14忍ぶ川

  • 120分
  • 35mm・白黒

木村のフリー第一作。原作は、大学生哲郎(加藤)と小料理屋で働くしの(栗原)の出会いから結婚までを情感豊かに描いた三浦哲郎の芥川賞小説。熊井啓は日活在籍時から映画化を企画し、自身の病気も含めて幾多の困難の末に完成させた。白い雪のニュアンスを表現するために熊井はあえて映画を白黒にしたという。本作で木村は撮影所とは全く違う独立プロの映画作りを知り、後期のキャリアへの転換点とした。

1972(俳優座=東宝)(美)木村威夫(監・脚)熊井啓(原)三浦哲郎(脚)長谷部慶次(撮)黒田清巳(音)松村禎三(出)加藤剛、栗原小巻、永田靖、信欽三、岩崎加根子、滝花久子、稲葉義男、滝田裕介、井川比佐志、可知靖之、山口果林

  • 長瀬記念ホール OZU
  • 長瀬記念ホール OZU