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  • 2023.10.14
  • ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」記念特別イベント

旧劇映画の大スター 澤村四郎五郎再考
講演×『五郎正宗孝子伝』[デジタル復元版]特別上映

SAWAMURA Shirogoro, The Great Star of Early Period Films

Lectures and a Special Screening of Goromasamune Koshiden [Digitally Restored]

概要

チラシpdfはこちら↑

 国立映画アーカイブでは、本年のユネスコ「世界視聴覚遺産の日」(10月27日)を記念し、日本初の映画スター尾上松之助と人気・実力ともに双璧をなした大正時代の映画スター澤村四郎五郎を再評価する特別イベントを開催します。
 歌舞伎役者から転身した四郎五郎の映画は、松之助映画と同様に歌舞伎や立川文庫に材を得ながら、映像美とトリック撮影や美術の技巧、義太夫なども活かした情感表現で高い評価と人気を誇りましたが、1924年に映画界を去って以後は、旧劇映画で、現存作もわずかなため、歴史的に顧みられることは少なくなっています。
 本イベントでは、専門家による講演と、当館所蔵の澤村四郎五郎コレクションの台本と照合してデジタル復元した『五郎正宗孝子伝』(1915年)を、和洋合奏と同台本に基づく声色掛け合いでお披露目上映します。知られざる日本映画の歴史と、歴史的かつ文化的遺産である映画・映像のアーカイブの活動への理解を深める機会として、ご来場下さい。

日時:2023年10月14日(土)15:00-17:20(14:30開場)※開会後の入場はできません。

会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU

料金:一般1,050円/高校・大学生・65歳以上840円/小・中学生600円/障害者手帳をお持ちの方(付添者は原則1名まで)無料/国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ 教職員500円・学生400円

定員:310席(定員制、全席指定席)

主催:国立映画アーカイブ

受付は終了いたしました
チケット購入はこちらのページから

澤村四郎五郎(さわむらしろごろう 1877-1932)

東京・馬喰町生まれ。三代中村福助門下から1901年に澤村訥子の門弟となり、宗之助の後見として國之助の名で帝国劇場他に多数出演。1914年に五代目澤村四郎五郎を襲名。帝劇出演の合間に天然色活動写真株式会社(天活)の旧派映画(時代劇)に匿名の名題役者として多数主演後、1916年に名を明かして天活専属の映画俳優に転身。所作も美しいスラリとした二枚目で人気を博す。1921年に松竹へ移るが、欧米映画のスタイルに日本映画が変わり、歌舞伎などの影響が濃厚な“旧劇映画”は衰退。1924年に映画界を去り、四郎五郎一座で各地を巡演した。

ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」(10月27日)

映画フィルム、テレビ番組、様々な録音・録画物などの視聴覚遺産を保存し安全保護する事業や活動を推進し、その重要さを啓蒙するために、ユネスコが2006年に定めた国際記念日。ユネスコに属する視聴覚保存機関連絡協議会(CCAAA)での決定を受けて2007年から世界で実施されている。なお、10月27日は、1980年ベオグラードで「映像の保護及び保存に関するユネスコ勧告」が採択された日。国立映画アーカイブが加盟している国際フィルムアーカイブ連盟(FIAF)でも、連盟をあげてこの日を祝うことを決定し、世界中の会員機関が記念イベントなどの事業に取り組んでいる。

Your Window to the World
映像――あなたと世界をつなぐ窓

*ユネスコの視聴覚保存機関連絡協議会(CCAAA)による世界視聴覚遺産の日2023年の標語

2023年「世界視聴覚遺産の日」記念イベント一覧はこちら(外部サイト)

講演

『女忍術』1917、天活

「歌舞伎役者としての澤村四郎五郎」
児玉竜一(早稲田大学文学学術院教授)

【ビデオレクチャー】
「澤村四郎五郎 あるいは旧劇映画のアンチヒーロー像」
小松弘(早稲田大学文学学術院教授)

 

『五郎正宗孝子伝』上映

『五郎正宗孝子伝』[デジタル復元版] 
 声色掛け合い・和洋合奏特別上映(本篇72分)

1915(天活)(監)吉野二郎(脚)桂田阿彌笠(撮)枝正義郎(出)澤村四郎五郎、中村吉三郎、市川莚十郎、澤村國丸(後の小川国松)

現存する澤村四郎五郎出演作2本(1本は『日蓮上人 龍乃口法難』1921)のうち、本作は、四郎五郎が名を伏せて出演した天活作品。当時浪曲で人気があった「五郎正宗」は各社で映画化されたが、本作には天活旧派映画の吉野二郎・桂田阿彌笠・枝正義郎チームの特徴と、後に四郎五郎一座と言われる俳優たちとのコンビネーションが遺憾なく発揮されている。特に、五郎の雪中の水行シーンは、義太夫芝居となっており、歌舞伎名題役者の出演を謳った天活旧派映画の見せ場の一つ。

