過去のイベント

  • 2023.7.28 - 7.29, 8.4 - 8.5
  • 子ども向け鑑賞プログラム

こども映画館 2023年の夏休み★

Kids’ Cinema: The Summer Vacation of 2023  ※事前申込制

こども映画館 2023年の夏休み★

開催日:7月28日(金)、7月29日(土)、8月4日(金)、8月5日(土)
※7月28日(金)、8月5日(土)は定員に達したため、キャンセル待ちでのご案内となります。

時間:各日13時30分スタート!(13時開場)

会場:国立映画アーカイブ 小ホール(地下1階)

定員:各回151名(全席自由) ※定員に達し次第、しめきります

料金:中学生以下 無料/一般520円/高校生・大学生・65歳以上 310円
※高校生・大学生・65歳以上の方は、当日証明できるものを必ずご提示ください。
※障害者手帳をお持ちの方(付添者は原則1名まで)は無料です。当日証明できるものを必ずご提示ください。

★全プログラム事前申込制です。(申込フォームのみ)

チラシ(PDF)はこちら

お申し込み方法詳細はこちらのページから。


■07.28[金]13:30-14:45

こころが育つ物語のアニメーション

『小さな五つのお話』

※7月28日(金)は定員に達したため、キャンセル待ちでのご案内となります。

日本の童話作家、宮沢賢治の『セロひきのゴーシュ』は、楽団でセロ[チェロ]を弾く係のゴーシュと動物たちのふれあいのお話。浜田広介による『泣いた赤おに』は、人間と仲良くなりたいと思うやさしいこころを持った赤おにのストーリー。“アニメーションの神様”の一人として知られる岡本忠成監督が作った『小さな五つのお話』は、“おしいれ”“どろんこ”“かくれんぼ”など、毎日のできごとがいろいろ!

 

『セロひきのゴーシュ』(1963年)
〇日本/監督:神保まつえ/19分/カラー
『赤い鳥のこころ 日本名作童話シリーズ4 泣いた赤おに』(1979年)
〇日本/監督:楠部大吉郎/24分/カラー
『小さな五つのお話』(1974年)
〇日本/監督:岡本忠成/20分/カラー


■07.29[土]13:30-15:45

夏が、こどもも大人も成長させる

『お引越し』※カラー作品です

監督は相米慎二。ひこ・田中の児童文学を原作に、こどもの視点で家族の姿を描きます。主演の田畑智子は当時11才で、実際に夏休みを利用して撮影されました。俳優や自然風景などの魅力にあふれた作品です。

 

『お引越し』(1993年)
〇日本/監督:相米慎二/124分/カラー

あたし、漆場レンコ、6年生。最近とうさんとかあさんが仲ようなくて、お家が二つになりそうなんやけど、二人ともうちの言うことを聞いてくれへん。なあ、なんで3人やったらダメなん? もう知らん! うちが出ていく!


■08.04[金]13:30-15:00

主人公は馬! 馬と人間の友情を描く、アクション満載の物語[活弁と生演奏]

『黒旋風』

主人公を演じるのは数々の西部劇に主演した名馬レックス。砂煙の舞う荒野を舞台に、偶然出会った馬と人間の友情と、スピード感あふれるアクションをお楽しみください。

 

黒旋風くろせんぷう(1925年)
〇アメリカ/監督:フレッド・ジャックマン/74分/白黒(染色)/原題:Black Cyclone!

野生の馬のレックスは、愛する馬・レディを、ひきょうものの馬・キラーから取り返そうと大奮闘!

※弁士:尾田直彪
 伴奏:湯浅ジョウイチ、鈴木真紀子

※本作(Black Cyclone!)は、1960年に開催されたイベント「映画の歴史を見る会」で「荒馬王」のタイトルで上映されましたが、これは同監督・同主演の馬による前作The King of Wild Horses(1925)の日本公開題であることが判明しました。今回は、検閲時報およびキネマ旬報の時報欄に記されていた「黒旋風」をタイトルとします(日本公開の有無は不明)。

 


■08.05[土]13:30-15:15

日本初の映画スター “目玉の松ちゃん” 映画をとことん楽しもう![活弁と生演奏]

『舊劇 渋川伴五郎 霧島山蜘蛛退治の場』

※8月5日(土)は定員に達したため、キャンセル待ちでのご案内となります。

100年前の映画スター尾上松之助(1875~1926)の映画には、歌舞伎の面白さと映画的なトリックやアクションの魅力が盛りだくさん。弁士たち(3人!)の活気ある掛け合い上映でご堪能ください。

 

きゅうげき 渋川しぶかわばんろう 霧島山きりしまやま蜘蛛くも退たい(1922年)
〇日本/監督:築山光吉/85分/白黒(染調色)

