生贄夫人

  • 70分
  • 35mm・カラー

『花と蛇』(1974)に続いて、小沼と谷ナオミのコンビで描くSMシリーズ第2弾。生け花を教えながら暮らしている秋子(谷)のもとに、出奔した夫・国貞(坂本)が現れる。国貞によって強引に捕らえられた秋子は異常な性行為の餌食となっていく。坂本長利は1953年に劇団「ぶどうの会」で初舞台を踏むと、1969年からは映画にも出演。ロマンポルノを中心に中年男のエゴと弱さを巧演した。

1974(日活)(監)小沼勝(出)坂本長利(国貞)(脚)田中陽造(撮)森勝(美)土屋伊豆夫(音)月見里太一(出)谷ナオミ、東てる美、影山英俊、中平哲仟、高山千草、小見山玉樹、庄司三郎、谷文太

さすらいの恋人 眩暈

  • 74分
  • 35mm・カラー

真冬の公園で出会った男女が、互いの空虚な心を埋めあうように惹かれあっていく。小沼の確かな演出は、苦境に耐えながら都会で生きる男女の姿に漂う寂寥感と官能性を見事に引き出している。大工原正泰は『何もかも狂ってやがる』(1962、若杉光夫)で脚本家デビュー後、日活ロマンポルノを中心に活躍。佐々木志郎は日活のロマンポルノ製作を企画部として主導しながら、多くの新人脚本家の発掘にも貢献した。

1978(日活)(監)小沼勝(出)坂本長利(脚)大工原正泰(企画)佐々木志郎(撮)森勝(美)川船夏夫(音)真田勉(出)小川恵、飛鳥裕子、北見敏之、高橋明、吉川遊土、大矢甫、草薙良一、中川明

  • 長瀬記念ホール OZU
    女性専用席あり
  • 長瀬記念ホール OZU
    女性専用席あり