2につつまれて/かたつもり/きゃからばあ

  • 計130分

につつまれて

  • 40分
  • DCP・カラー・英語字幕付 with English subtitles

空や水のイメージ、留守番電話などの音声を自在に組み合わせながら、幼い頃に生き別れた父親と邂逅するまでの心の道程が綴られる。鋭い感性に裏打ちされた「私」映画として注目を集め、1995年山形国際ドキュメンタリー映画祭で国際批評家連盟賞を受賞。観終える頃には、観客は河瀨直美という映画作家の内的宇宙につつまれている。8mm原版からDCPを作製した。

1992(組画)(監・撮)河瀨直美

かたつもり

  • 40分
  • 16mm・DCP・カラー・英語字幕付 with English subtitles

養母の「おばあちゃん」を8mmキャメラでとらえた作品。一見仲睦まじい2人だが、キャメラの視線と言葉の端々に微妙な距離が宿り、それを埋めるかのように極端な接写が多用される。実際、当時の河瀨は多忙で家を留守にしていることが多く、キャメラを持つことで初めて養母と向かい合えたという。庭にいる養母の姿を台所の網戸ごしになぞったあと、外へ出て直接養母に触れるシーンは、自己と他者、そしてキャメラという三者の関係について考察しつづける河瀨の作家的原点を示す一場面である。

*12/27更新:字幕情報の変更のお知らせ
12/24(火)の回:16㎜フィルムで英語字幕なしでの上映
1/4(土)の回:DCPにて英語字幕付の上映

*Correction of subtitle information(Update: December 27)
December 24 (Tue): 16mm without English subtitles.
January 4, 2020 (Sat): DCP with English subtitles.

1994(組画)(監・撮)河瀨直美

きゃからばあ

  • 50分
  • DCP・カラー・英語字幕付 with English subtitles

『につつまれて』のラストで邂逅した父親。その記憶のフッテージから、自身の生い立ちをめぐる養母への問いかけ、父への愛憎を口にする母親との激烈なやりとりへとつらなる。やがて河瀨は、刺青をほどこした父親の写真に導かれるように彫師のもとへ。「表現者に愛は必要か」と問う河瀨の身体に刃物を入れることで、彫師は彼女の甘さを指弾する。迷いをありのままに映し出すことで、表現者としての自己を肯定しようともがく河瀨の心象の記録。デジタル原版から新たにDCPを作製した。

2001(遷都=組画)(監・撮)河瀨直美(撮)猪本雅三

  • 長瀬記念ホール OZU
    ★トークイベント(ゲスト:河瀨直美監督)
  • 長瀬記念ホール OZU