過去の上映
- 2023.4.11 - 5.28
- 上映企画
没後10年 映画監督 大島渚
Nagisa Oshima Retrospective
会 期 2023年4月11日(火)-5月28日(日)
会期中の休映日:月曜日
会 場 小ホール(地下1階)
定 員 151名(各回入替制・全席指定席)
主 催 国立映画アーカイブ
協 力 株式会社大島渚プロダクション
上映素材に関するお知らせ
『小さな冒険旅行』
*元素材が完全褪色していたことにより、全篇にわたり青緑系の単色となっております。また、音声ノイズもございます。予めご了承ください。
『アジアの曙 全13話』
*テレビ放映用に製作されたため、各話の途中にコマーシャル放送のための黒画面が挿入されています。
*各話の上映プリントおよびDCP上映素材は、原版に起因する編集跡やキズ、汚れ、また音声ノイズもございます。
*各話の冒頭クレジット・シーンはじめ、原版の状態により画面が不鮮明となっている箇所も含まれます。
概要
絶えず映画の自由を追い求め、作品ごとに主題やスタイルを刷新しながら、時に社会の暗部をえぐる反逆者として、また時に映画の常識を破る冒険者として屹立する巨人、映画監督大島渚(1932-2013)を失ってから早くも10年の歳月が経ちました。
若き日に松竹撮影所で生み出された鮮烈な『青春残酷物語』(1960)や『日本の夜と霧』(1960)、自ら興したプロダクション「創造社」を基盤に次々と送り出された『絞死刑』(1968)、『少年』(1969)、『儀式』(1971)といった問題作、そして世界をセンセーションに巻き込んだ国際的合作『愛のコリーダ』(1976)や『戦場のメリークリスマス』(1983)――大島の作品群は日本の映画界ばかりか、日本社会そのものに大きな刺激を与え続けました。
本特集は、大島の没後10年という節目の年に、長篇デビュー以前に大島が手がけた新人スター紹介用の短篇『明日の太陽』、脚本を担当した『月見草』や『どんと行こうぜ』(いずれも1959)、新規収蔵したテレビ映画『アジアの曙』全13話(1964-65)を含む計45作品(34プログラム)を上映する大規模な回顧特集です。大島が自ら体系的に遺した膨大な作品資料や個人資料をもとに構成される展覧会と連動して、その挑戦的な知性と行動の多面体に迫ります。
■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術 (音)=音楽 (出)=出演 (声)=声の出演 (解)=解説・ナレーション
■外国語映画には、すべて日本語字幕が付いています。
■スタッフ、キャスト欄の人名は原則として公開当時の表記を記載しています。
■記載した上映分数は、当日のものと多少異なることがあります。
■特集には不完全なプリントや状態の悪いプリントが含まれていることがあります。
明日の太陽 (6分・1959・松竹大船・監・脚:大島渚)
2.どんと行こうぜ (89分・1959・松竹大船・監・脚:野村芳太郎) 3.愛と希望の街 (62分・1959・松竹大船・監・脚:大島渚) 4.青春残酷物語 (96分・1960・松竹大船・監・脚:大島渚) 5.太陽の墓場 (88分・1960・松竹大船・監・脚:大島渚) 6.日本の夜と霧 (107分・1960・松竹大船・監・脚:大島渚) 8.天草四郎時貞 (101分・1962・東映京都・監・脚:大島渚) 7.飼育 (105分・1961・パレスフィルムプロ・監:大島渚) 9.KYOTO, MY MOTHER’S PLACE (52分・1991・大島渚プロ=BBC・監・脚・解:大島渚)
私のベレット (27分・1964・日本映画監督協会プロ・監・脚:大島渚)
小さな冒険旅行 (56分・1963・日生劇場映画部・監:大島渚)
10.ユンボギの日記 (25分・1965・創造社・監・脚:大島渚)
アジアの曙 第一話 (53分・1964・創造社=国際放映=TBS・監:大島渚)
11.アジアの曙 第二話/第三話 (計108分) 12.アジアの曙 第四話/第五話 (計110分) 13.アジアの曙 第六話/第七話 (計106分) 14.アジアの曙 第八話/第九話 (計110分) 15.アジアの曙 第十話/第十一話 (計110分) 16.アジアの曙 第十二話/第十三話 (計104分) 17.悦楽 (91分・1965・創造社・監・脚:大島渚) 18.白昼の通り魔 (99分・1966・創造社・監:大島渚) 19.忍者武芸帳 (117分・1967・創造社・監・脚:大島渚) 20.日本春歌考 (103分・1967・創造社・監・脚:大島渚) 21.無理心中 日本の夏 (99分・1967・創造社・監・脚:大島渚) 22.絞死刑 (118分・1968・創造社=ATG・監・脚:大島渚) 23.帰って来たヨッパライ (80分・1968・創造社・監・脚:大島渚) 24.新宿泥棒日記 (96分・1969・創造社・監・脚・編集:大島渚)
宵闇せまれば (43分・1969・プロダクション断層・監:実相寺昭雄)
25.少年 (97分・1969・創造社=ATG・監:大島渚) 26.東京战争戦後秘話 (94分・1970・創造社=ATG・監:大島渚) 27.儀式 (122分・1971・創造社=ATG・監・脚:大島渚) 28.夏の妹 (95分・1972・創造社=ATG・監・脚:大島渚) 29.愛のコリーダ[デジタル修復版] (108分・1976・アルゴス・フィルム=オセアニック=大島渚プロ・監・脚:大島渚) 30.愛の亡霊 (107分・1978・大島渚プロ=アルゴス・フィルム・監・脚:大島渚) 31.戦場のメリークリスマス[デジタル修復版] (123分・1983・シネベンチャー・プロ=レコーデッド・ピクチャー・カンパニー=大島渚プロ=テレビ朝日=ブロードバンク・インベストメント・監・脚:大島渚) 32.マックス、モン・アムール (98分・1986・グリニッジ・フィルム・プロ=フィルムA2・監・脚:大島渚) 33.御法度 (100分・1999・松竹=角川書店=IMAGICA=BS朝日=衛星劇場・監・脚:大島渚) 34.わが映画人生 黒澤明監督 (115分・2002・日本映画監督協会)
