながらも大船調からはみ出す型破りな演出で知られる渋谷実が、獅子文六の原作を得て、風俗映画作家としての手腕を発揮している。淡島千景が水着姿で鮮烈なデビューを飾った作品でもある。
16女優と名探偵 他(計109分)
- 2020年7月15日(水) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月2日(日) 12:30 PM@長瀬記念ホール OZU
『松竹映画三十年 思い出のアルバム』は、松竹キネマ創設30周年を機に製作された映画。松竹作品の名場面を引用し歴史をたどる。女優に重点が置かれ、30年間の女優史にもなっている。無声映画は、松井翠声による紹介とともに登場する静田錦波や生駒雷遊の説明つきで楽しむ構成で、観客として田中絹代と淡島千景もゲスト出演する。『女優と名探偵』は、探偵(日守)とスリ(西條)、警備員たちの追いつ追われつの大追跡を通じて、本来なら見ることのできない松竹大船撮影所の舞台裏を活写していく。田中、佐野周二など、本人役として特別出演するスターたちの豪華な顔ぶれも見どころ。当時も2本立てで上映され、松竹映画史と1950年当時のスタジオの裏側を同時に知ることができた。
※7月15日7:00PM、8月2日12:30PMの回の前売指定席券は完売しました(7月17日更新・最新情報はチケットぴあのページをご覧ください)
松竹映画三十年 思い出のアルバム(78分・35mm・白黒)
女優と名探偵(31分・35mm・白黒)
18波(111分・35 mm・白黒)
- 2020年7月16日(木) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月11日(火) 12:00 PM@長瀬記念ホール OZU
実子かどうか疑問を抱きつつも、子供を育ててきた見並(佐分利)の日々と悲恋の人生を、回想形式で描く。『羅生門』(1950、黒澤明)のヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞など、海外で日本映画への評価が高まる中、松竹が企画段階から海外輸出も狙って製作し、1952年のカンヌ国際映画祭に出品した作品。
※7月16日7:00PM、8月11日12:00PMの回の前売指定席券は完売しました(8月8日更新・最新情報はチケットぴあのページをご覧ください)
17カルメン故郷に帰る(86分・35mm・カラー)
- 2020年7月16日(木) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年9月1日(火) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
富士フイルムとの提携により製作された国産初のカラー長篇劇映画。ストリッパーのカルメン(高峯)が里帰りし、田舎町に波乱が起きる。感度や発色など、初期カラーフィルムの限界を克服すべく、木下惠介、楠田浩之らスタッフは入念にテストやシナリオの検討を行い、信州の山を彩るカルメンの華やかな踊りで、カラー映画ならではの魅力を最大限に引き出した。
*9/1(火)7:00pmの上映後に大関勝久氏(名古屋大学)によるトークがあります。
19新東京行進曲(97分・35mm・白黒)
- 2020年7月17日(金) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月2日(日) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
数々の災害をくぐり抜けてきた東京。そんな東京のど真ん中にある泰明小学校を卒業した同級生たちの愛と友情の物語。東京を変貌させた歴史的事件を経て、いまや各々異なる人生を歩んでいる彼らの青春群像が軽快に描かれる。ほぼ毎作、独創的なオープニングを披露した川島雄三が、本作では意外な人物を特別出演させ、異色なオープニングを演出する。
※7月17日3:00PM、8月2日4:00PMの回の前売指定席券は完売しました(7月22日更新・最新情報はチケットぴあのページをご覧ください)
20君の名は(127分・35mm・白黒)
- 2020年7月18日(土) 3:30 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月14日(金) 11:30 AM@長瀬記念ホール OZU
大空襲の夜に出会った眞知子(岸)と春樹(佐田)は、互いの名も知らず、半年後に数寄屋橋で再会する約束だけを残して別れるのだが…。菊田一夫のラジオドラマ(1952-54)の映画化。3 部作として公開され日本映画史に残る大ヒットを記録した。本作の成功は、松竹の企画の方向性を決定づけ、「大船調」はメロドラマの代名詞になっていった。
21君の名は 第二部(120分・35mm・白黒)
- 2020年7月19日(日) 12:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月14日(金) 3:30 PM@長瀬記念ホール OZU
夫・勝則(川喜多)との離婚を決意した眞知子は春樹のいる北海道に向かい、つかの間の再会を果たすが…。前作に続き、たった一晩の出会いに運命を感じた二人の再会と別れが、北海道、佐渡などの大自然を舞台に描かれる。運命に翻弄される男女の切ないラブストーリーを描いた本作は、戦前の『愛染かつら』と双璧をなす「すれ違いメロドラマ」の代表作である。
22君の名は 第三部(123分・35mm・白黒)
- 2020年7月19日(日) 3:30 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月14日(金) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
眞知子は離婚を求めて雲仙に旅立つものの、勝則は離婚に応じてくれない。春樹に思い焦がれる眞知子はついに病に倒れるが…。1939年の監督デビュー以来、松竹お家芸のメロドラマを多く手がけた大庭秀雄は、本作でその職人芸を遺憾なく発揮して観客の涙を絞り、今に至るまで『君の名は』とともにその名を残すことになった。
《松竹時代劇と下加茂・太秦撮影所》▶No. 24-34
