アカデミー・フィルム・アーカイブ
映画コレクション
Film Treasures from the Academy Film Archive
開催概要
- 会期
- 2023年1月4日(水)-2月5日(日)
会期中の休館日:月曜日 - 会場
- 小ホール(地下1階)
- 定員
- 151名(各回入替制・全席指定席)
※ 会期、上映スケジュールおよびチケットの発売日、定員の変更等の場合はHPでお知らせします。
※ マスク着用のない方の入館をお断りします。
※ 来館者全員に検温を行います。37.5℃以上の方は入館をお断りいたします。
- 主催
- 国立映画アーカイブ
アカデミー・フィルム・アーカイブ
[NFAJプログラムNo.42 | 上映会番号 458]
概要
アカデミー・フィルム・アーカイブ(以下AFA)は、アカデミー賞で知られる米国映画芸術科学アカデミーの映画保存機関として、1991年に正式に発足した比較的新しいアーカイブです。しかし、その歴史は映画芸術科学アカデミーが1929年より開始した映画の収集にさかのぼることができます。以降、アカデミー賞受賞・ノミネート作から、先鋭的な実験映画、映画の予告篇や記録映画、ホームムービーなどに至るまで、外国映画も含め現在23万本を収集・保存し、復元も積極的に行っています。また、監督やスタッフ、俳優から、研究者に至るまで、多くの関係者からフィルムや製作資料などの寄贈を受けており、アカデミー賞関連作品以外にも多様なコレクションを形成しています。これらの所蔵作は同じく映画芸術科学アカデミーの機関で、2021年9月に開館したアカデミー映画博物館など多くの施設で上映されており、まさにハリウッドの中心地で映画遺産を守り、後世に伝える役割を果たしています。
今回、国立映画アーカイブがAFAと共同で開催する「アカデミー・フィルム・アーカイブ 映画コレクション」は、23プログラム(35本)の上映を通じて同館のコレクションや近年の復元の成果などを幅広く紹介する企画です。日本人監督作を含むアカデミー賞受賞作や、同館が保存に尽力したサタジット・レイの監督作、さらに復元活動の大きな成果のひとつである、バーバラ・ハマー監督作などを上映します。また、現存が初めて確認された映画の貴重な断片を含む『日本の映画作り』(1935)といった日本とつながりの深い映画も上映いたします。すべての映画ファンにとって必見の特集となっておりますので、みなさまのご来館を心よりお待ちしております。
観客のみなさまへ
アカデミー・フィルム・アーカイブの使命は、映画を収集・保存し、映画が芸術や科学に対して果たしてきた重要な貢献へのアクセスを確保することです。とりわけ「アクセスの提供」は、この使命の本質的な部分です。映画が収蔵庫の棚に置かれているだけなら、「収集」や「保存」に何の意味があるでしょう。当館が所蔵する映画は、観客の皆さまの目に触れてこそ価値があります。私たちのコレクションを世界中のスクリーンで共有できることは、とても嬉しいことです。素晴らしい映画たちをぜひ大きなスクリーンでご覧下さい。
マイケル・ポゴゼルスキ
アカデミー・フィルム・アーカイブ館長
プログラム
■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術 (音)=音楽 (出)=出演 (声)=声の出演 (解)=解説・ナレーション
■特に表記のない場合は、製作国はアメリカ合衆国です。
■外国語映画には、すべて日本語字幕が付いています。
■記載した上映分数は、当日のものと多少異なることがあります。
■特集には不完全なプリントや状態の悪いプリントが含まれていることがあります。
■アカデミー賞受賞作品■
映画芸術科学アカデミーが主催するアカデミー賞は、1929年の第1回を皮切りに、俳優や監督、スタッフなど映画人たちの優れた功績を、次第に授賞対象を広げながら顕彰してきました。アカデミー賞受賞作のなかから、30年代から90年代までの作品を中心に、有名作や復元作、女性の監督や製作者による重要作などをスクリーンでお楽しみください。
上映日時(チケット購入)
■証明書にて割引のチケットをご予約いただけるのは、ご来館者おひとりにつき、各回1枚のみです。ご来館者おひとりで複数枚の割引チケットをご予約することはできません。
■各回の開映後の入場はできません。予告篇はなく、本篇から上映します。
1/4(水) | |
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1/5(木) | |
1/6(金) | |
1/7(土) | |
1/8(日) | |
1/9(月・祝) | 休館日 |
1/10(火) | |
1/11(水) | |
1/12(木) | |
1/13(金) | |
1/14(土) | |
1/15(日) | |
1/16(月) | 休館日 |
1/17(火) | |
