38福田克彦

- 82分
成田空港建設に反対する三里塚農民たちの闘争そのものを顕揚するのではなく、闘いの中心を担ったひとりの老いた女性の自分史を3年ものあいだ真摯に聞き続け、8mmフィルムに収めたもうひとつの三里塚の歴史が『草とり草紙』である(のちに16mm化)。小川プロダクションが去った後の空港予定地に単身戻り、小さくプライベートな声の現前を通じて「個」の歴史を掘り下げた福田克彦(1943-1998)の仕事は、ドキュメンタリー作りの新しいオルタナティブとして再評価に値する。
■3/7(土)1:00pmの上映は中止になりました。
草とり草紙
- 82分
- 16mm・カラー
1985(監・撮・製)福田克彦(製)波多野ゆき枝(撮)瓜生敏彦(音)小向京子(解)清水紘治

- 長瀬記念ホール OZU