29母に捧ぐる歌/家なき娘

- 計103分
母に捧ぐる歌
- 71分
- 35mm・白黒
監督の伊奈精一は1926年に田坂と同時に監督デビューを果たし、戦後に監督業から遠ざかって以降も生涯、友情関係は続いた。幸せな生活から一変、父を肺病で亡くし、その姑の思惑で、生活力の乏しい母・紀子(高野)とも引き離されてしまう幼い光子(杉山)。だが亡き父が生前、童謡コンテストに応募していた歌詞「母に捧ぐる歌」が入選し、彼女はその歌手としてデビューすることになる。
1939(新興東京)(監・原)伊奈精一(脚)中田龍雄(撮)中井朝一(美)小池一美(音)齋藤一郎(出)高野由美、杉山美子、宇佐美淳、美鳩まり、菅井一郎、浦辺粂子、田中春男、古川登美、歌川八重子

家なき娘
- 32分
- 35mm・白黒・部分
サイレント時代に田坂が『愛の町』で翻案した「家なき娘」を、その11年後に伊奈がふたたび翻案。旅の途中で母を亡くした娘(美鳩)が、事情があって名乗りあえない祖父(大井)の紡績工場で秘書として働き、盲目で頑なな祖父の心をときほぐしていく。オリジナル73分のうち中間部分の32分のみ現存。
1939(新興東京)(監)伊奈精一(原)エクトル・マアロウ(脚)如月敏(撮)古泉勝男(音)斎藤一郎(出)美鳩まり、大井正夫、淡島みどり、宇佐美淳、浦辺粂子、植村謙二郎、瀧鈴子