作品解説
1月見草/明日の太陽(計76分)
- 2023年4月13日(木) 7:00 PM@小ホール
- 2023年4月16日(日) 1:00 PM@小ホール
月見草(70分・35mm・白黒)
松竹大船の助監督によるシナリオ同人誌「7人」に大島が発表したメロドラマ「美しき水車小屋の少女」の映画化で、岩城其美夫の監督第1作。大学受験のため東京へ旅立った修一(清川)は恋人の恭子(十朱)に次第に冷ややかな態度をとるようになる。2人の仲を気遣い奔走する修一の弟・健次(山本)はやがて恭子と惹かれ合うようになるが…。
明日の太陽(6分・35mm・カラー)
松竹の新人スターをミュージカル仕立てで紹介する助監督時代の短篇。編集を浦岡敬一に依頼する一方、撮影には初期の代表作でコンビを組む川又昂を起用。「それまでの松竹映画と違うような撮り方[…]ふつうのキャメラマンだったらいやがるようなクローズアップだとかキャメラの動きだとか。全体的に動きのあるものに仕上がったと思います」(大島)。
*4月16日(日) 1:00 PMの回は、オンライン完売しました。オンライン完売となった上映回につきましても、上映当日、当館1階窓口にて開映1時間前から5分前までチケット若干数を販売します。(4/15更新)
2どんと行こうぜ(89分・35mm・白黒・脚:大島渚)
- 2023年4月19日(水) 7:00 PM@小ホール
- 2023年4月22日(土) 12:30 PM@小ホール
大学の放送研究会で活動する女子学生が、ラジオ放送のため「学生のセックス、スピード、スリル」をテーマにした録音ルポを作ることになる。津川雅彦と牧紀子が演じる主役の2人を軸に、若者たちの恋の行方を描いた青春映画であるが、閉塞した戦後社会に対する批判も随所に垣間見える。野村芳太郎監督の誘いで大島が助監督を務めるとともに、大島のオリジナル脚本を共同で脚色している。
3愛と希望の街(62分・35mm・白黒)
- 2023年4月18日(火) 3:00 PM@小ホール
- 2023年4月20日(木) 7:00 PM@小ホール
- 2023年4月22日(土) 3:30 PM@小ホール
助監督室の「シナリオ集」9 号に発表したオリジナル脚本を大島自らが映画化した長篇デビュー作。複雑な家庭事情を抱え、路上で鳩を売る貧しい少年(藤川)に同情を寄せるブルジョワの娘(富永)。しかしそれは鳩の帰巣本能を利用した詐欺まがいの商売だった。27歳の大島が、階級の断絶を象徴する先鋭的な結末とともに、旧来の「松竹大船調」の枠組みを踏み越えた記念碑的作品。
4青春残酷物語(96分・35mm・カラー)
- 2023年4月18日(火) 7:00 PM@小ホール
- 2023年4月21日(金) 3:00 PM@小ホール
- 2023年4月22日(土) 6:00 PM@小ホール
中年男性から金を巻き上げる犯罪を重ね破滅に向かう若い男女の欲望と行動を、旧世代の人間たちの生き様と対比的に描く。「シナリオ集」8号に発表したオリジナル脚本「愛と人間のめざめ」の映画化であるが、二番館での公開に甘んじた前作から一転、「松竹ヌーヴェル・ヴァーグ」の始まりを鮮烈に印象づけた。日本映画監督協会の第1回新人賞を受賞。
5太陽の墓場(88分・35mm・カラー)
- 2023年4月19日(水) 3:00 PM@小ホール
- 2023年4月21日(金) 7:00 PM@小ホール
- 2023年4月23日(日) 1:00 PM@小ホール
『青春残酷物語』の好評を受けて提案された続篇的作品の製作を断り、大阪・釜ヶ崎を舞台に愚連隊、売血、戸籍の売買などを行いながら生き延びる人々とそこに鬱積する暴力とエネルギーを描いた群集劇。急ピッチで製作を進めるため、大島は石堂淑朗と初めて共同で脚本を執筆した。ヒロインを演じた型破りな新人女優・炎加世子の登場も話題を呼んだ。
*4月23日(日) 1:00 PMの回は、オンライン完売しました。(5/8更新)
6日本の夜と霧(107分・35mm・カラー)
- 2023年4月20日(木) 3:00 PM@小ホール
- 2023年4月23日(日) 4:00 PM@小ホール
- 2023年4月25日(火) 7:00 PM@小ホール
安保闘争がきっかけで結ばれた新聞記者(渡辺)と女子学生(桑野)の結婚披露宴を舞台に、学生運動家OBたちの激しい政治論議が、大胆な長廻しの撮影とともに繰り広げられる。公開からわずか4日で打ち切られたことに対し、大島は「政治的弾圧」であると抗議して翌年に松竹を退社する。大島自らが「芸術的な集大成」と呼ぶ一本であるが、再公開まで3年近くを要した。
*4月23日(日)4:00PMの回は、オンライン完売しました。(5/8更新)
8天草四郎時貞(101分・35mm・白黒)
- 2023年4月12日(水) 3:00 PM@小ホール
- 2023年4月14日(金) 7:00 PM@小ホール
- 2023年4月15日(土) 12:30 PM@小ホール
キリシタン弾圧に喘ぐ百姓を率い、江戸幕府への叛逆を企てた天草四郎(大川)の「島原の乱」に材を採った、大島唯一の東映作品。時代劇に安保闘争に連なる戦術論を持ち込み、百姓軍内部において分裂や扇動の渦巻く討論劇が繰り広げられる。松竹を離れた大島のもとに、東映時代劇の刷新を期待して持ち込まれた企画である。
7飼育(105分・35mm・白黒)
- 2023年4月25日(火) 3:00 PM@小ホール
- 2023年4月28日(金) 7:00 PM@小ホール
- 2023年4月30日(日) 1:00 PM@小ホール
大島にとって初の独立プロ作品であり、芥川賞を受賞した大江健三郎の原作小説を大胆に解釈してシビアな寓話に仕立てている。第二次世界大戦末期、山間の村に米軍機が墜落。村人たちは、生き残りの黒人兵(ハード)を鎖でつなぎ、「飼育」することになるが、それによって閉鎖的な村社会に混乱が生じていく。以後、大島と数々の傑作をものする田村孟が脚色を手がけ、松竹時代の作品で撮影助手を務めていた舎川芳次が撮影を担当した。
