17愛と死の谷間

  • 117分
  • 35mm・白黒

製作再開した日活に招かれた五所は、撮りたい企画に相応の予算をかけて取り組める機会に際し、『煙突の見える場所』では原作として取り上げた椎名麟三に書下ろし脚本の執筆を依頼。米国の水爆実験などによる社会不安を背景に、ヒューマニズムを理想としながらも不条理な現実に揺れ動く女医(津島)と彼女を尾行する探偵(芥川)の愛と葛藤を描く。前半での象徴的キャラクターたちを配した通俗劇的展開に加え後半のサスペンス描写を融合させた異色作。

1954(日活)(監)五所平之助(脚)椎名麟三(撮)小原讓治(美)松山崇(音)団伊玖磨(出)津島惠子、乙羽信子、芥川比呂志、宇野重吉、木村功、高杉早苗、桜井将紀、安西郷子、北林谷栄、中村是好、左卜全、伊藤雄之助、多々良純、飯田蝶子、大山健二

  • 長瀬記念ホール OZU
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