13上意討ち 拝領妻始末

  • 121分
  • 35mm・白黒

会津藩の侍・笹原伊三郎(三船)が、息子与五郎(加藤)とその妻・いち(司)をめぐる藩主や上役の非道な所業に激しく抵抗するさまが、橋本忍の緻密な脚本と小林正樹の隙のない演出によって、重厚に描かれる。加藤剛は本作で正義感と妻への愛情に溢れる青年侍役を熱演し、高く評価された。知性と冷徹さを併せ持つ側用人役を演じて印象深い神山繁は、日本映画の悪役の幅を広げた一人と言えるだろう。

1967(東宝=三船プロダクション)(脚)橋本忍(出)加藤剛(笹原与五郎)、神山繁(高橋外記)(監)小林正樹(原)滝口康彦(撮)山田一夫(美)村木与四郎(音)武満徹(出)三船敏郎、司葉子、仲代達矢、山形勲、松村達雄、浜村純、三島雅夫、大塚道子、江原達怡、市原悦子

  • 長瀬記念ホール OZU
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