30出光真子

  • 計91分

日本の女性映像作家の先駆者の一人である出光真子は、1970年代からフィルムとビデオで作品を発表してきた。高感度フィルムで光を捉えた『AT YUKIGAYA TWO』では、日本を飛び出し20代をアメリカで過ごした出光が、帰国後に日米いずれにも属していないという心象風景を表現した。『父の情景』は、出光興産創業者である父の死後半年を経て、愛憎相半ばする父親を偲ぶ作品。『たわむれときまぐれと』では、日常風景の中に冬の日差しと影を写し取りながら、子離れ後の母親としての自身の心象を語る。『ざわめきのもとで』は、木陰の詩的な映像と亡き母をめぐるモノローグを重ねた。『加恵、女の子でしょ!』では、女性がアーティストとして活動するうえでジェンダーロールが足枷となる点に着目し、芸術家カップルに起きる問題を戯画化して描く。ビデオ作品として作られたが、当時のキネコ16mmネガから作製したDCPでの上映。

AT YUKIGAYA TWO

  • 11分
  • 16mm・白黒

父の情景

  • 6分
  • 16mm・カラー

ざわめきのもとで

  • 11分
  • 16mm・カラー

たわむれときまぐれと

  • 16分
  • 16mm・カラー

加恵、女の子でしょ!

  • 47分
  • DCP・カラー

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  • 長瀬記念ホール OZU
  • 長瀬記念ホール OZU