9鈴木紀子と厚木たか

  • 計94分

女學生記

  • 76分
  • 35mm・白黒

教育現場に携わった細川武子の短篇小説集をもとにして女学生の日常を綴った群像劇で、鈴木の最後の映画脚本作。物理や体育、家庭科などの授業の描写とともに、修学旅行や恩師との別れを通じて多感な少女たちの物語が展開される。女学校における良妻賢母教育から銃後の挺身へという社会世相が反映された点も興味深い。

1941(東京発声)(脚)鈴木紀子(監)村田武雄(原)細川武子(撮)吉田勝亮(美)園眞(音)津川主一(出)谷間小百合、戸川弓子、矢口陽子、高峰秀子、山田五十鈴

わたし達はこんなに働いてゐる

  • 18分
  • 35mm・白黒

P.C.L.にて『処女花園』(1936、矢倉茂雄)で脚本家デビューした深町松枝は、1938年から文化・記録映画に転じて厚木たかの筆名で活動した。海軍衣糧廠で軍服作りをする女子挺身隊の激務を取材した本作では、検閲による切除を免れた「わたし達はこんなに働いているのになぜサイパンは陥ちたの」というナレーションが批判的視点を際立たせている。

1945(朝日映画社)(脚)厚木たか(監)水木荘也(撮)小西昌三

  • 小ホール
  • 小ホール