3西鶴一代女

- 136分
- 35mm・白黒
井原西鶴の「好色一代女」が原作。封建的な男性本位の社会の中で、悲惨な運命に翻弄される女の生涯が、流麗なキャメラワークで描かれる。御所の若い女中が年老いた街娼となるまで、主役のお春をひとりで演じきった田中絹代の演技に圧倒される。ヴェネチア国際映画祭で国際賞を受賞し、海外にその名を知らしめた戦後の溝口を代表する作品。
〈こちらもおすすめ――企画担当より〉
溝口は遺作の『赤線地帯』(1956)に至るまで、時代劇や現代劇を問わず男の身勝手さと女の苦難を描き続けました。いわゆる「特殊飲食店」を舞台に、京マチ子や若尾文子といった豪華女優陣が娼婦を演じる女性群像劇です。溝口監督に興味を持たれた方は、こちらもどうぞ。
1952(新東宝=児井プロダクション)(監)溝口健二(原)井原西鶴(脚)依田義賢(撮)平野好美(美)水谷浩(音)斉藤一郎(出)田中絹代、山根壽子、三船敏郎、宇野重吉、菅井一郎、進藤英太郎、大泉滉、清水將夫、加東大介、小川虎之助、柳永二郎、原駒子
- 小ホール
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