過去の上映

  • 2019.6.29 - 9.1
  • 上映企画

逝ける映画人を偲んで2017-2018

In Memory of Film Figures We Lost in 2017-2018


46 南の風と波

『私は貝になりたい』(1959)に続く、橋本忍の監督第2作の群像劇。小漁村の機帆船が遭難し、5人の乗組員が失われたことから、彼らの家族や恋人もまた生の均衡を狂わせていく…。複数の家庭の老若男女を類型的でない「個」として書き分けながら、彼らを交錯させ葛藤を生み出していく脚本の膂力は突出しており、生き続けることの苦しさをじっくり見つめる抑制された演出も素晴らしい。映画監督としての橋本忍の再評価を迫る1本。ニュープリントによる上映。

上映時間:90分,フィルム情報:35mm・白黒,製作年:1,961,製作会社:東宝,その他:橋本忍,出演:星由里子(加代)、夏木陽介(順平)、菅井きん(加代の母・松代),脚本・脚色:中島丈博,撮影:中井朝一,美術・舞台設計:村木与四郎,音楽:池野成,出演:新珠三千代、西村晃、飯田蝶子、藤原釜足、小池朝雄、富士榮喜代子、田中邦衛、大塚國夫、賀原夏子、荒木道子、松本染升、浜村純、佐波由子