13高村武次

- 70分
岩波映画製作所の中でも、産業映画の分野をリードした演出家高村武次(1923-2005)を象徴する作品はまず『佐久間ダム』3部作(1954-1957)だが、『遭難 谷川岳の記録』もそれに並ぶ代表作である。1957年の春夏に起きた登山者遭難事故を、原因から結果まで綿密に記録し、高村のジャーナリストとしての才を遺憾なく見せている。時には犠牲者にもキャメラを向け、伊福部昭の音楽などによってドラマ性を強くするなど、映画館興行用の作品であることも意識させる。
遭難 谷川岳の記録
- 70分
- 35mm・カラー
1958(岩波映画製作所)(監・脚)高村武次(製)小口禎三(撮)加藤公彦(編)伊勢長之助(録)片山幹夫(音)伊福部昭(解)今福祝

- 長瀬記念ホール OZU
- 長瀬記念ホール OZU