*4月30日(日) 1:00 PMの回は、オンライン完売しました。オンライン完売となった上映回につきましても、上映当日、当館1階窓口にて開映1時間前から5分前までチケット若干数を販売します。(4/29更新)
9KYOTO, MY MOTHER’S PLACE 他(計135分)
- 2023年5月17日(水) 3:00 PM@小ホール
- 2023年5月20日(土) 12:30 PM@小ホール
- 2023年5月25日(木) 3:00 PM@小ホール
KYOTO, MY MOTHER’S PLACE(52分・16mm・カラー)
BBC(英国放送協会)の企画を受けて、大島が少年期を過ごした京都の歴史や文化、伝統を自身の母の人生と重ね合わせながら綴ったテレビドキュメンタリー。大島自身によるナレーションとともに、京都という都市の成り立ちの紹介を通じて、自身の一部を語るセルフ・ドキュメンタリーともなっている。
私のベレット(27分・DCP ・カラー)
日本映画監督協会がプロダクションを設立して製作した、いすゞ自動車のPR映画。小型乗用車ベレットを軸にオムニバス3話で構成されるが、ベレットに執着するあまり別れるカップル(佐東、加藤)や、ベレットで自殺を図ろうとする不倫相手(斉藤)との騒動など、PR映画としては異色の物語が展開される。
小さな冒険旅行(56分・35mm・カラー)
家の外へ迷い出た子ども(中川)が東京中の名所を巡り無事家にたどり着くまでを描く。同年設立された日生劇場による日本生命のPR映画で、大島が好んで取り上げた少年の題材に連なる1本としても興味深い。ヴェネツィア国際映画祭児童映画部門銀獅子賞を受賞。
『小さな冒険旅行』のフィルム状態に関するお知らせ
*元素材が完全褪色していたことにより、全篇にわたり青緑系の単色となっております。また、音声ノイズもございます。予めご了承ください。
*5月20日(土)12:30PMの回は、オンライン完売しました。(5/20更新)
10ユンボギの日記/アジアの曙 第一話(計78分)
- 2023年5月13日(土) 6:30 PM@小ホール
- 2023年5月26日(金) 3:00 PM@小ホール
ユンボギの日記(25分・16mm・白黒)
テレビドキュメンタリー『青春の碑』(1964)の取材で訪韓した大島は、街頭で子どもたちの写真を撮影した。その後、日本でもベストセラーになった韓国少年の手記に感銘を受け、写真を素材に少年のモノローグと彼の尊厳を称えるナレーションとを組み合わせた映像詩として構成した作品。日韓基本条約に関する当時の議論が作品の背景となっている。
アジアの曙 第一話(53分・16mm・白黒)
1962年からテレビドキュメンタリーや単発ドラマ等を手がけてきた大島の最初で最後の連続テレビドラマ。各局で打ち出された「男性路線」の中、『柔道一代』(1963、柴田吉太郎 他)に主演した御木本伸介を起用して、『夕日と拳銃』(1964、田坂勝彦)の後続番組として放映された。中国大陸での袁世凱独裁に抗う第二革命を題材として、革命に参加した唯一の日本人・中山峯太郎(御木本)を主人公に、革命軍の仲間たちの群像劇が展開される。第一話は明治末の日本を舞台に、陸軍士官学校で中山と友情を結んだ清国留学生の李烈鈞(佐藤)が、辛亥革命(第一革命)の勃発により帰国するまでを描く。
『アジアの曙』全13話の上映素材に関するお知らせ
*テレビ放映用に製作されたため、各話の途中にコマーシャル放送のための黒画面が挿入されています。
*各話の上映プリントおよびDCP上映素材は、原版に起因する編集跡やキズ、汚れ、また音声ノイズもございます。
*各話の冒頭クレジット・シーンはじめ、原版の状態により画面が不鮮明となっている箇所も含まれます。
*5月13日(土) 6:30 PMの回は、オンライン完売しました。オンライン完売となった上映回につきましても、上映当日、当館1階窓口にて開映1時間前から5分前までチケット若干数を販売します。(5/9更新)
11アジアの曙 第二話/第三話(計108分)
- 2023年5月14日(日) 1:00 PM@小ホール
- 2023年5月26日(金) 7:00 PM@小ホール
アジアの曙 第二話(54分・DCP・白黒)
エリートの道を歩む中山は、井戸川少佐(久米)の仲人により康子(小山)と結婚する。他方、日本に残った革命派留学生の周育賢(戸浦)の恋人・幸子(松本)は政治犯として逮捕される。中山は、李から革命への参加を要請する電報を受け取り、陸軍大学校を自主退学して中国へ渡る。各話の冒頭には、前話までのあらすじを説明するナレーションが入っている。
アジアの曙 第三話(54分・DCP・白黒)
上海に着いた中山は李の妹・令鈴(立川)の手引きで李と再会する。袁世凱による弾圧を避けて南京の黄興(浜田)のもとに合流するため、船を調達しようと中山たちは顔役の八田(佐野)と取引をする。だが、計画通りにはいかず、実力行使で南京へ。一方、東京の留守宅では、中山のスパイ容疑により妻の康子が憲兵隊に連行される。
12アジアの曙 第四話/第五話(計110分)
- 2023年5月14日(日) 4:00 PM@小ホール
- 2023年5月27日(土) 12:30 PM@小ホール
アジアの曙 第四話(57分・16mm・白黒)
1913年、袁世凱を打倒する第二革命を起こした革命軍は、江西省の独立のため金鶏波要塞を攻めようとするが、日本を嫌う郁英(芳村)は中山に反発する。他方、東京の康子は井戸川少佐のはからいで憲兵隊から釈放され、中山を探すため中国へ単身旅立つ。そして、湖口要塞の何子奇将軍(小松)が革命軍に加わるが、歓迎の宴席で犠牲者が出る。
アジアの曙 第五話(53分・DCP・白黒)
革命軍を率いる李が九江のイギリス租界へ武器調達に出向いた留守中、中山は皆の反対を押し切って湖口要塞から革命軍を撤退させ、敵の襲撃をかわして兵力を温存する。劉師団を率いる劉親子(柳生、加藤)を味方につけようと中山が説得するが、交戦を望まない彼らは兵を革命軍に引き渡して戦線を離脱。一方、康子には新聞記者の斎藤(日恵野)が随行し、揚子江を船で遡る。
