子ども向け鑑賞プログラム

こども映画館 2025年の夏休み★
Kids’ Cinema: The Summer Vacation of 2025 

※事前申込制

開催日
7月25日(金)、7月26日(土)、8月1日(金)、8月2日(土)
時間
各日14:00スタート!(13:30開場)
会場
国立映画アーカイブ 小ホール(地下1階)
定員
各回151名(全席自由) ※定員に達し次第、しめきります
料金
※現金のみ
中学生以下 無料/一般520円/高校生・大学生・65歳以上 310円

※高校生・大学生・65歳以上の方は、当日証明できるものを必ずご提示ください。
※障害者手帳をお持ちの方(付添者は原則1名まで)は無料です。当日証明できるものを必ずご提示ください。

★全プログラム事前申込制です。(申込フォームのみ)
★申込受付開始しました!

お申し込み方法詳細はこちらのページから。

「こども映画館 2025年の夏休み★」は、子ども達が芸術に触れる機会の拡大を目指す国立美術館全体の取り組みである「Connecting Children with Museums」のひとつで、Adobe Foundationのご支援のもと実施されています。

他館の取り組みについては、こちらからご覧いただけます


Connecting Children with Museums initiative is supported by the Adobe Foundation

プログラム

  • お子さんにはフィルムしおりと、視覚玩具ソーマトロープのキットを全日プレゼントします。
  • 各日上映前に、当館職員による上映作品に関連する解説があります。
  • 上映後に映写室訪問を行います。(じゃんけん勝ち残りの方のみ)
  • 各プログラムの終了時刻は目安です。
  • 全日とも取材が入る可能性がございます。予めご了承ください。

■07.25[金]14:00-15:35 ※残席残りわずか!キャンセル待ちのご案内になる可能性がございます。
心を通わせるのは人間だけじゃない

さまざまな生きものたちの感情を繊細に描いた、手塚治虫率いる虫プロダクション製作のアニメーション2作品。その時々の感情を豊かに綴る音楽にもぜひご注目ください!

『やさしいライオン』(1970年)

〇日本/原作、演出、作詞、美術:やなせたかし/27分/カラー 

『それいけ!アンパンマン』原作のやなせたかしによる、子どもを失った母犬と母を失った赤ちゃんライオンの深い心のつながりを描いたミュージカル・アニメーション。 

『ある街角の物語』(1962年)

〇日本/演出:山本暎一、坂本雄作/39分/カラー 

少女やネズミの一家、ポスターに描かれたキャラクターたちなどのさまざまな感情が行き交う中で、戦火にさらされていくある街角の物語。原案・構成も手塚治虫。

『ある街角の物語』※カラー作品です

■07.26[土]14:00-15:35
タクシーに乗って、東京の街をドライブしよう! 

黒澤明と監督の谷口千吉が一緒に脚本を担当し、主演の三船敏郎をはじめ、銀幕(スクリーン)を彩ったスター達がたくさん登場する贅沢な1本!銀座や東京駅、新橋駅など、国立映画アーカイブ周辺の街がロケ地になっています。

『吹けよ春風』(1953年)

〇日本/監督:谷口千吉/82分/白黒

タクシー運転手の松村は、自分の仕事がお気に入り。バックミラーに映る人間模様が面白いからだ。不器用で優しい松村と個性豊かな乗客たちとの、歌あり、アクションあり、笑って泣ける8つのエピソード。

『吹けよ春風』

■08.01[金]14:00-15:35
“歌のある無声映画”で旅してみよう  [活弁と生演奏]

無声映画には、生演奏やレコード伴奏だけでなく、主題歌といっしょに楽しむ映画もありました。鳥取県の三朝温泉で撮影されたそんな“小唄映画”の世界へ行ってみましょう。

『なまくら刀』[デジタル復元・最長版][白黒ポジ染色版] (1917年)

〇日本/監督: 幸内純一/4分/染色

現存する最も古い日本のアニメーションから、映画の表現を見てみよう。 

『温泉悲話 ささうた』(1929年)

〇日本/監督:人見吉之助/57分 ※分数を修正しました。/白黒

三朝温泉の村娘・お久が、祭りの日に東京の画家と出会い、恋におちる‥。

弁士
尾田直彪
伴奏・唄
坂本真理 ★みんなでいっしょに唄えるかな?!
  • 当日は、入場者全員に『なまくら刀』で映画の表現や歴史を学べる記入式の鑑賞ツール「みんなの映画がっこう」を配布します。終了後に一部を集めて、当館ホームページなどでの公開を検討しています。
『温泉悲話 三朝小唄』
「みんなの映画がっこう」

■08.02[土]14:00-15:35
ハリウッドのコメディを楽しもう![活弁と生演奏]

島の療養所にやってきたバーバラを待ち受けるのは、医者と患者になりすましたギャングたち。彼らを信じて疑わないバーバラとギャングたちのおかしな会話と、見事なアクションが魅力の無声映画をお楽しみください。
※英語字幕ですが、弁士の説明でお楽しみいただけます。

『娘十八冒険時代』(1928年)

〇アメリカ/監督:グレゴリー・ラ・カヴァ/69分/白黒/原題:Feel My Pulse

大富豪の娘バーバラは、島で療養することに。だけど、そこはお酒の密輸をはたらくギャングたちに乗っ取られていた! 彼女にギャングのボスの魔の手がしのび寄るとき、止めに入ったのは・・・。

弁士
大森くみこ
伴奏
天宮遥
  • みなさんの描いた絵を入場時に集めて、上映後にそれをつなげたアニメーションを投影する企画「みんなでつくるアニメーション」を行います。詳しくはこちら
『娘十八冒険時代』

参加をご希望の皆さまへ

★こども(中学生以下)を対象としており、その付添の方もご参加いただけます。こどもの付添ではない大人の方の参加はできません。

★高校生はお席に余裕がありましたら、参加いただけます。受付開始は上映日の週の火曜日です。
 詳しくはこちら

観覧券の発券・入場は、開映の30分前から、受付票の受付番号順に行います。受付票の提示がない場合はご入場いただけませんのでご注意ください。

★お申込時にご入力いただいた個人情報は、「こども映画館」に関するご案内のみに利用し、第三者への提供は行いません。

★7月の回にご参加の方は、終了後に展示室を無料でご覧いただけます(8月の回は休室中です)。

★全日とも取材が入る可能性がございます。予めご了承ください。

申込(申込フォームのみ)

申込方法

下記の申込フォームからお申込ください。受付票をメールにてお送りします。各回、定員(151名)に達し次第しめきります。

高校生の参加もお待ちしています!