1923年9月1日の関東大震災の発生後、松竹は製作スタッフを京都・下加茂に移し、新たに撮影所を開設した。当初、下加茂では現代劇と時代劇の両方が製作されたが、折から到来した時代劇ブームによって人気剣劇スターたちが次々と独立プロダクションを興した機をとらえ、松竹は彼らとの連携によって時代劇の量産を開始する。まず1925-26年に阪東妻三郎プロダクションを下加茂撮影所に迎え(同プロはその後、太秦に専用の撮影所を開設して移る)、26年には衣笠映画聯盟、28年には市川右太衛門プロダクションとも配給提携、また27年には林長二郎、30年には高田浩吉がそれぞれデビューを飾った。こうして松竹では、蒲田撮影所=現代劇、下加茂撮影所=時代劇という分業が成立し、『斬人斬馬剣』(1929、伊藤大輔)のような問題作や『雪之丞変化』3部作(1935、衣笠貞之助)などのヒット作が京都から次々と生み出された。1940年には、既存の撮影所を買収して松竹太秦撮影所とし、溝口健二の歴史大作『元禄忠臣蔵』前後篇(1941-42)などを製作、京都の松竹は2撮影所体制となった。
敗戦後の占領期、時代劇の製作が制限されたため、松竹京都でも再び現代劇が作られるようになった。ところが1950年、下加茂撮影所で火事が起こり、敷地の3分の1を焼失してしまう。翌51年、時代劇の製作本数制限が撤廃されたことに伴い、太秦撮影所のステージが増設され、拠点も太秦に移される(下加茂撮影所は52年に売却)。以後、太秦撮影所は、超大作から芸道もの、歌謡時代劇、コメディなどの時代劇作品を幅広く製作し、その中心には戦前からの生え抜き監督・大曾根辰夫(辰保)がいた。太秦撮影所は、現代劇のヒットシリーズ「二等兵物語」(1955-61)なども生み出しながら時代劇製作を続けたが、松竹本社の合理化による閉鎖(1965)によってその機能を停止することとなった。その後1974年、松竹傍系の京都映画が太秦撮影所に移転し、現在もなお映画やTV、CMなどの撮影を行っている(現在の社名および撮影所名は松竹撮影所)。
23二等兵物語(95分・35mm・白黒)
- 2020年7月22日(水) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月18日(火) 12:00 PM@長瀬記念ホール OZU
梁取三義の同名小説に心ひかれた伴淳三郎の提案による作品。中年の二等兵古川(伴)の笑いあり涙ありの兵営生活を通じて「帝国軍隊」の不条理や非人間性が告発される。低予算で製作されたが、予想外の大ヒットを記録してシリーズ化され(1955-61)、伴淳の代表作となった。敗戦後、戦争や軍隊の経験を、ユーモアを交えて風刺したコメディ映画の先駆けとして特筆される。
24無声時代劇選集(計75分)
- 2020年8月11日(火) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月22日(土) 4:30 PM@長瀬記念ホール OZU
『一殺多生剱』は、『斬人斬馬剣』とともに「傾向映画」時代の伊藤大輔の代表作とされるが、長らく現存が確認されていなかった幻の作品。2011年に16mm短縮版が映画研究者・牧由尚氏によって入手され、陽の目を浴びることとなった(オリジナルは12巻3606m)。幕末の動乱期に、生き写しの旗本と髪結い(市川右太衛門の二役)が、時代の大きなうねりに抗い、命を燃やしていくさまを描く(松竹配給)。牧氏所蔵の上映素材を借用して上映する。『斬人斬馬剣』では、現存する長さはオリジナル(10巻2502m)の2割強に過ぎないものの、鉄砲隊が出動する場面や主人公が農民の救出に駆けつけるクライマックスなどを見ることができる。『切られ與三』は神戸映画資料館所蔵の3本の16mmフィルムから今回最長版を作製したもので、デビュー翌年の若き林長二郎の匂い立つような色気を確認することができるだろう。
*上映前に牧由尚氏による解説(約10分)があります。
※8月11日7:00PM、8月22日4:30PMの回の前売指定席券は完売しました(7月30日更新・最新情報はチケットぴあのページをご覧ください)
2020年8月22日(土) 4:30 PM ★弁士・伴奏付上映
弁士:澤登翠 伴奏:湯浅ジョウイチ、鈴木真紀子
一殺多生剱[マーヴェルグラフ短縮版](29分・Blu-ray・無声・白黒)
切られ與三[短縮版](20分・16fps・35mm・無声・白黒/染色/染調色)
斬人斬馬剣[パテベビー短縮版/デジタル復元版](26分・18fps・35mm・無声・白黒)
25雪之丞変化[総集篇](97分・35mm・白黒)
- 2020年7月23日(木) 12:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月11日(火) 3:30 PM@長瀬記念ホール OZU
松竹時代劇の金看板、衣笠貞之助=林長二郎コンビの代表作にして大ヒット作。長二郎が復讐心に燃える歌舞伎の女形・雪之丞とその母親、やくざ者の闇太郎の三役を演じて魅力を存分に発揮した。オリジナルは計5時間に及ぶ3部作だが、現存するのは戦後に再公開された際に、第二篇を中心にまとめられた97分の総集篇。
26風雲金比羅山 他(計97分)
- 2020年8月30日(日) 12:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年9月2日(水) 3:45 PM@長瀬記念ホール OZU
『風雲金比羅山』は、やくざ映画の知られざる傑作である。盆の暮れに銚子に戻ってきた素っ飛びの安(阪東)が、網元たちを虐げる磯の長右衛門(山路)と衝突し、義のために立ち上がる。二人の名優、阪妻と山田五十鈴の見せる粋と情の厚さもさることながら、篠突く雨や風車といった情緒溢れる演出が、映画に豊かな奥行きを与えている。『故 阪東妻三郎 関西映画人葬実況』は、1953年に亡くなった阪妻の功績を讃える、松竹京都撮影所での関西映画人たちによる葬儀の記録。
※8月30日12:00PMの回の前売指定席券は完売しました(8月18日更新・最新情報はチケットぴあのページをご覧ください)
風雲金比羅山(92分・35mm・白黒)
故 阪東妻三郎 関西映画人葬実況(5分・35mm・白黒)
29歌う弥次喜多 黄金道中(102分・35mm・カラー)
- 2020年8月12日(水) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月29日(土) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
高田浩吉と伴淳による正月映画で、当時の人気歌手や喜劇人が大集合した賑やかなロードムービー。弥次さん(高田)と喜多さん(伴)が、偶然出会った娘(ポール)と共に、黒船に連れ去られたという娘の母(高峰)を探して旅をする。キャスト欄に表記した者以外にも、ミス・ワカサと島ひろし、蝶々=雄二、こまどり姉妹、東けんじと玉川良一なども登場。日本芸能史のドキュメントとしても貴重な作品である。
