10奴銀平 他

  • 計127分

奴銀平

  • 65分
  • 35mm・白黒

先代藩主の法事を執り行うにあたって妨害を受けた幟甚左衛門(堀)の無念をはらすため、銀平(川浪)は仇討ちをする。添え物企画ながらも、巧妙な美術や手際よい演出に当時のプログラム・ピクチャーの高い水準が見て取れる。大曾根辰夫は衣笠貞之助に師事して1934年に監督デビューし、1962年まで松竹の時代劇の主軸として貢献した。

1938(松竹京都)(監)大曾根辰夫(脚)藤井滋司、柳川眞一(撮)藤洋三(出)川浪良太郎、堀正夫、野村哲夫、山路義人、毛利峰子、柳さく子

新編 丹下左膳 隻眼の卷

  • 62分
  • 35mm・白黒・不完全

4部作からなるシリーズ第3作で、中川信夫が「僕のチャンバラの一番うまいもの」「もう一ぺんみたい」と語った思い入れの一作。「新編」と冠された本シリーズは隻眼隻手の由来をたどるが、第2作『隻手の卷』(1939、山本薩夫)で右腕を失った丹下左市が、本作で右目を潰され、丹下左膳と名を変える。大河内傳次郎が伊藤大輔監督の日活作品に続き当たり役を演じる。オリジナルは67分。

1939(東宝東京)(監)中川信夫(原)川口松太郎(脚)貴船八郎(撮)安本淳(美)島康平(音)伊藤昇(出)大河内傳次郎、山田五十鈴、黑川彌太郎、高峰秀子、岸井明、澤村貞子

  • 長瀬記念ホール OZU
  • 長瀬記念ホール OZU