過去の上映
- 2019.6.29 - 9.1
- 上映企画
逝ける映画人を偲んで2017-2018
In Memory of Film Figures We Lost in 2017-2018
46 南の風と波
『私は貝になりたい』(1959)に続く、橋本忍の監督第2作の群像劇。小漁村の機帆船が遭難し、5人の乗組員が失われたことから、彼らの家族や恋人もまた生の均衡を狂わせていく…。複数の家庭の老若男女を類型的でない「個」として書き分けながら、彼らを交錯させ葛藤を生み出していく脚本の膂力は突出しており、生き続けることの苦しさをじっくり見つめる抑制された演出も素晴らしい。映画監督としての橋本忍の再評価を迫る1本。ニュープリントによる上映。