24姫田忠義

- 103分
民俗学者宮本常一に師事した姫田忠義(1928-2013)は、宮崎県の民俗行事を撮影した『山に生きるまつり』(1970)以来、日本各地の「基層文化」を記録、1976年には民族文化映像研究所(民映研)を設立した。意図的な演出を避け、民俗資料としての揺るぎない価値を目指したその態度は、アイヌ文化の伝承者萱野茂の指導のもと、二風谷で行われたアイヌ民族の儀式を記録した『イヨマンテ 熊おくり』にも現れている。クマの魂を神の国へ送り返す儀式が準備段階から詳細に捉えられ、民映研の初期の代表作となった。
イヨマンテ 熊おくり
- 103分
- 16mm・カラー
1977(グループ現代=民族文化映像研究所)(総監督・脚)姫田忠義(撮)伊藤碩男、澤幡正範

- 長瀬記念ホール OZU
- 長瀬記念ホール OZU