※8月29日4:00PMの回の前売指定席券は完売しました(8月29日更新・最新情報はチケットぴあのページをご覧ください)
27獄門帳(131分・35mm・白黒)
- 2020年7月23日(木) 3:30 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月28日(金) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
主殺しと不義密通の科で投獄された若い武士・喬之助(鶴田)を見て無実と確信した熟練の牢奉行(笠)は、事件の再調査に奔走するが、処刑の時は刻々と迫る…。回想を駆使しながら人間心理のひだを探る異色の時代劇で、明暦の大火をモデルとしたスペクタクル描写も迫力満点。
※7月23日3:30PMの回の前売指定席券は完売しました(7月21日更新・最新情報はチケットぴあのページをご覧ください)
28流轉(94分・35mm・カラ)
- 2020年7月24日(金) 12:30 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月29日(土) 12:30 PM@長瀬記念ホール OZU
花形役者(市川段四郎)と対立し江戸を追われた三味線の名手(高田)が、旅芸人の踊り子(香川)に助けられながら彼女に芸を教え、自身も再び芸道に戻るまでの苦難を描く。芸に対する名人同士の意地の張り合い、師匠と弟子の愛というメロドラマ的葛藤が、厳しい試練を経て唯一無二の芸へと昇華するさまは、芸道ものの極め付きと言っても過言ではない。
30侍ニッポン(105分・35mm・白黒)
- 2020年7月24日(金) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年9月2日(水) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
郡司次郎正による同名小説の4度目の映画化で、田村高廣が、自らの出生に苦悩しながら攘夷運動に身を投じる青年・新納鶴千代を熱演する。スケールの大きなセットや陰影に富んだ白黒シネマスコープの画面など、松竹京都撮影所の底力が随所に発揮された正統派時代劇。
※7月24日4:00PMの回の前売指定席券は完売しました(7月22日更新・最新情報はチケットぴあのページをご覧ください)
31武士道無残(74分・35mm・白黒)
- 2020年7月25日(土) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月26日(水) 12:00 PM@長瀬記念ホール OZU
大曾根辰夫に師事した森川英太朗のデビュー作にして唯一の監督作。お家断絶を避けるため、死んだ若君の後を追って殉死するよう命じられた若侍(山下)が、武家社会の不条理に翻弄されるさまを描く。「ヌーヴェルヴァーグ」期の松竹における、京都撮影所からの鮮烈な一作。
32いも侍・蟹右ヱ門(93分・35mm・白黒)
- 2020年7月26日(日) 12:30 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月18日(火) 3:30 PM@長瀬記念ホール OZU
浪人・蟹右ヱ門(長門)が、道場を開く従兄弟(宗方)を訪ねる旅すがら、さまざまな出来事に遭遇する。出世作となったTV時代劇「三匹の侍」(1963-69)での浪人役そのままに、長門勇が岡山弁のとぼけた口調と風変わりな殺陣で魅せる。逆手の邪剣使い・淵上(天知)の見せる殺陣にも注目。
34忍法破り 必殺(89分・35mm・白黒)
- 2020年7月26日(日) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月20日(木) 3:30 PM@長瀬記念ホール OZU
足軽の孫兵衛(長門)と兵七郎(竹脇)はひょんなことから、城を失い再起を期して落ち延びる若君小太郎(片岩)を助けることに。だがそこに悪徳家老(名和)の配下の忍びたちが迫る…。本作が監督デビューの梅津明治郎が、長門勇の持ち味を活かし、オフビートな忍者ものに仕上げた。少林寺拳法を採り入れた殺陣も目新しい。
33コレラの城(96分・35mm・白黒)
- 2020年7月25日(土) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月25日(火) 3:30 PM@長瀬記念ホール OZU
『三匹の侍』(1964、五社英雄)に続く、丹波哲郎が設立したさむらいプロダクションと松竹の提携作品で、丹波は主演の他、製作と殺陣場面の監督も務めている。コレラで廃墟と化した城に眠る砂金をめぐり、悪徳商人や用心棒、取り潰しとなった城の旧家臣たちが入り乱れる。怪奇・残酷描写もふんだんに盛り込まれた娯楽作。
36黒い河(110分・35mm・白黒)
- 2020年7月28日(火) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月8日(土) 12:30 PM@長瀬記念ホール OZU
木下惠介に師事し、社内では第2の木下と目されていた小林正樹がその殻を打ち破ったと評される作品。米軍基地周辺を我が物顔で闊歩する愚連隊と安アパートの住人たちを中心に、敗戦後の世相が生々しく描かれる。凶悪で非道な愚連隊のリーダー、人斬りジョーを演じた仲代達矢は、本作を機に小林の代表作の数々に出演することになる。
35抱かれた花嫁(96分・35mm・カラー)
- 2020年7月17日(金) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年9月1日(火) 3:30 PM@長瀬記念ホール OZU
松竹グランド・スコープ第1作。浅草の老舗すし屋の女将・ふさ(望月)は、婿養子をとって店を継がせようと焦るも、娘の和子(有馬)は興味がない。結婚をめぐる世代間の葛藤を描いた松竹得意のホームドラマであるが、日光の広々とした景色や華やかなレビュー、大がかりな火事シーンなど、シネマスコープならではのスペクタクルを堪能できる。
37日本の夜と霧(107分・35mm・カラー)
- 2020年7月28日(火) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年9月4日(金) 12:00 PM@長瀬記念ホール OZU
1960年の安保闘争がきっかけで結ばれた記者と学生の結婚披露宴が舞台。闘争を敗北と総括し、その犠牲をめぐって共産党を批判する新世代と、党の責任を認めない旧世代の学生運動家OBたちの激しい応酬が回想も交えて描かれる。松竹は封切から4日で上映を打ち切り、大島渚は抗議し松竹を退社。「松竹ヌーヴェルヴァーグ」の1本だが、大島本人はこの呼称を嫌っていた。