13アジアの曙 第六話/第七話(計106分)
- 2023年5月21日(日) 1:00 PM@小ホール
- 2023年5月27日(土) 3:30 PM@小ホール
アジアの曙 第六話(53分・16mm・白黒)
前線で戦う令鈴たちは劉親子の復帰を願うが、すでに袁世凱軍の捕虜になっており、中山たちはかろうじて劉の母を救出する。李が財閥から資金を工面し、田応詔(椎原)が敵の二個師団を買収する。しかし、買収が間に合わず、戦闘が始まり劉の死を知った母は、哀しみのあまり我を忘れて突撃する。ついに買収は成功して革命軍が勝利を収める。一方、南京に着いた康子は八田の出迎えを受ける。
アジアの曙 第七話(53分・16mm・白黒)
袁世凱派の陳元竜将軍(安達)が守る江西省の首都・南昌を攻略せよという林虎将軍の作戦を、方声涛(永井)が革命軍に伝える。作戦に従い戦闘を始めたが、援軍は来ず苦戦する。声涛が姿をくらませ、恋人の美瑛(小林)は追い詰められる。一方、斎藤と共に南昌入りした康子は、新聞記者として身分を偽り陳元竜に接見する。そして、両軍の間で板挟みとなった、声涛と美瑛は陳元竜の部下に銃殺される。
14アジアの曙 第八話/第九話(計110分)
- 2023年5月21日(日) 4:00 PM@小ホール
- 2023年5月27日(土) 6:30 PM@小ホール
アジアの曙 第九話(53分・DCP・白黒)
南昌に入城した革命軍に地元の財閥から資金提供の申し出があるが、労働者たちは反発する。一方、革命に全てを捧げる中山は、康子に対して幸子を連れてすぐに帰国するよう説得するが、睦まじい夫妻の姿に令鈴は秘かな恋心を砕かれる。そして、中山は少人数で敵軍に夜襲をかけて失敗し、十万の大軍に囲まれた革命軍は抗戦か撤退かで議論する。李は抗戦を主張して多数決で支持されるが、負け戦を避けて撤退すべきという意見の中山たちと袂を分かつことになる。
アジアの曙 第八話(57分・16mm・白黒)
第二革命の正念場である南昌攻めは難航するが、林虎将軍(観世)の援軍が到着するまで革命軍は持ちこたえる。一方、康子は陳元竜に捕えられる。そして、南昌城下へ偵察に行った林虎と中山は、死んだ周育賢の恋人・幸子と思いがけず出会う。郁栄は労働者たちに蜂起を促して戦闘を続け、革命軍は南昌を攻略。ついに康子は中山と再会する。
15アジアの曙 第十話/第十一話(計110分)
- 2023年5月23日(火) 7:00 PM@小ホール
- 2023年5月28日(日) 1:00 PM@小ホール
アジアの曙 第十話(53分・DCP・白黒)
革命軍は二手に分裂し、中山は郁英と林虎将軍とともに新たな革命の拠点・長沙へ出発する。途中の村では父を殺された娘・朱浩(小川)に出会い、闘いへの抗議を受けるが、林虎将軍が村民たちを袁世凱軍の徴用から守る。助けられた村民たちも一緒に長沙に向かうことになる。だが、中山は李を案じて南昌に戻り、落ちのびた同志たちと合流して李を逃がす。一方、漢口へ出た康子は井戸川少佐に再会する。
アジアの曙 第十一話(57分・16mm・白黒)
第二革命は敗北し、南昌で捕らえられた中山は、応詔や令鈴とともに納屋に閉じ込められる。豪商の金(伊藤)、郁英や財閥の娘・阿香(寺田)も投獄される。李の行方を聞き出そうと次々に拷問にかけられるが、中山の機転で行き先を偽って陽動する。極限状況下で中山と郁英との間の特別な感情が露呈する。そして、彼らは脱出して長沙へ旅立とうとするが…。
16アジアの曙 第十二話/第十三話(計104分)
- 2023年5月24日(水) 7:00 PM@小ホール
- 2023年5月28日(日) 4:00 PM@小ホール
アジアの曙 第十二話(53分・16mm・白黒)
第二革命が失敗して追われる身となった中山は、応詔や阿香とともに長沙に向かう。一方、漢口で康子は、日本軍の大陸進出に中山が利用されることを心配して、中山は死んだと言い張る。旅路の途上で病に臥せった中山を阿香が看病していたが、日本軍に捕らわれる。護送中に同志・黒炎児(市川)に救出された中山と阿香は上海に赴き、阿香の幼馴染の医者・明哲(新)の治療を受ける。そして、康子は上海の日本軍司令部で中山の消息を知る。
アジアの曙 第十三話(51分・16mm・白黒)
日本にとっての中国、中国にとっての日本が、以前とは全く異なる状況となった。上海で日本軍に捕らわれた中山を黒炎児が救出しようとして失敗する。一方、日本に亡命して再起を図ろうとする李は日本軍と取引をする。病身の中山は康子に自らの敗北を語る。そして、阿香は明哲と結婚し、新たな運動に身を投じていく。
17悦楽(91分・35mm・カラー)
- 2023年4月26日(水) 3:00 PM@小ホール
- 2023年4月27日(木) 7:00 PM@小ホール
- 2023年5月3日(水) 4:00 PM@小ホール
山田風太郎の小説「棺の中の悦楽」を映画化した創造社の第1回作品。広告会社に勤める脇坂(中村)のもとに、彼がひそかに想いを寄せていた少女・匠子(加賀)の結婚の知らせが届く。ショックを受ける脇坂の前に、かつて彼が匠子のために犯した殺人を目撃したという男(小沢)が出現。脇坂は男から預かった大金を使って悦楽に耽るが…。大島は徹底的な性表現を企図したが、映倫の度重なる審査により思うようにいかず、その鬱積が後年の『愛のコリーダ』に結実することとなった。
18白昼の通り魔(99分・35mm・白黒)
- 2023年4月26日(水) 7:00 PM@小ホール
- 2023年4月29日(土) 1:00 PM@小ホール
- 2023年5月2日(火) 7:00 PM@小ホール
長野の農村。共同農業運動の理想は破れ、組織も瓦解する。それから数年後、シノ(川口)は突然現れたかつての同志・英助(佐藤)に犯されるが…。大島が、通り魔の魔性としぶとく生き残る女の生命力を通して戦後民主主義の内実を問い、新たな飛躍を遂げた作品。体制に回収されないエネルギーとしての魔性に着目した大島は「ぼくはもう通り魔として生きる道を選んだ」と回想する。
