夢の女

- 98分
- 35mm・白黒
『外科室』(1991)で映画監督業に進出した歌舞伎役者・坂東玉三郎が、永井荷風の短篇にもとづく久保田万太郎の戯曲を映画化した監督第2作。明治末期の洲崎遊廓を舞台に、侍の娘でありながら花魁となったお浪(吉永)の悲劇を描く。脚本に参加した吉村元希は、倉田恵子名義で『放課後』(1980)などの自主映画を発表した後、楠田恵子名義で日活ロマンポルノ作品『女子大生の下半身 な〜んも知らん親』(1982)を監督。90年代以降は映画、TVドラマ、アニメの脚本家として多数の作品に関わりつつ、インディペンデントによる監督活動で各種映画賞を受賞。近年は演劇にも力を注いでいる。
1993(松竹=朝日新聞社=大王製紙=全国朝日放送=駒井アソシエート=赤池産業=セディック)(脚)吉村元希(監)坂東玉三郎(原)永井荷風、久保田万太郎(脚)桜井妙子、斉藤雅文(撮)長沼六男(美)木村威夫(音)藤舎名生、杵屋榮津五郎(出)吉永小百合、片岡京子、樹木希林、永島敏行、長門裕之、佐々木すみ江、安井昌二