38非情の男(82分・35mm・白黒)
- 2020年7月29日(水) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月8日(土) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
高橋治の第3作。やくざの片棒を担ぐ五郎(三上)は、日雇い労働者たちの搾取や青年結社の活動で金を稼ぎ、成り上がろうとする。だが自分以外の誰も信じず、他人を利用するばかりの五郎には、強烈なしっぺ返しが待っていた…。開巻から凄絶なラストまで、非情な青年を鮮烈に演じ切る三上真一郎が素晴らしい。
40秋刀魚の味[デジタル復元版](117分・35mm・カラー)
- 2020年8月1日(土) 12:30 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年9月4日(金) 3:30 PM@長瀬記念ホール OZU
小津の遺作で、男手一つで育てた娘を嫁に出す父(笠)の気持ちや、嫁ぐ娘(岩下)の心情を細やかに描き出す。父の友人たち、老いた恩師とその娘、父の海軍時代の部下、団地住まいの兄夫婦など、主筋以外も豊かに点描している。2013年に作製したデジタル復元版を上映。冒頭に4分の復元デモを含む。
※8月1日12:30PMの回の前売指定席券は完売しました(7月31日更新・最新情報はチケットぴあのページをご覧ください)
39スパイ・ゾルゲ 真珠湾前夜(128分・35mm・白黒)
- 2020年7月30日(木) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月19日(水) 6:30 PM@長瀬記念ホール OZU
ゾルゲ(ホルツマン)はスパイとして、日本の機密情報をソ連に伝えていた。外国人を監視する任務を負ったユキ(岸)は、ゾルゲに接近する。同じく松竹とフランスの映画会社との合作『忘れえぬ慕情』(1956)の監督で、岸恵子の夫でもあったイヴ・シャンピが監督。ゾルゲ事件の映画化を発案したのは、岸だったという。
※7月30日3:00PM、8月19日6:30PMの回の前売指定席券は完売しました(8月18日更新・最新情報はチケットぴあのページをご覧ください)
41男の嵐(80分・35mm・白黒)
- 2020年7月30日(木) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月9日(日) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
中川信夫が、TV映画や劇映画を製作していたプロダクション・日米映画で撮った任俠映画(松竹配給)。予算や人材に恵まれたようには見えないが、ロケーション撮影の見事な活用などによって娯楽映画としての高い質を維持する中川の職人的才覚が際立つ。村田英雄が渡世人・松次郎に扮して熱演。
42嵐を呼ぶ十八人(109分・35mm・白黒)
- 2020年7月29日(水) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年9月4日(金) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
瀬戸内海の造船所で働く社外工の島崎(早川)は、特別給与が出るという話に惹かれ、寮の管理人になる。ところが新たに入寮したのは、大阪から集団就職してきた18人の無軌道な若者たち。彼らと島崎の間の軋轢が荒々しいタッチで描かれる。資本家・労働者の二項対立を超えた描写により、「社会派映画」への吉田喜重からの返答と評される。
43乾いた花(96分・35mm・白黒)
- 2020年7月31日(金) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月20日(木) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
刑務所帰りの村木(池部)は、賭場で謎の美少女冴子(加賀)に出会い、彼女に惹かれていく。革新的な映像表現で知られる篠田正浩が、光と影、明と暗の対比を活かして奥行きを演出し、官能的でありながら虚無感が漂う世界を創造している。公開当時、内容が反社会的だという理由で成人映画に指定されたが、かえって話題になり大ヒットを記録した(松竹配給)。
45いい湯だな 全員集合!!(89分・35mm・カラー)
- 2020年8月15日(土) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月26日(水) 3:30 PM@長瀬記念ホール OZU
ザ・ドリフターズの「全員集合!!」シリーズ(1967-75)の第3作。強面の長吉(いかりや)をリーダーにギャング団を結成した5人は、高校生芸者をめぐって対立深まる洞爺湖温泉で、推進派の女将(木暮)に雇われ、反対派の用心棒(左とん平)と相対する。女将の莫大な財産もからみ、家族関係の愛憎も真偽も入り乱れていくコメディ映画(松竹配給)。
44新宿そだち(88分・35mm・カラー)
- 2020年8月25日(火) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年9月6日(日) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
カウンターカルチャー全盛期の1968年、松竹は鮮やかな刺青をまとった女性を主人公にした風俗映画『いれずみ無残』、『新 いれずみ無残 鉄火の仁義』(共に関川秀雄)を製作しヒットさせる。本作はシリーズ3作目で、主演も前2作と同様に荒井千津子と松岡きっこ。大木英夫と津山洋子のデュエットによるヒット歌謡曲「新宿そだち」がモチーフになっている。
46男はつらいよ(91分・35mm・カラー)
- 2020年8月4日(火) 3:15 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月13日(木) 12:00 PM@長瀬記念ホール OZU
1968-69年放映のTVドラマの人気を受け、ドラマの脚本を担当した山田洋次が松竹に直訴して映画化を実現した、26年にも及ぶ寅さん放浪記の第1作。中学のとき、父親と喧嘩して家を飛び出したフーテンの寅(渥美)がふらりと葛飾柴又に舞い戻り、恋と笑いの大騒動を巻き起こす。2019年には、開始から50周年を迎え『男はつらいよ お帰り 寅さん』が公開された。
47虹をわたって(89分・35mm・カラー)
