9母を恋はずやA Mother Should Be Loved

  • 71分
  • 24fps・35mm・無声・白黒・不完全

千恵子(吉川)は女手ひとりで二人の息子を育てあげるが、大学に進んだ長男の貞夫(大日方)は、千恵子が実の母でないことを知る。没落してゆく一家の物語に異母兄弟の設定を重ね合わせ、複雑な味わいを与えている。現存するのは冒頭とラストの巻が欠落した不完全版。原作の小宮周太郎は小津のペンネーム。

1934(松竹蒲田)(監)小津安二郎(原)小宮周太郎(構成)野田高梧(脚)池田忠雄(撮)青木勇(出)岩田祐吉、吉川満子、大日方傳、三井秀男、奈良真養、逢初夢子、飯田蝶子

  • 長瀬記念ホール OZU