*4月29日(土)1:00PMの回は、オンライン完売しました。(5/8更新)
19忍者武芸帳(117分・35mm・白黒)
- 2023年4月27日(木) 3:00 PM@小ホール
- 2023年4月29日(土) 4:00 PM@小ホール
- 2023年5月2日(火) 3:00 PM@小ホール
各地で百姓一揆を扇動しながら農民を率いる謎の忍者の活躍を通して「革命」の精神を描き、学生たちの熱狂的な支持を集めた白土三平による同名劇画「忍者武芸帳」を映画化。2万コマに及ぶ原画から約4千カットまで選び抜いて撮影した静止画を、モンタージュやクロースアップなどで再構成し、音声を加えるという大胆な手法を取り入れている。
20日本春歌考(103分・35mm・カラー)
- 2023年4月28日(金) 3:00 PM@小ホール
- 2023年4月30日(日) 4:00 PM@小ホール
- 2023年5月3日(水) 1:00 PM@小ホール
大学受験のため上京した若者4人は、教師(伊丹)の死をきっかけに性欲と妄想を解き放つ。添田知道の著作「日本春歌考」に着想を得た大島は、春歌、朝鮮人慰安婦の歌などをもって、そこに刻みこまれた存在と歴史を召喚し、紀元節に象徴される国家の虚構性を解体する。シンガーソングライターの荒木一郎や自由劇場のメンバーを迎え、各シーンは登場人物に関する簡単なイメージをもとに現場で即興的に作り上げられた。
*4月30日(日)4:00PMの回は、オンライン完売しました。(5/8更新)
21無理心中 日本の夏(99分・35mm・白黒)
- 2023年5月4日(木) 1:00 PM@小ホール
- 2023年5月6日(土) 7:00 PM@小ホール
- 2023年5月9日(火) 7:00 PM@小ホール
自分が殺される瞬間を夢見る「オトコ」(佐藤)とセックスの快楽を追い求める「ネジ子」(桜井)はヤクザたちにつかまり謎の廃墟に閉じこめられる。「ネジ子」を演じたのは、「フーテン族」の桜井啓子。新宿のスナックで踊っているところを大島に目撃され、抜擢された。また、松竹京都撮影所に組まれた異様な存在感を放つアジトのセットなど、戸田重昌による美術が寓話的な世界観を際立たせている。
*5月4日(木)1:00PMの回は、オンライン完売しました。(5/8更新)
22絞死刑(118分・35mm・白黒)
- 2023年5月4日(木) 4:00 PM@小ホール
- 2023年5月9日(火) 3:00 PM@小ホール
- 2023年5月19日(金) 7:00 PM@小ホール
ATGと独立プロが製作費を折半する「一千万円映画」として製作された劇映画の第1作。強姦殺人を犯した在日朝鮮人R(尹)は、死刑の宣告を受けて絞首刑を執行されるが、彼の肉体は死刑を拒否する。死刑執行の失敗をめぐる茶番劇を通して、国家権力による暴力と、日本のナショナリズムの裏返しとしての在日朝鮮人問題を問い詰めた一作。カンヌ国際映画祭で上映され、海外での大島ブームに火をつけた。
*5月4日(木) 4:00 PMの回、5月9日(火) 3:00 PMの回、5月19日(金) 7:00 PMの回は、オンライン完売しました。オンライン完売となった上映回につきましても、上映当日、当館1階窓口にて開映1時間前から5分前までチケット若干数を販売します。(5/18更新)
23帰って来たヨッパライ(80分・35mm・カラー)
- 2023年5月5日(金) 1:00 PM@小ホール
- 2023年5月11日(木) 3:00 PM@小ホール
- 2023年5月17日(水) 7:00 PM@小ホール
3人の若者が海岸で服を脱いで遊びに興じている隙に、砂の中から何者かの手が現れ、彼らの服を奪ってしまう。服を盗み合い、押しつけ合うドタバタが、物語が途中で最初に戻るという大胆な構造のなかで展開され、日本人というアイデンティティの自明性が問い直される。ザ・フォーク・クルセダーズの同名曲がヒットし、各社が映画化権をめぐって競り合うなか、バンド側の要望により大島が監督を務めた。
*5月5日(金)1:00PMの回は、オンライン完売しました。(5/8更新)
24新宿泥棒日記 他(計139分)
- 2023年5月5日(金) 4:00 PM@小ホール
- 2023年5月6日(土) 3:30 PM@小ホール
- 2023年5月10日(水) 6:30 PM@小ホール
新宿泥棒日記(96分・35mm・パートカラー)
鳥男(横尾)は、偽店員ウメ子(横山)によって本の万引きが発覚するも再犯を予告して帰ってしまう。横尾忠則が主人公を演じるほか、状況劇場の唐十郎や紀伊國屋書店の田辺茂一など多数の芸術家、文化人が実名で登場。パリ5月革命を目撃した大島は、アンダーグラウンド・カルチャーと政治運動が交差する新宿の熱気を丸ごと捉えることで、革命的情勢にある新宿の同時代性、世界性を表現する。
宵闇せまれば(43分・35mm・白黒・脚:大島渚)
アパートの一室に集まった4人の若者が、開いたガス栓を放置して誰が最後まで残れるかという危険な賭けをする。大島がテレビドラマ用に書いたものの内容が不穏だという理由でお蔵入りになった脚本を、『愛と希望の街』に深い感銘を受けた実相寺昭雄が演出。テレビで注目を集めていた実相寺の映画デビュー作となった。斎藤憐、清水綋治など自由劇場の主要メンバーが出演している。『新宿泥棒日記』の併映作品としてATG系の映画館で公開された。
*5月5日(金)4:00PMの回と5月6日(土)3:30PMの回と5月10日(水) 6:30 PMの回は、オンライン完売しました。(5/10更新)
25少年(97分・35mm・カラー)
- 2023年4月11日(火) 3:00 PM@小ホール
- 2023年4月14日(金) 3:00 PM@小ホール
- 2023年4月15日(土) 7:10 PM@小ホール
