52愛の世界 山猫とみの話

  • 93分
  • 35mm・白黒

幼くして親を失った少女とみ(高峰)は、引き取られた曲馬団から助けられ養護院に入所した。先生の指導をよそにとみは院を抜け出すが、食べ物を盗みに入った農家で幼い兄弟と知り会い徐々に心を開いてゆく。こうしたとみの設定には、黒澤が敬愛するドストエフスキーの『虐げられた人びと』の影響を見ることも可能である。脚本の黒川愼は黒澤の筆名とされる。

1943(東宝映画)(監)青柳信雄(原)佐藤春夫、坪田讓治、富澤有爲男(脚)如月敏、黒川愼(撮)伊藤武夫(特殊撮影)円谷英二(美)中古智(音)鈴木靜一(出)高峰秀子、小高つとむ、加藤博司、里見藍子、谷間小百合、田中筆子、一の宮敦子、加藤照子、高津慶子

  • 小ホール
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