36地の群れ

  • 127分
  • 35mm・白黒

戦後の社会問題を題材に作品を多く手がけてきた熊井啓が日活を退職し、井上光晴の同名小説を映画化。被差別部落の少女暴行事件をきっかけに、戦後の闇が浮かびあがる。松村禎三によるひりついた前衛的音響が一層深淵な印象を与えている。松村は以降多くの作品で熊井とタッグを組み、本作だけでなく、後の『忍ぶ川』(1972、熊井啓)でも毎日映画コンクール音楽賞を受賞した。

1970(えるふプロ=ATG)(音)松村禎三(監・脚)熊井啓(原・脚)井上光晴(撮)墨谷尚之(美)深民浩(出)鈴木瑞穗、紀比呂子、寺田誠、宇野重吉、奈良岡朋子

  • 長瀬記念ホール OZU
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