柔術家の渋川伴五郎が、相撲や土蜘蛛退治で活躍し、父の仇討ちに向かう。

※弁士:尾田直彪、山内菜々子、樗澤賢一
 伴奏:湯浅ジョウイチ、鈴木真紀子

※不完全なプリントが含まれていることがあります。
※映画の上映の順序は変更になることがあります。
※各プログラムの終了時刻は目安です。
※8月4日の作品は英語字幕ですが、弁士の説明でお楽しみいただけます。

 

申込(申込フォームのみ)

※7月28日(金)、8月5日(土)は定員に達したため、キャンセル待ちでのご案内となります。

申込方法

申込フォームからお申込ください。原則、お申込後1週間以内に受付票をメールにてお送りします。受付票の送付をもって申込受付完了となります。各回、定員(151名)に達し次第しめきります。
※パソコン・携帯でのドメイン設定で@nfaj.go.jpを受信可能にして頂きますようお願いいたします。

内容に関してのお問い合わせ:03-3561-0823(こども映画館係)

 

★こども(中学生以下)の引率・付添ではない高校生以上の方のお申込はお断りしております。

観覧券の発券・入場は、開映の30分前から、受付票の受付番号順に行います。受付票の提示がない場合はご入場いただけませんのでご注意ください。

★お申込時にご入力いただいた個人情報は、「こども映画館」に関するご案内のみに利用し、第三者への提供は行いません。

★映写室見学をご希望の方は、当日抽選を行います。当選者のみ、終映後にご見学いただけます。

★ご参加の方は、終了後に展示室を無料でご覧いただけます。

*展示室では当日、こどもファストトラック(優先入場)を実施しています。

活弁・演奏付き上映について  8月4日(金)8月5日(土)は活弁・演奏付きで無声映画が観られるよ

尾田直彪

片岡一郎

樗澤賢一

 

弁士

 

尾田直彪たかとら ※4日、5日

2000年、熊本県生まれ。東京学芸大学教育学部卒。澤登翠門下。澤登翠の活弁に魅了され、弁士を志す。2021年10月、都内で60年以上続く上映会「無声映画鑑賞会」でデビュー。以降、同会や「カツベン映画祭」等の都内上映会、地元九州での公演にも出演。現在唯一の20代・最も若い活動弁士として活躍している。

 

 

 

 

 

片岡一郎 ※5日

2002年に澤登翠に入門。22か国で公演。手がけた無声映画は約350作品。行定勲監督『春の雪』、奥田民生のパンフレットDVD、「いだてん」にも出演。周防正行監督『カツベン!』では出演、指導、時代考証で参加。弁士の歴史をまとめた『活動写真弁史』を共和国より刊行。

※山内菜々子さんが、片岡一郎さんに変更となりました。

 

 

 

 

 

樗澤ぶなざわ賢一 ※5日

澤登翠門下。2020年7月、第740回無声映画鑑賞会でデビュー。無声映画鑑賞会、蛙の会発表会、新宿東口映画祭などに出演。また声優として外国映画の吹替、キネコ国際映画祭で活動している。その他に、下北沢映画祭の授賞式のMCを2021年から担当している。

湯浅ジョウイチ

鈴木真紀子

 

演奏

 

湯浅ジョウイチ(作曲・編曲、ギター、三味線) ※4日、5日

1987年、東京国際映画祭でD・W・グリフィスの『國民の創生』の楽士を担当後、無声映画用音楽の復元や作・編曲等を行い、和洋楽団カラード・モノトーンを結成。作・編曲・指揮の他、ギターや三味線も演奏する。

 

 

 

 

 

鈴木真紀子(フルート) ※4日、5日

桐朋学園大学音楽学部卒。フルートを峰岸壮一氏に師事。和洋楽団カラード・モノトーンの主要メンバー、芹洋子のアコースティックバンドメンバーとして活動。東洋英和女学院、順天堂大学交響楽団でフルート指導にあたる。

活弁とは?

無声映画の時代に日本の映画館で行われていた、弁士による映画説明のことです。当時はそれぞれの劇場が弁士を雇い、その評判によって映画館の人気が左右されるほど大切な役割を担っていました。

こども映画館とは?

保護者・指導教員・引率者の皆様へ

「こども映画館」は、中学生以下を対象とした国立映画アーカイブのイベントで、夏休みの期間に開催します。「こども映画館」は次のような目的で企画されています。

  • 映画という偉大な文化芸術遺産の素晴らしさ、楽しさを知ってもらう。
  • テレビ等の家庭内視聴では得られない、大きなスクリーンによる本物の映画(フィルム)を楽しむ機会を提供する。
  • 優れた映画作品の鑑賞を通して、豊かな情操と高い映像理解能力(リテラシー)を育む。

映画館に集まり、みんなが暗闇のなかで集中して大きなスクリーンを見つめ、泣き、笑い、緊張し、興奮し、感動するーかつてはごく当たり前であった、こうした映画の原風景の素晴らしさを、今日のこどもたちにも味わってもらいたいと思います。きっと良い思い出になることでしょう。