当たり屋を生業とする一家の父(渡辺)は、戦傷者であることをタテにとって息子(阿部)にぶつかり役を押しつける。大島が新聞の見出しとなった実際の出来事をもとに「ゆがんだかたちで戦わなければならなかった人間の戦い」を描いたと語る一作。モデルになった一家の足跡をたどりつつ全国縦断ロケを敢行した。生きるために危険な行為を繰り返す少年が心の拠り所を求めては挫折し、それでも生き抜いていく孤独な姿が透徹した目線で捉えられている。
*4月11日(火) 3:00 PMの回は、オンライン完売しました。オンライン完売となった上映回につきましても、上映当日、当館1階窓口にて開映1時間前から5分前までチケット若干数を販売します。(4/5更新)
4月11日(火) 3:00 PMの回に上映後トーク(約30分)を行います。
トークゲスト:小山明子(俳優)
聞き手:樋口尚文(映画評論家)
上映後トークの詳細はこちらをご覧ください。
26東京战争戦後秘話(94分・35mm・白黒)
- 2023年5月6日(土) 12:30 PM@小ホール
- 2023年5月10日(水) 2:40 PM@小ホール
- 2023年5月12日(金) 7:00 PM@小ホール
同時代の新左翼運動の翳りを背景に、「映画で遺書を残して死んだ男」という企画を進めていた大島が当時10代であった脚本の原正孝(將人)や主演の後藤和夫等含む自主映画グループ等、新しい世代を迎えて製作した作品。映画制作グループに所属する象一(後藤)は幻想に取りつかれ、「あいつ」が遺書として残した16mmフィルムに記録された東京の風景を街や地図に追い求める。
27儀式(122分・35mm・カラー)
- 2023年5月7日(日) 1:00 PM@小ホール
- 2023年5月12日(金) 3:00 PM@小ホール
- 2023年5月16日(火) 6:50 PM@小ホール
ATG創立10周年記念映画として製作され、「大島による戦後民主主義の早すぎる総括」と評された集大成的作品。戦犯から復権した祖父(佐藤)を頂点とする旧家の冠婚葬祭の儀式をとおして、家父長制に抑圧される戦後世代、さらにその根底にあって国家のあり方や政治風土を規定してきた日本の「イエ」制度の実相を鋭く浮かび上がらせている。
*5月7日(日)1:00PMの回は、オンライン完売しました。(5/8更新)
28夏の妹(95分・35mm・カラー)
- 2023年5月7日(日) 4:20 PM@小ホール
- 2023年5月11日(木) 7:00 PM@小ホール
- 2023年5月16日(火) 3:00 PM@小ホール
大村鶴男(石橋)という沖縄の青年から、異母兄妹であるとほのめかされた手紙を受け取った菊池素直子(栗田)は、父(小松)が再婚しようとしている桃子(りりィ)と夏休みに沖縄へ向かう。16mmで撮影された陽光溢れる風景とともに、2つの世代の人間関係が沖縄と日本の複雑な関係に重ね合わされたメロドラマ。沖縄が日本に復帰した直後の1972年5月から製作準備が始まり、同年8月に公開された。本作が創造社最後の作品となった。
29愛のコリーダ[デジタル修復版](108分・DCP・カラー)
- 2023年5月13日(土) 12:30 PM@小ホール
- 2023年5月19日(金) 3:00 PM@小ホール
戦前に世間を騒がせた阿部定と石田吉蔵の猟奇性愛事件をもとに、2人の究極の愛を描いた日仏合作のハードコア・ポルノ。撮影済みのネガをフランスに直送し現像と編集が行われた。世界中でセンセーションを巻き起こしたが、日本国内では原型をとどめぬほどの修正とカットを余儀なくされた。フランス公開版をもとに作製された『愛のコリーダ2000』に新たに2K修復を施した2021年公開版を上映する。
*本作の上映時には女性専用席を設けます。
*5月13日(土)12:30PMの回、5月19日(金) 3:00 PMの回は、オンライン完売しました。オンライン完売となった上映回につきましても、上映当日、当館1階窓口にて開映1時間前から5分前までチケット若干数を販売します。(5/11更新)
30愛の亡霊(107分・35mm・カラー・仏語字幕付 with French subtitles)
- 2023年5月13日(土) 3:30 PM@小ホール
- 2023年5月18日(木) 7:00 PM@小ホール
- 2023年5月23日(火) 3:00 PM@小ホール
『愛のコリーダ』に続きフランス資本で製作され、カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した。明治中期、人力車夫の妻(吉行)は若い農夫(藤)との情交に溺れ、共謀して夫を殺害。しかし、2人は夫の亡霊に苛まれ、やがて破滅へと向かっていく。撮影に名手・宮島義勇を迎え、幻想的な画面を構築。それまで大島作品に批判的だった映画評論家の淀川長治からも作家としての成熟ぶりを絶賛された。
*5月13日(土) 3:30 PMの回は、オンライン完売しました。オンライン完売となった上映回につきましても、上映当日、当館1階窓口にて開映1時間前から5分前までチケット若干数を販売します。(5/9更新)
31戦場のメリークリスマス[デジタル修復版](123分・DCP・カラー)
- 2023年5月20日(土) 6:50 PM@小ホール
- 2023年5月24日(水) 3:00 PM@小ホール
イギリス人作家ローレンス・ヴァン・デル・ポストの「影の獄にて」を日英合作で映画化。ジャワの日本軍俘虜収容所を舞台に、西洋と東洋の文化・価値観が激しく衝突する。デヴィッド・ボウイ、坂本龍一、ビートたけしという異色の配役、坂本の主題曲も話題を呼んで大ヒット。2021年に公開された4K修復版を2K上映。
*5月20日(土) 6:50 PMの回と5月24日(水) 3:00 PMの回は、オンライン完売しました。オンライン完売となった上映回につきましても、上映当日、当館1階窓口にて開映1時間前から5分前までチケット若干数を販売します。(5/17更新)
32マックス、モン・アムールMax, Mon Amour(98分・35mm・カラー)
- 2023年5月18日(木) 3:00 PM@小ホール