- 2020年8月15日(土) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月25日(火) 12:00 PM@長瀬記念ホール OZU
松竹で数多くの喜劇映画を手掛けた前田陽一による、天地真理の映画初主演作品。家出したマリ(天地)は、川に浮かぶ安宿で、持ち家を夢見る愉快な住民たちと一緒に暮らすことになる。競艇狂いの住民を演じたなべおさみや、マリの継母を演じた日色ともゑの名演も見どころ。天地が歌う同名の主題歌もヒットした。
※8月15日4:00PMの回の前売指定席券は完売しました(8月15日更新・最新情報はチケットぴあのページをご覧ください)
48旅の重さ(91分・35mm・カラー)
- 2020年8月4日(火) 12:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年9月3日(木) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
家出をした16歳の少女(高橋)が、旅芸人の一座や行商人などさまざまな人との出会いを経て、自分なりの生きる道を見つけ出そうとする。映画初出演とは思えない高橋洋子の演技に驚かされる。スチルカメラマン出身で、自らプロダクションを興して監督になった斎藤耕一による青春映画。
49女生きてます 盛り場渡り鳥(89分・35mm・カラー)
- 2020年8月26日(水) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年9月6日(日) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
「女」シリーズ(1971-72)最終作。金沢(森繁)と妻・竜子(中村)が営む「新宿芸能社」に住み込みで働き始めた初子(川崎)は、家事を完璧にこなし、二人も大助かり。ところがある日、初子の姿が消え、金沢のへそくりも消えていた…。山崎努や春川ますみといった助演俳優陣が怪演し、平穏な生活が破壊されていく。森﨑東の家族観が強烈に表現された一本。
※8月26日7:00PM、9月6日4:00PMの回の前売指定席券は完売しました(8月26日更新・最新情報はチケットぴあのページをご覧ください)
50砂の器(143分・35mm・カラー)
- 2020年8月4日(火) 6:30 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月21日(金) 12:00 PM@長瀬記念ホール OZU
野村芳太郎=橋本忍コンビによる松本清張原作の最後の映画化。天才作曲家(加藤)の暗い過去が、殺人事件を捜査する刑事・今西(丹波)によってあぶりだされる。原作ではわずか数行でしか説明されない父子の旅が、壮大な音楽と四季折々に移ろう美しい風景のなかに描かれ、清張をして「小説では表現できない」と言わしめた壮絶な叙事詩に昇華されている。
51ブロウアップ ヒデキ BLOW UP! HIDEKI(87分・35mm・カラー)
- 2020年8月16日(日) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月21日(金) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
“ウッドストック”のような野外コンサートを企図した一大ツアー「西城秀樹☆ʼ75 全国縦断サマー・フェスティバル」の密着ドキュメンタリー。富士山麓で30mクレーン3台を駆使したロックなライブを皮切りに、北海道から沖縄、ラストの大阪球場まで、時代を疾走する 20歳の秀樹と仲間、ファンの熱い夏を描く。
※8月16日1:00PM、8月21日4:00PMの回の前売指定席券は完売しました(8月18日更新・最新情報はチケットぴあのページをご覧ください)
52同胞 (127分・35mm・カラー)
- 2020年8月13日(木) 3:15 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年9月5日(土) 12:00 PM@長瀬記念ホール OZU
東京から劇団を招いて公演を実現させるべく奮闘する岩手県松尾村の青年会の物語。公演シーンでは、 5台のキャメラを動員した大がかりな撮影が行われた。経済成長に伴い過疎化が進む農村社会へのノスタルジアが感じられる一作。本作の最後、村を立ち去った「統一劇場」は、山田洋次の77年作『幸福の黄色いハンカチ』にも登場し北海道の夕張で公演する。
*8/13(木)3:15pmの上映前に山田洋次監督による挨拶があります。
53さらば夏の光よ(88分・35mm・カラー)
- 2020年8月5日(水) 12:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月16日(日) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
行動的で調子のいい現代っ子・宏(郷)と内気で真面目な少年・野呂(川口)は京子という少女(秋吉)に恋をするが、やがて三人の愛の共同体は瓦解させられてゆく。野呂が主人公だった原作を大幅に書き変えたジェームス三木の大胆な発想もさることながら、山根成之の繊細な演出と郷ひろみの演技がとりわけ光る 1970年代青春映画の名篇。
54俺たちの交響楽(112分・35mm・カラー)
- 2020年8月5日(水) 3:30 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月13日(木) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
「男はつらいよ」シリーズ(第7作以降)をはじめとして、山田洋次作品の脚本で知られる朝間義隆の監督デビュー作。川崎の労働者たちが、仲間を集めて公演でベートーベンの「第九」を歌うまでを描いた青春群像劇。初主演の武田鉄矢が滑稽さとペーソスとで魅せる。
55ざ・鬼太鼓座(105分・35mm・カラー)
- 2020年8月21日(金) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年9月5日(土) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
加藤泰最後の作品で、『炎のごとく』(1981)と同時並行で製作されたドキュメンタリー。鬼太鼓座の若者たちの青春を、その躍動する肉体への注視によって浮かび上がらせる。オールシンクロの撮影、ロケとセット両方を駆使した大胆な美術やカメラアングルなど、加藤泰のアヴァンギャルドな実験性が噴出する。4 年をかけて製作され、一般公開はさらにその13年後となった。
