15煙突の見える場所

  • 108分
  • 35mm・白黒

庶民生活に根差した人間喜劇を描きたいと意気込み、実存主義の作家・椎名麟三の「無邪気な人々」を土台に思想性とユーモアを調和させた戦後の代表作の一篇。北千住の“お化け煙突”が見える下町に暮らす中年夫婦(田中、上原)が捨て子を預かり、下宿人の若い男女(高峰、芥川)も巻き込んで騒動となる。本作を皮切りに椎名との協働を深めるとともに、音楽の芥川也寸志とのコンビが続く。ベルリン国際映画祭でも高く評価された。

1953(スタヂオ・エイト・プロ=新東宝)(監)五所平之助(原)椎名麟三(脚)小國英雄(撮)三浦光雄(美)下河原友雄(音)芥川也寸志(出)田中絹代、上原謙、高峰秀子、芥川比呂志、関千惠子、田中春男、花井蘭子、浦邊粂子、坂本武、三好榮子、中村是好

  • 長瀬記念ホール OZU
  • 長瀬記念ホール OZU