- 2023年5月20日(土) 4:00 PM@小ホール
- 2023年5月25日(木) 7:00 PM@小ホール
パリに暮らす英国大使館勤務のピーター(ヒギンズ)は、妻のマーガレット(ランプリング)の浮気を疑うが、彼女の密会相手はなんとチンパンジーだった…。『愛のコリーダ』、『愛の亡霊』に続くフランス資本の作品だが、ブニュエルとの作品で知られる脚本家ジャン=クロード・カリエールやヌーヴェル・ヴァーグの代表的キャメラマン、ラウール・クタールら名匠を含めフランス映画界のスタッフで固めた「外国映画」として製作された。日本公開は1987年。
*5月20日(土)4:00PMの回は、オンライン完売しました。(5/20更新)
33御法度(100分・35mm・カラー)
- 2023年4月12日(水) 7:00 PM@小ホール
- 2023年4月15日(土) 3:30 PM@小ホール
1990年代半ばに企画され、脳出血後のリハビリを経て製作・完成、大島12年ぶりの劇場映画にして遺作となった。司馬遼太郎の短篇小説をもとに、幕末の武闘集団・新選組が一人の美少年剣士(松田)をめぐって統制を失っていくさまを描く。『戦場のメリークリスマス』以来となるビートたけし(主演)と坂本龍一(音楽)の起用、これが映画デビューとなる松田龍平の妖しい存在感、アメリカ映画を中心に手がけていた栗田豊通の撮影による映像美、ワダエミの斬新な衣裳なども注目を集めた。
*4月15日(土) 3:30 PMの回は、オンライン完売しました。オンライン完売となった上映回につきましても、上映当日、当館1階窓口にて開映1時間前から5分前までチケット若干数を販売します。(4/12更新)
4月15日(土)3:30 PMの回に上映後トーク(約30分)を行います。
トークゲスト:成田裕介(映画監督)
聞き手:樋口尚文(映画評論家)
上映後トークの詳細はこちらをご覧ください。
34わが映画人生 黒澤明監督(115分・DCP・カラー・インタビュアー:大島渚)
- 2023年4月11日(火) 6:30 PM@小ホール
- 2023年4月13日(木) 3:00 PM@小ホール
- 2023年4月16日(日) 4:00 PM@小ホール
大島が理事長を務めた当時(1980-1996)の日本映画監督協会が創立50周年を機に先輩監督の貴重な証言を永久保存する目的で製作を開始した「わが映画人生」シリーズの一本。大島が聞き手を務め、黒澤明の映画人生と作品について語り合う。大島は「黒澤さんが『生きものの記録』と早坂文雄さんについて語られたくだりは、何度見直しても胸が熱くなる」と振り返っている。1993年8月1日に収録。
*4月11日(火) 6:30 PMの回、4月16日(日) 4:00 PMの回は、オンライン完売しました。オンライン完売となった上映回につきましても、上映当日、当館1階窓口にて開映1時間前から5分前までチケット若干数を販売します。(4/12更新)
4月11日(火) 6:30 PM PMの回に上映後トーク(約30分)を行います。
トークゲスト:大島新(映画監督)
聞き手:樋口尚文(映画評論家)
上映後トークの詳細はこちらをご覧ください。
■証明書にて割引・無料のチケットをご予約いただけるのは、ご来館者おひとりにつき、各回1枚のみです。ご来館者おひとりで複数枚の割引・無料チケットをご予約することはできません。
■各回の開映後の入場はできません。予告篇はなく、本篇から上映します。
2023年4月11日(火)
11:00 AM 開館
上映後トークあり 25少年
上映後トークあり 34わが映画人生 黒澤明監督
2023年4月12日(水)
11:00 AM 開館
2023年4月13日(木)
11:00 AM 開館
2023年4月14日(金)
11:00 AM 開館
2023年4月15日(土)
11:00 AM 開館
2023年4月16日(日)
11:00 AM 開館
2023年4月18日(火)
11:00 AM 開館
2023年4月19日(水)
11:00 AM 開館
2023年4月20日(木)
11:00 AM 開館
2023年4月21日(金)
11:00 AM 開館
2023年4月22日(土)
11:00 AM 開館
2023年4月23日(日)
11:00 AM 開館
2023年4月25日(火)
11:00 AM 開館
2023年4月26日(水)
11:00 AM 開館
2023年4月27日(木)
11:00 AM 開館
2023年4月28日(金)
11:00 AM 開館
2023年4月29日(土)
11:00 AM 開館
2023年4月30日(日)
11:00 AM 開館
2023年5月2日(火)
11:00 AM 開館
2023年5月3日(水)
11:00 AM 開館
2023年5月4日(木)
11:00 AM 開館
2023年5月5日(金)
11:00 AM 開館
2023年5月6日(土)
11:00 AM 開館
2023年5月7日(日)
11:00 AM 開館
2023年5月9日(火)
11:00 AM 開館
2023年5月10日(水)
11:00 AM 開館
2023年5月11日(木)
11:00 AM 開館
2023年5月12日(金)
11:00 AM 開館
2023年5月13日(土)
11:00 AM 開館
2023年5月14日(日)
11:00 AM 開館
2023年5月16日(火)
11:00 AM 開館
2023年5月17日(水)
11:00 AM 開館
2023年5月18日(木)
11:00 AM 開館
2023年5月19日(金)
11:00 AM 開館
2023年5月20日(土)
11:00 AM 開館
2023年5月21日(日)
11:00 AM 開館
2023年5月23日(火)
11:00 AM 開館
2023年5月24日(水)
11:00 AM 開館
2023年5月25日(木)
11:00 AM 開館
2023年5月26日(金)
11:00 AM 開館
2023年5月27日(土)
11:00 AM 開館
2023年5月28日(日)
11:00 AM 開館