お席に余裕があった場合、高校生のみでの参加を募集します。この機会に是非ご参加ください。(入場料金:310円)
※高校生は単独での参加となります。保護者等、付添の方の参加はできません。
※当日証明できるものを必ずご提示ください。
※7月25日(金)、26日(土)上映分は7月22日(火)16:00より申込開始。
 8月1日(金)、2日(土)上映分は7月29日(火)16:00より申込開始。
高校生の申込フォームへのリンクはこちらに表示されます。

内容に関してのお問い合わせ:03-3561-0823(こども映画館係)

活弁・演奏付き上映

活弁・演奏付き上映について
8月1日(金)8月2日(土)は活弁・演奏付きで無声映画が観られるよ

弁士

尾田直彪たかとら  ※1日

2000年、熊本県生まれ。現代の活弁の第一人者である澤登翠弁士の活弁に魅せられ、活動弁士を志す。2021年10月、60年以上続く都内定期開催の活弁公演「無声映画鑑賞会」でデビュー。そのほか地方公演も精力的に行っている。現在、最も若い活動弁士として活躍している。澤登翠門下。

尾田直彪 撮影:向山勇大
大森くみこ ※2日

関西を拠点に全国各地での無声映画上映会、国内外の映画祭、寄席にも色物定期出演。2024年春には全米4都市活弁公演ツアーにも出演。関西弁も駆使したコメディ作品からシリアス作品まで硬軟問わずの語りが持ち味。ラジオパーソナリティーとしても活躍。ラジオ関西「田辺眞人のラジオレクチャー」レギュラー出演中。

大森くみこ

演奏

坂本真理(シンセサイザー) ※1日

国立音楽大学教育音楽科第Ⅱ類リトミック専攻卒業。東京・国分寺市むらさき幼稚園園長を経て、2016年「むらさきmusicラボ」を設立。同年、「月世界旅行」をシンセサイザー弾き語りにて無声映画デビュー。パーカッション演奏や楽器づくり講座、書物の監修にも携わっている。

坂本真理
天宮はるか(電子ピアノ) ※2日

神戸大学発達科学部 音楽表現学科卒業 、兵庫教育大学大学院 芸術コース修了。サイレント映画伴奏ピアニストとして国際映画祭や劇場に出演。コメディーからドラマティックな作品まで幅広く即興演奏を行っている。ラジオ関西「天宮遥のわたしはピアノ」などラジオパーソナリティーとしても活動中。

天宮遥

活弁とは?

無声映画の時代に日本の映画館で行われていた、弁士による映画説明のことです。当時はそれぞれの劇場が弁士を雇い、その評判によって映画館の人気が左右されるほど大切な役割を担っていました。

8月2日(土)にご参加の方へ
みんなでつくるアニメーション

8月2日(土)は、お子さんの描いた絵を入場時に集めて、上映後にそれをつなげたアニメーションを投影する企画「みんなでつくるアニメーション」を行います。

アニメーションのかきかた

  1. 大人おとなの人に「みんなでつくるアニメーション台紙だいし」をA4サイズ(白黒でもOK)でプリントアウトしてもらおう。
  2. ①~④の白いわくの中に、「まる」からイメージする自由じゆういてみよう!
    ※ 絵がうごいて見えるようにするためには、少しずつちがう絵を描くことがポイントだよ!
  3. にゅうじょうに、受付うけつけの人に絵を1枚ていしゅつしてね!

大人の方へ

  • 当日11時から1階受付にて「台紙」の用紙を配布しますので、1階ロビーで描いていただくこともできます。筆記用具はご持参ください。
  • お子さんの絵は当日中にご返却します。
  • 完成したアニメーションは、後日ホームページなどで公開させていただきます。
    その際、既存のキャラクターなどをモチーフにした絵はカットさせていただくことがございますので予めご了承ください。
「台紙」のダウンロードはこちらをクリック↑

スタッフが職場にある蛍光ペンやクレヨンを使って作ってみました。参考にしてみてね↓↓

画像をクリックするとpdfが表示されます。
完成したアニメーション。絵が動いて見えるかな?

こども映画館とは?

保護者・指導教員・引率者の皆様へ

「こども映画館」は、中学生以下を対象とした国立映画アーカイブの映画イベントで、夏休みの期間に開催します。「こども映画館」は次のような目的で企画されています。

  • 映画という文化芸術遺産の素晴らしさ、楽しさを知ってもらう。
  • テレビ等の家庭内視聴では得られない、大きなスクリーンによる映画(フィルム)を楽しむ機会を提供する。
  • 映画作品の鑑賞を通して、豊かな情操と高い映像理解能力(リテラシー)を育む。

映画館に集まり、みんなが暗闇のなかで集中して大きなスクリーンを見つめ、泣き、笑い、緊張し、興奮し、感動するーかつてはごく当たり前であった、こうした映画の原風景の素晴らしさを、今日のこどもたちにも味わってもらいたいと思います。