56必殺! THE HISSATSU(123分・35mm・カラー)
- 2020年8月30日(日) 3:30 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年9月2日(水) 12:00 PM@長瀬記念ホール OZU
人気TV時代劇「必殺」シリーズの第21作「必殺仕事人IV」(1983-84)をベースにした劇場版。表の顔は昼行燈の同心、裏の顔は凄腕の殺し屋である中村主水(藤田)を筆頭に、三味線屋のおりく(山田)と勇次(中条)、飾り職人の秀(三田村)といったおなじみの面々が「仕事人殺し」の悪党に立ち向かう。TVでも数々の名エピソードを手がけた貞永方久が監督を務めた。
57キネマの天地 他(計169分)
- 2020年8月6日(木) 2:30 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年9月1日(火) 11:00 AM@長瀬記念ホール OZU
『キネマの天地』は松竹大船撮影所50周年記念作。東映京都で撮影された松竹=角川作品『蒲田行進曲』(1982、深作欣二)に刺激を受けて作られた。昭和8、9年頃の松竹蒲田撮影所を舞台に、大部屋出身の新人女優が大作映画の主演に抜擢され、見事スターとして花開くまでを描く。『ありがとう大船撮影所』は2000年の大船撮影所の閉鎖に伴い製作された作品。蒲田撮影所からの引越しの記録映像に始まり、数々の大船作品の名場面をアンソロジー形式で見せる。作品名と監督名に加えて、登場する俳優の名前もテロップで教えてくれるので、松竹映画入門にぴったり。
キネマの天地(135分・35mm・カラー)
ありがとう大船撮影所―新たな天地へ向けて―(34分・35mm・カラー)
58異人たちとの夏(108分・35mm・カラー)
- 2020年8月5日(水) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月23日(日) 12:30 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年10月14日(月) 12:00 AM@長瀬記念ホール OZU
山田太一の同名小説を市川森一が脚色し、大林宣彦監督が映画化。妻と別れたばかりの脚本家・原田(風間)はある夜、同じマンションに住む女性・桂(名取)の突然の訪問を受けるが、冷たく追い返してしまう。その後、原田は故郷浅草を訪れ、幼い頃に死んだはずの父(片岡)と母(秋吉)に再会する。古典的怪奇映画のテイストとノスタルジックなヒューマンドラマが融合し、忘れがたい余韻を残す。
※8月23日12:30PMの回の前売指定席券は完売しました(8月22日更新・最新情報はチケットぴあのページをご覧ください)
59釣りバカ日誌(93分・35mm・カラー)
- 2020年8月12日(水) 12:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月27日(木) 12:00 PM@長瀬記念ホール OZU
仕事そっちのけで釣りにいそしむ「釣りバカ」サラリーマン浜崎伝助(通称ハマちゃん)を主人公とした人気漫画の映画化。鈴木建設の高松営業所から東京本社へ転勤してきたハマちゃん(西田)は、偶然知り合った寂しげな老人スーさん(三國)に釣りの指南をすることに。ところがスーさんの正体は…。「男はつらいよ」シリーズの併映作品としてヒットし、全22作(1988-2009)が製作される松竹の看板喜劇となった。
60つぐみ(106分・35mm・カラー)
- 2020年8月23日(日) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年9月3日(木) 12:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年10月14日(月) 12:00 AM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年10月14日(月) 12:00 AM@長瀬記念ホール OZU
吉本ばななの同名小説を映画化。老舗旅館を営む両親のもとに生まれたつぐみ(牧瀬)は、病弱な体質ゆえに甘やかされて育ち、家族を困らせてばかりいた。従姉妹のまりあ(中嶋)、姉の陽子(白島)とともに過ごすことになった18歳の夏、つぐみはある出来事をきっかけに恭一(真田)という青年と出会う。監督の市川準、主演の牧瀬里穂が各映画賞を独占するなど高い評価を得た思春期映画の秀作(松竹配給)。
※8月23日4:00PMの回の前売指定席券は完売しました(8月22日更新・最新情報はチケットぴあのページをご覧ください)
61ソナチネ[再タイミング版](94分・35mm・カラー)
- 2020年7月31日(金) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月9日(日) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
幹部の命を受けて沖縄へ渡ったヤクザの村川(たけし)は、手下とともに混乱を避け、ひとときの遊戯に興じるが、やがて激しい抗争の只中に身を投じてゆくことになる。死に取りつかれたかのような独特の諦観と危ういユーモアが全篇を支配し、いまだ彼の最高傑作と評する者も多い北野武の監督第4作。カンヌ国際映画祭で絶賛されるなど北野映画の海外での認知度を高めるきっかけともなった(松竹配給)。今回初めて上映するプリントは、柳島克己キャメラマン監修のもと、当時本作のタイミング(色彩補正)を担当した大見正晴(当館技術職員)による技術的助言を得て、現役のタイミングマンが公開当時に近い色彩を再現したものである。
*7月31日(金)7:00pmの上映前に撮影監督の柳島克己氏による挨拶があります。
※7月31日7:00PM、8月9日4:00PMの回の前売指定席券は完売しました(8月8日更新・最新情報はチケットぴあのページをご覧ください)
62釣りバカ日誌スペシャル(106分・35mm・カラー)
- 2020年8月12日(水) 3:30 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月28日(金) 11:30 AM@長瀬記念ホール OZU
