10マッチ売りの少女/みにくいあひるの子/雪の女王 THE SNOW QUEEN/火宅 能「求塚(もとめづか)」より

  • 計77分

マッチ売りの少女

  • 18分
  • 35mm・カラー

アンデルセンの童話を映画化した、コマ撮り人形アニメーション。この時期の学研アニメーションの充実ぶりを示す一本で、複雑なカメラワークや多重露光などの多彩な技術によって、少女の心の動きが繊細にとらえられている。第21回(1967年度)日本映画技術賞受賞(撮影:平井寛)。

1967(学研映画)(監)渡辺和彦(原)アンデルセン(脚)神保まつえ(人形)佐々木章(人形アニメーション)和田京子、武川和子、見米豊(撮)平井寛(美)中川涼(音)林光(声)内村軍一、加藤玉枝、伊島幸子、須永宏、里見京子、新道乃理子、関根信昭

みにくいあひるの子

  • 20分
  • 35mm・カラー

『マッチ売りの少女』に続いて日本映画技術賞(第22回、撮影:平井寛他関係スタッフ)を受賞した人形アニメーション。ガラス板を複数用いることで水面のさまざまな表情を描き分けたり、あひるの子の広大な内面世界を自由自在に表現したりするなど、技法はさらに洗練されている。

1968(学研映画)(監・脚)渡辺和彦(原)アンデルセン(人形)佐々木章(人形アニメーション)和田京子、見米豊、尾崎良(撮)平井寛、阿部行雄(美)上田悌三、中村貞雄(音)斎藤高順(声)中村メイ子

雪の女王 THE SNOW QUEEN

  • 20分
  • 35mm・カラー

やはりアンデルセンの童話を映画化した、学研の人形アニメーション。極力オプチカル処理を避け、カメラの操作を駆使して実現した合成画面により、統一感のある色調が得られ、雪と人間の心の冷たさが効果的に表現された。第32回(1978年度)日本映画技術賞受賞(撮影:阿部行雄)。

1978(学研映画)(監・脚)渡辺和彦(人形)佐々木章(アニメーション)菅原高、長崎希(撮)阿部行雄(美)上田悌三、箱根妙子(録)岩田広一(音)斎藤高順(声)太田淑子

火宅 能「求塚(もとめづか)」より

  • 19分
  • 35mm・カラー

能の「求塚」を土台に、二人の男に愛された末に自害した乙女の死後の世界を描いた人形アニメーション。火や水、風といった難易度の高い自然の表現に工夫と労力が重ねられ、壮絶な死後の世界や乙女の揺れ動く感情が巧みに表現されている。第33回(1979年度)日本映画技術賞受賞(アニメーション技術:川本喜八郎)。

1978(川本プロダクション)(監・脚・人形・アニメーション)川本喜八郎(人形)穂坂かほる(アニメーション)峰岸裕和、大向とき子、吉田悟、宮澤みきお、秦泉寺博(撮)田村実(美)小前隆、徳山正美、原口智生(録)甲藤勇(音)武満徹(声)観世静夫

  • 長瀬記念ホール OZU