過去のイベント
- 2017.10.7
- ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」記念特別イベント
特別上映会 甦る70mm上映『デルス・ウザーラ』
Special Screening of Dersu Uzala: Reviving 70mm Screening
2017年10月7日(土)11:00am(開場10:30am)/ 4:00pm(開場3:30pm)
会場:東京国立近代美術館フィルムセンター大ホール(2階)
主催:東京国立近代美術館フィルムセンター
定員:310名(各回入替制)
料金:一般520円/高校・大学生・シニア310円/小・中学生100円/障害者(付添者は原則1名まで)、キャンパスメンバーズは無料
発券:2階受付
*各回、開映後の入場はできません。
*観覧券は当日・当該回のみ有効です。発券は各回1名につき1枚のみです。
*発券・開場は上映開始の30分前から行い、定員に達し次第締切ります。
*学生、シニア(65歳以上)、障害者、キャンパスメンバーズの方は、証明できるものをご提示ください。
*当日1階受付にて入場整理券を発行します。
11:00amの回は10:00amより、4:00pmの回は11:10amより、先着順で1名につき1枚のみ発行します。
ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」記念特別イベント 特別上映会 甦る70mm上映『デルス・ウザーラ』
フィルムセンターでは、10月27日のユネスコ「世界視聴覚遺産の日」の記念特別イベントとして、本年度は「特別上映会 甦る70mm上映『デルス・ウザーラ』」を開催する運びとなりました。
映画製作から上映の現場までデジタル技術が普及し、フィルム上映の環境も激減していく中で、近年、『ザ・マスター』(2012年、ポール・トーマス・アンダーソン)、『インターステラ―』(2014年、クリストファー・ノーラン)そして『ヘイトフル・エイト』(2015年、クエンティン・タランティーノ)とノーラン監督の『ダンケルク』(2017年)など、フィルム表現の特質を追求した大型映画の製作と上映にむけた試みが続いています。これらは欧米各地で70mmやIMAX70mmの上映環境の確保を後押しすると同時に、フィルム特有の艶に満ちた暗部の諧調の豊かさや濃密な奥行き表現を顕わにしましたが、日本では残念ながら70mm上映は叶いませんでした。
大スクリーンでの高精細映像と立体音響の世界を通じて、劇場ならではの映画体験に観客を誘う70mm映画は、欧米と同様に日本においても1950年代以降に人気を博しましたが、現在の日本には70mm映画を上映できる映画館はありません。これを受けてフィルムセンターでは、所蔵70mmフィルムの検査から上映までの環境を整備し、1970年の開館以来初となる70mm上映を開催するにいたりました。
当館所蔵70mmフィルムの『デルス・ウザーラ』(1975年、黒澤明)上映とその鑑賞体験を通して、あらためて映画および映画文化の保存の大切さを考える一助となれば幸いです。みなさまのご来場をお待ちしています。
発見、記憶そして共有
*ユネスコの視聴覚保存機関連絡協議会(CCAAA)による世界視聴覚遺産の日2017年の標語。
ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」(10月27日)
映画フィルム、テレビ番組、様々な録音・録画物などの視聴覚遺産を保存し安全保護する事業や活動を推進し、その重要さを啓蒙するために、ユネスコが2006年に定めた国際記念日。ユネスコに属する視聴覚保存機関連絡協議会(CCAAA)での決定を受けて2007年から世界で実施されている。なお、10月27日は、1980年ベオグラードで「映像の保護及び保存に関するユネスコ勧告」が採択された日。フィルムセンターが加盟している国際フィルムアーカイブ連盟(FIAF)でも、連盟をあげてこの日を祝うことを決定し、世界中の会員機関が記念イベントなどの事業に取り組んでいる。
甦る70mm上映『デルス・ウザーラ』
- 2017年10月7日11:00 AM@長瀬記念ホール OZU
- 2017年10月7日4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
『デルス・ウザーラ』70mmフィルムのコマ
デルス・ウザーラ Дерсу Узала(142分・70mm・カラー)日本語字幕付き
1975(モスフィルム)(監)(脚)黒澤明(原)ウラジミール・アルセーニエフ(脚)ユーリー・ナギービン(撮)中井朝一、ユーリー・ガントマン、フョードル・ドブロヌラボフ(美)ユーリー・ラクシャ(音)イサク・シュワルツ
(出)ユーリー・サローミン、マキシム・ムンズク、シュメイクル・チョクモロフ、ウラジミール・クレメナ、スベトラーナ・ダニエルチェンコ
1900年代の帝政ロシアで、極東ウスリー地方の軍事用の地誌調査を行うアルセーニエフと、案内人の猟師デルス・ウザーラとの心の交流を描く。原作は、ロシア沿海地域調査の第一人者として知られるアルセーニエフの探検記で、その映画化を助監督時代から30年にわたって温めていたという黒澤が、シベリアの厳しい自然とそこに生きるデルス・ウザーラの生き様をソフスコープ70mmで活写。オリジナルは70mm、6ch磁気ステレオで、日本公開は東京・有楽座で70mm先行ロードショーされたが、一般的には35mm上映された。1975年モスクワ国際映画祭金賞、第48回アカデミー賞外国語映画賞受賞。本作プロデューサーの松江陽一氏から寄贈された70mmプリントで上映。
■(監)=監督 (原)=原作 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術 (音)=音楽 (出)=出演
■記載した上映分数は、当日のものと多少異なることがあります。
*各回、開映後の入場はできません。
*観覧券は当日・当該回のみ有効です。発券は各回1名につき1枚のみです。
*発券・開場は上映開始の30分前から行い、定員に達し次第締切ります。
*学生、シニア(65歳以上)、障害者、キャンパスメンバーズの方は、証明できるものをご提示ください。
*当日1階受付にて入場整理券を発行します。
11:00amの回は10:00amより、4:00pmの回は11:10amより、先着順で1名につき1枚のみ発行します。