「釣りバカ日誌」シリーズの通算7作目にして、初めて「男はつらいよ」の併映を離れ単独公開された特別篇。前半では佐々木課長(谷)の娘・志野(富田)の結婚をめぐるエピソード、後半では妻のみち子さん(石田)とスーさんの不倫を疑うハマちゃんの暴走が描かれる。それまでの栗山富夫監督に代わり森﨑東が登板、破天荒な演出でシリーズに新風を吹き込んだ。石田えりの初代みち子さん(次作より浅田美代子に交代)が見られる最後の作品でもある。
64花よりもなほ(128分・35mm・カラー)
- 2020年8月22日(土) 11:00 AM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年8月27日(木) 3:15 PM@長瀬記念ホール OZU
父親の敵を討つために江戸へやって来た青木宗左衛門(岡田)。しかし、気が弱く剣術にも疎い宗左衛門は、貧乏長屋で暮らすうちに少しずつ心変わりしてゆく。是枝裕和監督の現時点で唯一の時代劇だが、「弱さ」を見据える視点、復讐の物語を通して浮かび上がる「罪と罰」の問題、寺子屋の描写に顕著な子どもと地域社会の関係性など、是枝作品の一貫したテーマはここにも明確に表れている。
63珈琲時光(103分・35mm・カラー)
- 2020年8月1日(土) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2020年9月3日(木) 3:30 PM@長瀬記念ホール OZU
東京で一人暮らしをしているライターの陽子(一青)は、もうすぐシングルマザーとなる。彼女は台湾出身の作曲家・江文也について調べており、ときおり肇(浅野)が営む古書店を訪れている。東京の街や喫茶店を舞台に、二人の緩やかな交わりが描かれ、電車の行き交いが物語を紡ぎだす。侯孝賢による小津安二郎生誕100周年記念作。
※8月1日4:00PMの回の前売指定席券は完売しました(8月1日更新・最新情報はチケットぴあのページをご覧ください)
■各回の開映後の入場はできません。
■一般・シニア・学生の方は前売指定席券をご購入ください。当日券はございません。
■障害者ならびに国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズの方は、こちらをご覧ください。
■作品によって開映時間が異なりますのでご注意ください。
■前売指定席券の最新の完売情報は、チケットぴあのページをご覧ください(当館HPは情報の更新にタイムラグがございます)。
★弁士・伴奏付上映 ♪伴奏付上映
2020年7月7日(火)
11:00 AM 開館
2020年7月8日(水)
11:00 AM 開館
2020年7月9日(木)
11:00 AM 開館
2020年7月10日(金)
11:00 AM 開館
2020年7月11日(土)
10:30 AM 開館
2020年7月12日(日)
10:00 AM 開館
*途中休憩あり 5若者よなぜ泣くか
2020年7月14日(火)
11:00 AM 開館
2020年7月15日(水)
11:00 AM 開館
2020年7月16日(木)
11:00 AM 開館
2020年7月17日(金)
11:00 AM 開館
2020年7月18日(土)
11:00 AM 開館
2020年7月19日(日)
11:00 AM 開館
2020年7月21日(火)
11:00 AM 開館
2020年7月22日(水)
11:00 AM 開館
2020年7月23日(木)
11:00 AM 開館
2020年7月24日(金)
11:00 AM 開館
2020年7月25日(土)
11:00 AM 開館
2020年7月26日(日)
11:00 AM 開館
2020年7月28日(火)
11:00 AM 開館
2020年7月29日(水)
11:00 AM 開館
2020年7月30日(木)
10:30 AM 開館
2020年7月31日(金)
11:00 AM 開館
2020年8月1日(土)
11:00 AM 開館
2020年8月2日(日)
11:00 AM 開館
2020年8月4日(火)
11:00 AM 開館
2020年8月5日(水)
11:00 AM 開館
2020年8月6日(木)
11:00 AM 開館
2020年8月7日(金)
11:00 AM 開館
2020年8月8日(土)
11:00 AM 開館
2020年8月9日(日)
11:00 AM 開館
2020年8月11日(火)
11:00 AM 開館
2020年8月12日(水)
11:00 AM 開館
2020年8月13日(木)
11:00 AM 開館
2020年8月14日(金)
11:00 AM 開館
2020年8月15日(土)
11:00 AM 開館
2020年8月16日(日)
11:00 AM 開館
2020年8月18日(火)
11:00 AM 開館
2020年8月19日(水)
11:00 AM 開館
2020年8月20日(木)
11:00 AM 開館
2020年8月21日(金)
11:00 AM 開館
2020年8月22日(土)
10:30 AM 開館
*上映前解説あり(約10分)(前売指定席券は完売) 24無声時代劇選集
2020年8月23日(日)
11:00 AM 開館
2020年8月25日(火)
11:00 AM 開館
2020年8月26日(水)
11:00 AM 開館
2020年8月27日(木)
11:00 AM 開館
2020年8月28日(金)
11:00 AM 開館
2020年8月29日(土)
11:00 AM 開館
2020年8月30日(日)
11:00 AM 開館
2020年9月1日(火)
10:30 AM 開館
2020年9月2日(水)
11:00 AM 開館
2020年9月3日(木)
11:00 AM 開館
2020年9月4日(金)
11:00 AM 開館
2020年9月5日(土)
11:00 AM 開館
2020年9月6日(日)
11:00 AM 開館
弁士・伴奏付上映出演者[出演順]
片岡一郎(かたおか・いちろう)/活動写真弁士
2002年に澤登翠に入門。18か国で公演。手掛けた無声映画は約350作品。行定勲監督『春の雪』、奥田民生のパンフレットDVD、『いだてん』にも出演。周防正行監督『カツベン!』では出演、指導、時代考証で参加。弁士の歴史をまとめた『活動写真弁史』(仮題)を刊行。
上屋安由美(かみや・あゆみ)/作曲、ピアノ
愛知県名古屋市出身。桐朋学園大学音楽学部作曲専攻卒業、同大学研究科修了。同大学音楽学部附属子供のための音楽教室ソルフェージュ講師。これまでポルデノーネ無声映画祭、東京国際映画祭等に出演。ピアノを故・松岡晴子、三輪郁、作曲を三瀬和朗、大家百子の各氏に師事。
柳下美恵(やなした・みえ)/ピアノ
