2人形映画製作所2

- 計132分
『ちびくろ・さんぼのとらたいじ』以降、人形映画製作所の7作品と、持永の遺作となった『少年と子だぬき』を合わせたプログラム。人形映画製作所は、川本喜八郎などのアニメーターや人形作家を育てたことで知られるが、人形の背景に吉田謙吉、水谷浩、久保一雄といった演劇・映画界の一線級の美術監督を起用したことでも特筆される。先に音楽を作曲し、秒数をカウントして動きを決めてゆく「プレ・スコアリング」が採用された『こぶとり』、ろくろを用いた木彫りで人形を愛らしく形作った『ぶんぶくちゃがま』、やや抽象的なデザインの動物造形が魅力的な『王さまになったきつね』など、作品ごとの創作の工夫が楽しめる。『少年と子だぬき』は、ほのぼのとした物語の中に、人物が自転車をこぐという技術的に高度なアニメートのテクニックも含まれている。
※『王さまになったきつね』の後に約5分の休憩あり
ちびくろ・さんぼのとらたいじ
- 16分
- 35mm・白黒
1956(電通映画社・教育映画配給社=人形映画製作所)(監)持永只仁(原)ヘレン・バンナーマン(脚)村治夫(撮)岸次郎(美)江口準次(形)川本喜八郎(音)加藤三雄

ちびくろ・さんぼとふたごのおとうと
- 16分
- 35mm・白黒
1957(電通映画社・教育映画配給社=人形映画製作所)(監)持永只仁(原)ヘレン・バンナーマン(脚)村治夫(撮)岸次郎(美)江口準次(形)川本喜八郎(音)加藤三雄

ぶんぶくちゃがま
- 14分
- 35mm・白黒
1958(電通映画社・教育映画配給社=人形映画製作所)(監)持永只仁(脚)中江隆介(撮)岸次郎(美)久保一雄(形)川本喜八郎(音)加藤三雄

王さまになったきつね
- 19分
- 35mm・白黒
1959(電通映画社・教育映画配給社=人形映画製作所)(監)持永只仁(脚)中江隆介(撮)岸次郎(美)小林三郎(形)田畑精一、保坂純子(音)林光(声)佐野浅夫

ペンギンぼうや ルルとキキ
- 16分
- 35mm・白黒
1958(電通映画社・教育映画配給社=人形映画製作所)(監)持永只仁(原)乾富子(いぬいとみこ)(脚)村治夫、中江隆介(撮)岸次郎(美)小松乙彦(形)熊谷達子(音)林光

ふしぎな太鼓
- 18分
- 16mm・白黒
1957(電通映画社・教育映画配給社=人形映画製作所)(監)持永只仁(監・脚)田中喜次(脚)村治夫(撮)岸次郎(美)江口準次(形)川本喜八郎(音)加藤三雄

こぶとり
- 20分
- 16mm・白黒
1958(電通映画社・教育映画配給社=人形映画製作所)(監)持永只仁(監・脚)田中喜次(脚)村治夫(撮)岸次郎(美)水谷浩(形)川本喜八郎(音)加藤三雄

少年と子だぬき
- 13分
- 16mm・カラー
1992(童映社)(監・技術構成)持永只仁(原)佐々木たづ(美)岸田香代子、鳴脇みえ子(形)田畑(保坂)純子(音)小森昭宏(声)人形劇団ひとみ座

- 小ホール
- 小ホール