声色掛け合い

澤登翠

澤登翠/活動写真弁士
1972年故松田春翠に入門。弁士の第一人者として国内外の公演を通して幅広い世代に活弁の魅力を伝えている。活弁の継承者としての活動が評価され文化庁映画賞・松尾芸能賞特別賞他数々の賞を受賞。2015年『文藝春秋』に掲載の「日本を代表する女性120人」にも選出されている。2022年、デビュー50周年を迎えた。

片岡一郎

片岡一郎/活動写真弁士
2002年に澤登翠に入門。22か国で公演。手がけた無声映画は約350作品。行定勲監督『春の雪』、奥田民生のパンフレットDVD、「いだてん」にも出演。周防正行監督『カツベン!』では出演、指導、時代考証で参加。弁士の歴史をまとめた『活動写真弁史』を共和国より刊行。

樗澤賢一

樗澤賢一/活動写真弁士
澤登翠門下。2020年7月、第740回無声映画鑑賞会でデビュー。無声映画鑑賞会、蛙の会発表会、新宿東口映画祭などに出演。また声優として外国映画の吹替、キネコ国際映画祭で活動している。その他に、下北沢映画祭の授賞式のMCを2021年から担当している。

和洋合奏

湯浅ジョウイチ

湯浅ジョウイチ/作曲・編曲、三味線
1987年、東京国際映画祭でD・W・グリフィスの『國民の創生』の楽士を担当後、無声映画用音楽の復元や作・編曲等を行い、和洋楽団カラード・モノトーンを結成。作・編曲・指揮の他、ギターや三味線も演奏する。

鈴木真紀子

鈴木真紀子/フルート
桐朋学園大学音楽学部卒。フルートを峰岸壮一氏に師事。和洋楽団カラード・モノトーンの主要メンバー、芹洋子のアコースティックバンドメンバーとして活動。東洋英和女学院、順天堂大学交響楽団でフルート指導にあたる。

多田恵子

多田恵子/打楽器
洗足学園音楽大学打楽器科卒業。東京藝術大学別科邦楽囃子専攻修了。フリーランスの打楽器奏者としてオーケストラ・室内楽を中心に活動している。コンサート、オペラ、ミュージカルの他に、藤間流八世宗家 藤間勘十郎氏の演出振付による創作歌舞伎、テレビ(NHK芸能花舞台等)やラジオ、様々なジャンルのアーティストのレコーディングやCD制作等に参加。邦楽器オーケストラ日本音楽集団メンバー。

藤髙りえ子

藤髙りえ子/筑前琵琶
古典や現代邦楽の演奏活動を行いながら、オリジナル作品の創作にも力を注ぐ琵琶奏者。弾き語りソロライブ、学校公演、他楽器とのアンサンブル演奏、琵琶教室での指導など幅広く活動。芝居の伴奏、書道・生け花・舞踊など他ジャンルとのコラボレーションや即興パフォーマンスも行う。NHK邦楽オーディション合格。くまもと全国邦楽コンクールにて優秀賞受賞。日本音楽集団の団員として多数の公演に参加。

チケット販売

受付は終了いたしました

オンライン販売
9月28日正午から開会15分前まで チケット購入

窓口販売
開会1時間前から5分前まで若干数(座席選択不可)

・開会後の入場はできません。
・申込済みチケットの照会はこちらの「申込済みチケット照会」を選択ください。
・窓口でご購入いただける当日券は1名につき1枚のみです。

 

チケット料金

  一般 高校・大学生・
65歳以上
小・中学生 障害者手帳をお持ちの方(付添者は原則1名まで) 国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ(教職員) 国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ(学生)
通常料金 1,050円 840円 600円 無料 500円 400円
オンライン販売 9月28日正午から開会15分前まで
チケット購入
窓口販売
(1F)
開会1時間前から5分前まで若干数(座席選択不可)

 

・開会後の入場はできません。
・料金区分の違うチケットでは入場できません。差額のお支払で観覧することはできません。
・学生、65歳以上、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ、障害者手帳をお持ちの方は証明できるものをご提示ください。ご提示のない方は入場できません。
・未就学児、優待の方は「障害者手帳をお持ちの方または付添者等券」をお求めください。

 

入場方法

開場は14:30です
入場時に、QRコードをスマホ画面または印刷したものでご提示ください(ご提示がない場合は入場できません)。
開会後の入場はできません。

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