武蔵野音楽大学ピアノ専攻卒業。1995年、映画生誕百年祭(朝日新聞社主催)『光の生誕 リュミエール!』でデビュー。以来国内・海外の映画館、映画祭で活躍。欧米スタイル(音楽伴奏)の無声映画伴奏者は日本初。洋画・邦画を問わず伴奏は全ジャンルに亘る。珠玉のメロドラマ『不壞の白珠』は中山晋平作曲の主題歌のメロディを織り交ぜて即興で伴奏する。2006年度日本映画ペンクラブ 奨励賞受賞
神﨑えり(こうざき・えり)/ピアノ
国立音楽大学作曲学科、パリ国立高等音楽院ピアノ即興演奏科卒業。作曲家・即興演奏家・ピアニストとして国内外で活躍し、即興演奏による映画伴奏にも力を入れている。ポルデノーネ無声映画祭など欧州の国際映画祭にて招待演奏を行い、高い評価を得ている。
澤登翠(さわと・みどり)/活動写真弁士
1972年故松田春翠に入門。弁士の第一人者として的確な作品解釈による台本と語りで活弁の魅力を国内外に伝えている。活弁の継承者としての活動が評価され文化庁映画賞・松尾芸能賞特別賞他数々の賞を受賞。’15年「文藝春秋」に掲載の「日本を代表する女性120人」にも選出されている。
湯浅ジョウイチ(ゆあさ・じょういち)/作曲・編曲、ギター・三味線
1987年、東京国際映画祭でD・W・グリフィスの『國民の創生』の楽士を務めて以来、無声映画用音楽の復元や作・編曲等を行い、後に和洋楽団カラード・モノトーンを結成。作・編曲・指揮の他、ギターや三味線も演奏する。近年は欧米にも招聘され、精力的に活動している。
鈴木真紀子(すずき・まきこ)/フルート
桐朋学園大学音楽学部卒業。フルートを峰岸壮一氏に師事。現在、無声映画専門楽団カラードモノトーン創設時からの主要メンバーとして国内外の無声映画公演に参加し好評を博す。歌手 芹洋子アコースティックバンドメンバー。東洋英和女学院フルート講師、順天堂交響楽団フルートトレーナー。
前売指定席券
一般・シニア・学生の方は前売指定席券をご購入ください。当日券は扱いません。
障害者ならびに国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズの方は、こちらをご覧ください。
6 月30日(火)10 時より、チケットぴあにて全上映回の前売指定席券(全席指定席・通常90席/弁士・伴奏付上映のある日は85席)を販売します。
[Pコード:551-117]
前売料金:
一般520円/高校・大学生・シニア310円/小・中学生100円
★弁士・伴奏付上映回
一般1,050円/高校・大学生・シニア840円/小・中学生600円
・別途発券手数料がかかります。
・学生、シニア(65歳以上)の方は証明できるものをご提示ください。
前売指定席券の購入方法
[Pコード:551-117]
チケットぴあ店舗、セブン-イレブンで購入
6月30日(火)10:00より各プログラムの前日まで
前売料金に加え、1枚につき発券手数料110円がかかります。
受付電話(0570-02-9999)で購入
6月30日(火)10:00より各プログラムの4日前23:59まで
前売料金に加え、1枚につき発券手数料110円がかかります。
毎週火・水2:30 ~ 5:30はシステムメンテナンスのため受付休止となります。
チケットぴあのサイト(https://w.pia.jp/t/nfaj-shochiku100/)で購入
購入時期によってご利用可能な決済方法が異なります。
前売料金に加え、1枚につき発券手数料110円、また決済方法によって1件につき決済手数料がかかる場合があります。必ず発券してからご来館ください。
・購入サイトは準備でき次第アップされますが、ご利用は6月30日(火)10:00からです。
・セブン-イレブンおよび受付電話での購入では座席選択ができません。
・手数料等の詳細や購入方法に関する最新情報については、チケットぴあのサイトhttps://t.pia.jp/をご覧ください。
・本前売指定席券購入に、システム利用料はかかりません。
・体調不良によりご来場をお止めになるお客様には、会期終了後に払い戻しを行います。払い戻し方法については、当館HPでお知らせします。
入場方法
・前売指定席券は来館前に必ず発券をお願いします。
・開場は開映20分前です。
・各回の開映後の入場はできません。
・7月23日(木) 3:30PM~『獄門帳』
・8月23日(日) 12:30PM~『異人たちとの夏』
・8月23日(日) 4:00PM~『つぐみ』
・8月26日(水) 7:00PM~『女生きてます 盛り場渡り鳥』
障害者・キャンパスメンバーズ等券
障害者(付添者は原則1 名まで)ならびに国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズを対象に、各日の開館時より1階受付にて発券します。
通常回(21席)
障害者(付添者は原則1名)、キャンパスメンバーズ:無料
弁士・伴奏付上映回(20席)
障害者(付添者は原則1名):無料
キャンパスメンバーズ:教職員500円/学生400円
・障害者、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズの方は、証明できるものをご提示ください。
・障害者・キャパスメンバーズ等券の発券は各回1名につき1枚のみです。
入場方法
・開場は開映20分前です。
・各回の開映後の入場はできません。
当館の新型コロナウイルス感染症拡大防止策
・来館者全員への検温を実施(37.5℃以上の方は入館をお断りし、会期終了後に前売指定席券の払い戻しを行います)。
・館内各所に手指用消毒液を設置。
・上映のインターバルを長くとり、清掃・消毒を強化。
・ホール内の換気を強化。
・スタッフはマスク・手袋等を着用して対応。
・受付などの対面場所に飛沫ガードを設置。
ご来館の皆様へのお願い
・発熱や風邪などの症状がある方は、来館をお控えください。ご来館をお止めになるお客様には、会期終了後に前売指定席券の払い戻しを行います。
・マスクの着用と咳エチケットにご協力ください。
・館内で体調を崩された場合は、スタッフにお知らせください。
・こまめな手洗いや手指の消毒にご協力ください。
・入退場やご観覧の際は、互いに適切な距離を保つようお願いいたします。
・ロビー等での飲食は、蓋の閉まる飲み物以外は禁止にさせていただきます。
・入館日時の記録にご協力ください。
上映以外に関する当館の対策およびお願いにつきましては、こちらをご覧ください。
現在発売中の『NFAJニューズレター』第9号(2020年5月-9月号)に掲載されている、映画研究者・河野真理江氏による論考「『君の名は』とは何か――ブームの実態とアクチュアルな観客」及び当館主任研究員・大澤浄による論考「大曾根辰夫と松竹京都撮影所」をPDFファイルで公開しました。鑑賞のお供にご覧ください(下の画像をクリックしてください)。