1/18(水) | |
1/19(木) | |
1/20(金) | |
1/21(土) | |
1/22(日) | |
1/23(月) | 休館日 |
1/24(火) | |
1/25(水) | |
1/26(木) | |
1/27(金) | |
1/28(土) | |
1/29(日) | |
1/30(月) | 休館日 |
1/31(火) | |
2/1(水) | |
2/2(木) | |
2/3(金) | |
2/4(土) | |
2/5(日) |
チケット購入方法
チケット料金
一般:1,000円/高校・大学生・65歳以上:700円/小・中学生・障害者(付添者は原則1名まで)・国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ・未就学児・優待:500円
- 料金区分の違うチケットでは入場できません。差額のお支払で観覧することはできません。
- 学生、65歳以上、障害者、キャンパスメンバーズの方は証明できるものをご提示ください。ご提示のない方は入場できません。
- 未就学児、優待の方は「障害者または付添者等券」をお求めください。
オンライン販売
- 12月27日(火)以降、毎週火曜日10:00amより、翌週(火~日)上映回の電子チケットを当館HPより公式チケットサイトにて各回の開映15分前までオンライン販売します。
- 1月10日(火)~ 15日(日)の上映回は12月27日(火)にチケットを発売します。12月27日(火)に1月4日(水)~ 15日(日)の2週間分のチケットを一斉発売しますのでご注意ください。
窓口販売
- 上映当日、当館1階窓口にて各回開映1時間前から5分前まで、チケットを若干数販売します。座席選択はできません。窓口に並ばず購入でき、座席選択可能なオンライン購入をお勧めします。オンライン完売となった場合も、当日の窓口販売はございますが、枚数は限定数となります。
電子チケット購入方法
電子チケットなら
- 手数料無料
- 紙のチケットの発券不要
- 座席選択可
上映日時ページより電子チケットをオンライン販売します。詳しい購入手順の説明はこちら(PDF)をご参照ください。上映日時ページから購入される場合は、3ページ目からご覧ください。
販売期限
各回の開映15分前まで
購入方法
入場方法
- 入場時に、QRコードを表示したスマホ画面、またはQRコードを印刷したものをご提示ください。
(QRコードのご提示がない場合はご入場できませんので、PCにより電子チケットをご購入された方は、必ずQRコードのPDFを印刷してご持参ください。) - 学生、65歳以上、障害者、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ、優待の方は証明できるものをご提示ください。ご提示のない方はご入場できません。
- 各回の開映後の入場はできません。予告篇はなく、本篇から上映します。
- 開場は開映30分前です。
【ご注意ください!】
電子チケットには特集名や作品名が表示されません(上映日時のみ表示されます)。お間違いのないようご購入・ご提示ください。
下記の上映回は、オンライン完売しました。(1/21更新)
- 1月6日(金) 5:50 PM『バリー・リンドン』
- 1月7日(土) 1:00 PM『恋の手ほどき』
- 1月7日(土) 4:00 PM『バーバラ・ハマー初期作品集』
- 1月8日(日) 1:00 PM『ノーマ・レイ』
- 1月8日(日) 4:10 PM『アメリカ合衆国ハーラン郡』
- 1月13日(金) 5:50 PM『バリー・リンドン』
- 1月14日(土) 1:30 PM『主人公』
- 1月14日(土) 4:40 PM『ナイト・タイド』
- 1月14日(土) 7:20 PM『クイーン・オブ・ダイヤモンド』
- 1月15日(日) 12:00 PM『バリー・リンドン』
- 1月15日(日) 4:25 PM『街の野獣』[プレ・リリース版]
- 1月22日(日) 4:20 PM『クイーン・オブ・ダイヤモンド』
【当日の窓口販売あり】
オンライン完売となった上映回につきましても、上映当日、当館1階窓口にて開映1時間前から5分前まで、チケットを限定枚数を販売します。
巡回上映情報
福岡市総合図書館 映像ホール・シネラ
- 会期
- 2023年2月1日(水)-26日(日)
- *上映作品、日程はこちらをご覧ください。
京都文化博物館フィルムシアター
- 会期
- 2023年2月18日(土)-3月1日(水)
- *上映作品、日程はこちらをご覧ください。
参考情報
『きゅうり畑のかかし』のプロデューサー
ハンク・アルパート氏からのメッセージ
監督ロバート・J・カプランとの出会い
まずは第一章から始めよう。私がロビーこと、ロバート・J・カプランに出会った経緯について。
