12山中常盤

- 100分
- 35mm・カラー
近世初期の絵師岩佐又兵衛による絵巻「山中常盤」の映像化。新たに作曲した浄瑠璃のリズムに合わせて全12巻、150mにもなる作品を横スクロールで撮影、数々の印象的なクロースアップとともに牛若丸と母・常盤御前の物語がダイナミックに展開する。特に盗賊に襲われた常盤御前が息を引き取る場面は、絵の持つ荒々しい筆遣いを活かし、固定した素材を緊張感に満ちたドラマに昇華させている。絵巻物の映像化は羽田にとって『風俗画 近卋初期』の頃からの長い念願であり、1992年の撮影から12年後に完成させた粘りの一作でもある。
2004(企画製作)自由工房(監)羽田澄子(製)工藤充(撮)若林洋光、宗田喜久松(デザイン)朝倉摂(録)滝澤修(音・三味線)鶴澤清治(作調・小鼓・打物)仙波清彦(浄瑠璃)豊竹呂勢大夫(ピアノ)高橋アキ(出)片岡京子(解)喜多道枝
- 小ホール
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