チケット料金
一般:520円/高校・大学生・65歳以上:310円/小・中学生:100円/障害者(付添者は原則1名まで)・国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ・未就学児・優待:無料
・料金区分の違うチケットでは入場できません。差額のお支払で観覧することはできません。
・学生、65歳以上、障害者、キャンパスメンバーズの方は証明できるものをご提示ください。ご提示のない方は入場できません。
・未就学児、優待の方は「障害者または付添者等券」をお求めください。
・『愛のコリーダ』は成人映画です。小・中学生券はございません。また成人映画上映の際は、女性専用席を設けます。料金区分は通常の上映回と同じです。
オンライン販売
・4月4日(火)以降、毎週火曜日10:00amより、翌週(火~日)上映回の電子チケットを当館HPより公式チケットサイトにて各回の開映15分前までオンライン販売します。
窓口販売
・上映当日、当館1階窓口にて各回開映1時間前から5分前まで、チケットを若干数販売します。座席選択はできません。窓口に並ばず購入でき、座席選択可能なオンライン購入をお勧めします。オンライン完売となった場合も、当日の窓口販売はございますが、枚数は限定数となります。
電子チケット購入方法
電子チケットなら ・手数料無料 ・紙のチケットの発券不要 ・座席選択可 |
上映日時ページより電子チケットをオンライン販売します。詳しい購入手順の説明はこちら(PDF)をご参照ください。上映日時ページから購入される場合は、3ページ目からご覧ください。
販売期限
各回の開映15分前まで
購入方法
1. 本ホームページの上映日時ページからご覧になりたい作品の上映日時を選択。
2. 座席と券種を選択。
3. メールアドレスやクレジットカードまたはd払いの情報等必要事項を入力。
4. 申込が完了しますと、3. で入力したメールアドレスにQRコード付きのチケットが届きます。
・etix.comからのメールを受信できるよう予め設定をお願いします。
・申込済みチケットの照会はこちらの「申込済みチケット照会」を選択ください。
※チケット購入方法についての「よくあるご質問」はこちらをご覧ください。
入場方法
・入場時に、QRコードを表示したスマホ画面、またはQRコードを印刷したものをご提示ください。
(QRコードのご提示がない場合はご入場できませんので、PCにより電子チケットをご購入された方は、必ずQRコードのPDFを印刷してご持参ください。)
・学生、65歳以上、障害者、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ、優待の方は証明できるものをご提示ください。ご提示のない方はご入場できません。
・各回の開映後の入場はできません。予告篇はなく、本篇から上映します。
・開場は開映30分前です。
【ご注意ください!】
電子チケットには特集名や作品名が表示されません(上映日時のみ表示されます)。お間違いのないようご購入・ご提示ください。
下記の上映回は、オンライン完売しました。(5/20更新)
・4月11日(火) 6:30 PM『わが映画人生 黒澤明監督』
・4月11日(火) 3:00 PM『少年』
・4月15日(土) 3:30 PM『御法度』
・4月16日(日) 1:00 PM『月見草/明日の太陽』
・4月16日(日) 4:00 PM『わが映画人生 黒澤明監督』
・4月23日(日) 1:00 PM『太陽の墓場』
・4月23日(日) 4:00 PM『日本の夜と霧』
・4月29日(土) 1:00 PM『白昼の通り魔』
・4月30日(日) 1:00 PM『飼育』
・4月30日(日) 4:00 PM『日本春歌考』
・5月4日(木) 1:00 PM『無理心中 日本の夏』
・5月4日(木) 4:00 PM『絞死刑』
・5月5日(金) 1:00 PM『帰って来たヨッパライ』
・5月5日(金) 4:00 PM『新宿泥棒日記』 他
・5月6日(土) 3:30 PM『新宿泥棒日記』 他
・5月7日(日) 1:00 PM『儀式』
・5月9日(火) 3:00 PM『絞死刑』
・5月10日(水) 6:30 PM『新宿泥棒日記』 他
・5月13日(土) 12:30 PM『愛のコリーダ』[デジタル修復版]
・5月13日(土) 3:30 PM『愛の亡霊』
・5月13日(土) 6:30 PM『ユンボギの日記』『アジアの曙 第一話』
・5月19日(金) 3:00 PM『愛のコリーダ』[デジタル修復版]
・5月19日(金) 7:00 PM『絞死刑』
・5月20日(土) 12:30 PM『KYOTO, MY MOTHER’S PLACE』 他
・5月20日(土) 4:00 PM『マックス、モン・アムール』
・5月20日(土) 6:50 PM『戦場のメリークリスマス』[デジタル修復版]
・5月24日(水) 3:00 PM『戦場のメリークリスマス』[デジタル修復版]
オンライン完売となった上映回につきましても、上映当日、当館1階窓口にて開映1時間前から5分前まで、チケットを限定枚数を販売します。
少年
御法度
©1999 松竹/KADOKAWA/BS朝日/IMAGICA/松竹ブロードキャスティング
上映後トークのご案内
4月11日(火)15:00『少年』【オンライン完売】
トークゲスト: 小山明子(俳優)
聞き手:樋口尚文(映画評論家)
4月11日(火)18:30『わが映画人生 黒澤明監督』【オンライン完売】
トークゲスト: 大島新(映画監督)
聞き手:樋口尚文(映画評論家)
4月15日(土)15:30『御法度』【オンライン完売】
トークゲスト: 成田裕介(映画監督)
聞き手:樋口尚文(映画評論家)
*トークイベントからの参加はできません。
*ゲストは予告なく変更となる場合がございます。予めご了承ください。
*オンライン完売となった上映回につきましても、上映当日、当館1階窓口にて開映1時間前から5分前まで、チケットを限定枚数を販売します。