1970年のある日、ニューヨークのパーク・アベニューを歩いていたら偶然ペンシルベニア大学の同窓生に会ったんだ。彼女は写真家だった。話は逸れるけど、ちょうどその時期に私は “Tiny Tim” の名で知られるテレビ歌手の広報をやっていたので、写真家の彼女に広報写真を撮らないか提案したりするなど、会話が弾んだよ。その時に、彼女の古い友人でニューヨーク大学の映画科をちょうど卒業したばかりのロバート・J・カプランの話になったんだ。彼に会うべきだと彼女は言った。
その頃私は小さな投資会社に勤めていたけど、そろそろ独立して(当時私はロビーと同じ23.5歳)、映画製作のためのお金を集めたいと思っていたんだ。
このころはスタジオが力を失い、低予算のインディペンデント映画が人気だった頃だからね。
製作が始まる
ロビーと私は次第に一緒に働き始めて、彼のおかげで素晴らしいクリエイティブチームが揃った。脚本にサンドラ・スコペトーネ、音楽にジェリー・ブラット、そして撮影監督にポール・グリックマン。
さらにサンドラとジェリーは色々なアーティストと知り合いで、なんとか作品に協力してもらえないかみんなを説得したんだ。歌詞を書いてくれたマーシャル・ベアー、カメオ出演してくれたリリー・トムリン、素晴らしいキャバレー歌手のタリー・ブラウン、いくつかの歌を歌ってくれたベッド・ミドラー(当時はスターになる前)、そしてもちろん、ホリー。ホリーはちょうどアンディー・ウォーホルが製作した『Trash』と『Women in Revolt』に出演したばかりだった。(ルー・リードの『ワイルドサイドを歩け』の最初の歌詞にもホリーが登場するよね)
その間、私は資金集めに奔走していて、その話だけでも物語がたくさんあるんだけど。多くの出資者とそのガールフレンドたちも実は映画に出演してるんだ…これ以上は話さないけどね…。並行して、素晴らしい写真家であり多くのカサヴェテス作品のプロデューサーを務めたサム・ショウが良きメンターとなってくれたよ。
映画の製作は1971年の夏から始まった。16mmで撮影して35mmにブローアップする作業はDu Artで行った。幸運にも閉鎖されるDu Artの倉庫からネガが見つかったんだ。
71年の夏に、マンハッタンとオープニングだけはニュージャージー州(カンサス州の設定)で撮影した。いわゆる許可取りなしの“ゲリラ・スタイル”。私たちは若さと、あつかましさと、ナイーブさの完全なミックスだった。
サンドラの脚本は基本的には「オズの魔法使い」が元になっていて、小さな町に住む女の子がニューヨーク(aka エメラルドシティ)に行くけれど….しかし、すべては期待と違った、という話。登場人物の名前は原作とは正反対。出来事は二流。世界は完全に逆さま。ニューヨークはエメラルドシティではないし….
でも、ホリーが歌う夢のシーンだけは、いまだに夢のように感じられる。そしてなによりも、映画のラストがすべてを語っているよね。
そして上映へ
当時、映画配給会社を見つけることができてラッキーだったよ。1972年3月15日にグリニッジ・ヴィレッジにあるThe Waverlyで封切りとなって、1年ちょっとは上映が続いたんだ。その後も大学のキャンパスで深夜の上映会で上映されたりしたけれど、(その時には配給会社がNew Lineに変わっていて。ちなみにNew Lineは当時『Reefer Madness』が大ヒットしていた。)徐々に観客がいなくなっていったんだ。
ところで、私の妻は「ワイルドサイドを歩け」をぜひ聞いてほしいと話しているよ。私たちが当時何をしたかったのかというエッセンスが曲の歌詞とムードに凝縮されているから。
『きゅうり畑のかかし』上映日時
- 1月17日(火) 7:00 PM
- 1月24日(火) 3:00 PM
- 1月27日(金) 7:00 PM
- 2月4日(土) 4:00 PM
*2月4日(土) 4:00 PMの回にハンク・アルパート氏による上映後トーク(約30分/逐次通訳付き)を行います。
新型コロナウイルス感染拡大防止策
マスク着用のない方の入館をお断りします。
当館の新型コロナウイルス感染症拡大防止策
- 来館者全員への検温を実施。
- 館内各所に手指用消毒液を設置。
- 清掃・消毒を強化。
- ホール内の換気を強化。
- スタッフはマスク・手袋等を着用して対応。
- 受付などの対面場所に飛沫ガードを設置。
ご来館の皆様へのお願い
- 発熱や風邪などの症状がある方は、来館をお控えください。
- 咳エチケットにご協力ください。
- 館内で体調を崩された場合は、スタッフにお知らせください。
- こまめな手洗いや手指の消毒にご協力ください。
- 入退場やご観覧の際は、互いに適切な距離を保つようお願いいたします。
- ロビー等での飲食は、蓋の閉まる飲み物以外は禁止にさせていただきます。
- 感染発生時の入館者追跡のため、ご自身で入館日時の記録をお願いいたします。
上映以外に関する当館の対策およびお願いにつきましては、こちらをご覧ください。