ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」記念特別イベント
In Celebration of UNESCO World Day for Audiovisual Heritage
発掘された映画たち―小宮登美次郎コレクション PART 2
Cinema: Lost and Found
From the Collection of Komiya Tomijiro Part 2
概要
国立映画アーカイブ所蔵の小宮登美次郎(1897-1975)コレクションは、ヨーロッパの無声映画を主として、世界で唯一現存が確認されたフィルムも有する貴重な映画遺産です。1991年の企画上映「発掘された映画たち―小宮登美次郎コレクション」にて62作品余がお披露目された後、世界各国で上映されてきました。
このたび、国立映画アーカイブでは、イタリアのチネマ・リトロバート映画祭と2021年に共催した「映像の迷宮:小宮登美次郎コレクション」での調査結果もふまえ、これまで未上映だった作品をあらたに紹介いたします。いまだ知られざる無声映画の豊饒な魅力とともに、歴史的かつ文化的遺産である映画のアーカイブ活動に触れる機会として、ご来場いただければ幸いです。


- 日時
- 2025年10月4日(土) [Aプログラム] 13:00-15:00 / [Bプログラム] 16:30-18:30
*開映後の入場はできません。 - 会場
- 国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU
- 料金
- 一般1,050円 他
- 定員
- 299席(各回入替制・全席指定席)
- 主催
- 国立映画アーカイブ
- 協力
- 株式会社 橋本ピアノ
作品特定にご教示をくださった小松弘氏、マリアン・ルインスキー(Mariann Lewinsky)氏、カール・ヴラツコ(Karl Wratschko)氏、イヴォ・ブロム(Ivo Blom)氏、ジャンナ・キアペッロ(Gianna Chiapello)氏、クラウディア・ジャネット(Claudia Gianetto)氏、ジョヴァンニ・ラシ(Giovanni Lasi)氏に感謝申し上げます。
ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」(10月27日)
映画フィルム、テレビ番組、様々な録音・録画物などの視聴覚遺産を保存し安全保護する事業や活動を推進し、その重要さを啓蒙するために、ユネスコが2006年に定めた国際記念日。ユネスコに属する視聴覚保存機関連絡協議会(CCAAA)での決定を受けて2007年から世界で実施されている。なお、10月27日は、1980年ベオグラードで「映像の保護及び保存に関するユネスコ勧告」が採択された日。国立映画アーカイブが加盟している国際フィルムアーカイブ連盟(FIAF)でも、連盟をあげてこの日を祝うことを決定し、世界中の会員機関が記念イベントなどの事業に取り組んでいる。
2025年「世界視聴覚遺産の日」記念イベント一覧はこちら(外部サイト)
プログラム
1990年度に寄贈された小宮登美次郎コレクションには、『さらば青春』(1918、A・ジェニーナ)をはじめ、『除夜の悲劇』(1924、L・ピック)や染色版『燈台守』(1929、J・グレミヨン)など、世界で唯一の現存もしくは最良のプリントが多々含まれています。
本イベントでは、同コレクションの未公開プリントから厳選し、【Aプログラム】に世界初公開となる8本を、【Bプログラム】には、2021年のチネマ・リトロバート映画祭上映作品から8本を上映します。
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【Aプログラム】臆病狼/ワンテーの夢/自殺倶楽部/密計者/母の命日/悪魔の眼/盗まれた泥棒/神様の仲立計約120分 -
【Bプログラム】薄馬鹿大将ダム君/フロンティニャック家の最後の男/空中のブラウン/再び海の彼方へ(登録題名)/立派な金剛石/アトラス/熊狩り/羊飼の夢計約120分
■(監)=監督 (脚)=脚本 (撮)=撮影 (出)=出演
■ すべて国立映画アーカイブ所蔵35mmフィルム、無声、英語字幕版、日本語字幕(投影)、ピアノ伴奏つき上映。
■ 現存プリントに由来する不完全な作品が多く含まれています。上映順序・上映分数等に変更が生じる場合があります。
■ ★は世界で唯一の現存もしくは最良の可能性が高いプリントです。
- 開映後の入場はできません。
上映カレンダー
10/4(土) |
【Bプログラム】薄馬鹿大将ダム君/フロンティニャック家の最後の男/空中のブラウン/再び海の彼方へ(登録題名)/立派な金剛石/アトラス/熊狩り/羊飼の夢計約120分
ピアノ伴奏:柳下美恵
長瀬記念ホール OZU
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- チケットのオンライン発売は9月9日(火)正午からとなります。
- チケットのオンライン完売情報は、公式チケットサイトにてご確認ください。
- 各回の開映後の入場はできません。予告篇はなく、本篇から上映します。
チケット案内
- ♪ピアノ伴奏付上映特別料金
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- 1,050円
- 一般
- 840円
- 高校・大学生・65歳以上
- 600円
- 小・中学生
- 500円
- キャンパスメンバーズ(教職員)
- 400円
- キャンパスメンバーズ(学生)
- 無料
- 障害者手帳をお持ちの方(付添者は原則1名まで)
- オンライン販売
- 9月9日(火)正午から各上映回の開映15分前まで*当館HPより販売します。
- 窓口販売(1F)
- 各上映回の開映1時間前から5分前まで若干数販売 *お支払いは現金のみとなります。
電子チケット購入方法
- 本ホームページの上映カレンダーからご覧になりたい上映日時の「チケット購入」ボタンを選択。
- 座席と券種を選択。
- メールアドレスやクレジットカードまたはd払いの情報等必要事項を入力。
- 申込が完了しますと、3. で入力したメールアドレスにQRコード付きのチケットが届きます。
入場方法
- 開場は各上映回の開映30分前です。
- チケットのQRコードをスマホ画面、または印刷紙面でご提示ください。
- 各回の開映後の入場はできません。予告篇はございません。
- 料金区分の違うチケットでは入場できません。差額のお支払で観覧することはできません。
- 学生、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方、国立美術館のキャンパスメンバーズ、優待の方は証明できるものをご提示ください。ご提示のない方はご入場できません。
注意事項
- 特集名、作品名は電子チケットに表示されませんので、お間違いないようご購入、ご提示ください。
- 窓口でご購入いただける当日券は各回1名につき1枚のみです。
- チケットのオンライン完売情報は、公式チケットサイトにてご確認ください。
ピアノ伴奏:柳下美恵(やなした・みえ)
武蔵野音楽大学有鍵楽器専修(ピアノ)卒業。1995年、映画生誕百年祭「光の生誕 リュミエール!」以来、国内外の映画館、映画祭で伴奏多数。欧米スタイルの無声映画伴奏(弁士の語りがない音楽による伴奏)を日本で普及し、「映画館にピアノを!」、「ピアノ&シネマ」、「ピアノdeフィルム」など映画館の上映環境作りに注力している。
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