ポスターでみる映画史 Part 5 アニメーション映画の世界
Film History in Posters Part 5: Animated Films

概要
- 会場
- 国立映画アーカイブ 展示室(7階)
- 会期
- 2025年4月8日(火)~7月27日(日)
- 開室時間
- 11:00-18:30(入室は18:00まで)
*4/25、5/30、6/27、7/25の金曜日は11:00-20:00(入室は19:30まで) - 休室日
- 月曜日、7月8日(火)~13日(日)
- 観覧料
-
一般250円(200円)/大学生130円(60円)/65歳以上、高校生以下及び18歳未満、障害者手帳をお持ちの方(付添者は原則1名まで)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズは無料
- 料金は常設の「日本映画の歴史」の入場料を含みます。
- ( )内は20名以上の団体料金です。
- 学生、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方、キャンパスメンバーズの方はそれぞれ入室の際、証明できるものをご提示ください。
- 国立映画アーカイブが主催する上映会の観覧券(オンラインチケット「購入確認メール」またはQRコードのプリントアウト)をご提示いただくと、1回に限り団体料金が適用されます。
- 2025年5月18日(日)「国際博物館の日」は、無料でご覧いただけます。
- 主催
- 国立映画アーカイブ
いまや世界の映像文化を席巻するアニメーション――日本はその中でも最もクォリティの高い作品を創り出してきた国の一つです。実写撮影に頼ることなく静止イメージを重ねて画面の動きを生み出す独自の表現として、アニメーション作品は映画史の早い時期から生み出されましたが、やがて各国で一大産業へと発展するとともに、独創的な作家たちも活躍してきました。
映画の誕生から130年の節目を迎える本年、当館は、初期作品から現代の新作まで幅広い年代や国のアニメーション映画の系譜を、所蔵する豊富なポスターコレクションなどの資料から網羅的にたどります。ハリウッドのカートゥーン映画、欧州各国の特徴ある名作、そしてもちろん日本が誇るアニメーションの名作にも重点を置き、この映画文化が形作った大いなる潮流を振り返ります。
プレス資料 国立映画アーカイブ所蔵.jpg)
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1970年代に作られた学校配給向けプレス資料 国立映画アーカイブ所蔵.jpg)
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スチル写真 国立映画アーカイブ所蔵.jpg)
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- 『バッタ君町に行く』(1941年、日本公開1951年、デイヴ・フライシャー監督)プレス資料
- 『桃太郎の海鷲』(1942年、瀬尾光世監督)プレス資料
- 『バヤヤ』(1950年、日本公開2003年、イジー・トルンカ監督)1970年代に作られた学校配給向けプレス資料
- 『天狗退治』(1934年、大藤信郎監督)ポスター
- 『悪魔の発明』(1958年、日本公開1959年、カレル・ゼマン監督)ポスター
- 『難船ス物語 第壱篇 猿ヶ嶋』(1930年、政岡憲三監督)本篇抜粋写真
- 『線と色の即興詩 (ブリンキティ・ブランク)』(1955年、日本公開1956年、ノーマン・マクラレン監督)ポスター
- 『難船ス物語 第二篇 海賊船 (海の冒険)』(1931年、政岡憲三監督)本篇抜粋写真
いずれも国立映画アーカイブ所蔵
展覧会の内容
展覧会シリーズ「ポスターでみる映画史」の第5弾!初期作品から最新作までアニメーション映画の歴史を総ざらい
宣伝ポスターを中心に映画ジャンルを歴史的にたどる「ポスターでみる映画史」シリーズ。2012年の「西部劇の世界」を皮切りに、「ミュージカル映画の世界」(2014年度)、「SF・怪獣映画の世界」(2018年度)、「恐怖映画の世界」(2022年度)と、これまで4回催された当館主催の人気シリーズ展です。第5弾の今回は、映画の誕生間もなくの頃から連綿と作られ、いまや映像文化の大きな一翼を担うアニメーション映画の系譜を、ポスターを中心とした約130点の資料によって網羅的に横断します。
視覚面のみならず聴覚面からもアニメーション映画を追体験できる音楽展示にもご注目!
2022年開催の「恐怖映画の世界」以降、当館企画展ではお馴染みとなっている音楽展示も展示スペースの一角に登場いたします。古今東西のアニメーション映画の音楽をお聴きいただくことができる内容によって、聴覚面でもアニメーション映画の世界を追体験いただけます。聴きなじみのある旋律や主題歌など、多種多様な音の世界もご堪能ください。
展覧会の構成
第1章 1900s-1910s アニメーション映画の始祖たち
J・ステュアート・ブラックトン、エミール・コール、ウィンザー・マッケイといった映画草創期に活躍したアニメーション作家たちとその作品など、アニメーション映画の始祖たちに注目します。
第2章 1920s-1960s ハリウッド製カートゥーンの隆盛
「ミッキー・マウス」などで一躍脚光を浴びたウォルト・ディズニー、「ベティ・ブープ」などで知られるフライシャー兄弟、「トムとジェリー」を作り出したウィリアム・ハンナとジョゼフ・バーベラなど、1920年代から1960年代にかけて隆盛を極めたハリウッドのカートゥーン作品について取り上げます。
第3章 1930s-1980s ヨーロッパ、社会主義諸国のアート・アニメーション
アメリカ製の諸作品とは一味違う美しさや質感と高い芸術性に彩られた、ヨーロッパ諸国やチェコなどの社会主義圏で盛んに製作された多様なアニメーション作品の系譜をたどります。
第4章 1930s-1970s 日本のアニメーション映画
世界でも有数の豊かな歴史を誇る日本のアニメーション映画について、様々な製作体制やスタイルのもと作り出された作品の数々を、テレビ界が大きな発展を遂げる1970年代までを区切りに取り上げます。
第5章 1980s-2020s アニメは世界を制す
展覧会の最後となる本章では、1980年代から現在に至るまでのアニメーション映画について取り上げます。現在も、さまざまなアニメーション映画が生み出され話題をさらっています。まさしくアニメーションは世界の映画を制したと言えるでしょう。
出品リスト
準備中
イベント
トークイベント
ゲスト講師によるギャラリートークや当館研究員による展示品解説を実施します。
申込不要、参加無料(展示室内で開催のトークは、観覧券が必要です)
ハリウッド・カートゥーンのなかのクラシック音楽
- 開催日
- 2025年5月31日(土)
- 講師
- 藤原征生(当館特定研究員)
- 場所
- 展示室ロビー(7階)
企画の見どころと展示品解説
- 開催日
- 2025年6月28日(土)
- 講師
- 岡田秀則(当館主任研究員)
- 場所
- 展示室内(7階)
映画産業におけるアニメーションの歴史
- 開催日
- 2025年7月19日(土)
- 講師
- 宮本裕子氏(立教大学現代心理学部准教授)
- 場所
- 展示室ロビー(7階)
*詳細は後日お知らせいたします。