なまくら刀
- 4分の映画です。「なまくら」とは切れ味が悪いことです。
- 1917年(大正6年)に作られた映画です。
- 1927年(昭和2年)ごろまで、映画には音が入っていませんでした。音のついていない映画をサイレント映画と言います。
画像を押したら、映画がはじまるよ
ステップ1
登場人物に注目しよう!
①どんな人がでてきたかな? 線でむすんでみよう。
侍
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刀のお店の人
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あん摩師
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飛脚
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ヒント
・マッサージ師のことを「あん摩」と呼んでいました。時代劇では、目の見えない人はマッサージなどを仕事にしていることが多いです。
・車などない時代、走って荷物を運ぶ、飛脚という仕事がありました。
ステップ1(つづき)
登場人物に注目しよう!
②それぞれの最後のセリフを考えてみよう。
ステップ2
背景にも注目しよう
①この画像の場面は、どこでしょうか。
背景など全体に注目して考えてみよう。
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②黄色い丸でかこまれたものはなんでしょうか。〇をつけましょう。
あ.木材 い.山 う.お城
選んだ理由を書いてみよう。
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③赤い丸でかこまれた橋は、水面から高い位置にあります。
その理由はなんだと思いますか?
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~ちょっと休憩~ 映画が動くしくみ
ちょっとずつ違う静止画(止まった絵)を、高速でつづけて映し出すと、動いているように見えます。昔の映画は、このような静止画が一直線にならんだ、長い「フィルム」でできています。
ステップ3
映画の表現を見てみよう
次のようなことに注目してもう一回見てみましょう。
①登場人物の表情や、動きで面白かったところはありますか?
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②刀やこばんの動きで面白かったところはありますか?
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③林の場面は切り絵になっています。
人物や木が影になっていることで、なにを表現しているか考えてみましょう。
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④ほかに面白い表現はありましたか?
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ステップ4
考えてみよう、やってみよう
①今のアニメーションと、どんな違いがありましたか?
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②自分でアニメーションを作るなら、真似したいと思ったところはありましたか?
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③好きな場面にセリフや音をつけてみましょう。
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なにをはいているかな? どんな足音になるかな?
『なまくら刀』について
サイレント映画は、燃えやすい素材でできていたり、映画を保存しようとする人が少なかったことが理由で、多くが失われています。1917年に作られた『なまくら刀』は、残っているなかで一番古い日本のアニメーション映画です。
・作ったひと:幸内純一
1886年、岡山生まれ。アニメーションの製作に関わった期間は短いものの、日本アニメーションのパイオニアのひとりとして知られています。新聞に政治漫画を描いていましたが、1917年からアニメーション映画をつくり始めます。幸内が製作した『映画演説 政治の倫理化 後藤新平 1926』(1926年)や、詳しいプロフィールはこちらから見ることができます。
~コラム 映画の色の話~
昔の映画は白黒のフィルムを使って撮影されていました。色は、白黒のフィルムを染料にひたしたり、手で色1コマ1コマ塗ったりしてつけていました。みなさんが見た『なまくら刀』は青緑色と黄色の染料にひたして色をつけています。
制作:国立映画アーカイブ
監修:大井将生(人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館)