42岡野薫子/杉原せつ

  • 計83分

岡野薫子は、科学映画の脚本家として1954年から日映科学映画製作所を拠点に活動し、1964年以降は児童文学に転じた。岡野の企画が日映科学の自主作品として初採用された『花と昆虫』では、花と昆虫の共生の巧妙さを捉えた。『受胎の神秘』は人間の受胎のメカニズムを題材に、岡野が書いた脚本をもとに演出にあたった奥山大六郎と坂谷英男が脚色した。中外製薬の提供による『猫の散歩』は、衛生問題のPR映画として、野良猫の視点から真夏の害虫騒動を物語る。杉原せつは、日本映画社を経て、戦後はフリーで文化・記録映画の脚本や演出を手がけ、美術映画の秀作『鳥獣戯画』(1966、松川八洲雄)にも参加。後年は童話作家に転じた。『冬の日 ごごのこと』は、冬の陽ざしの中、人々の優しさによって、少女とはぐれてしまった仔犬とが再会するまでを詩情豊かに描く。「小さな親切」運動キャンペーンの一環で企画された。

花と昆虫

  • 19分
  • 35mm・カラー

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1956(日映科学映画製作所)(脚)岡野薫子(監)奥山大六郎、飯田勢一郎(撮)後藤淳、弘中和則(音)飯田信夫

受胎の神秘

  • 16分
  • 35mm・カラー

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1958(日映科学映画製作所)(脚)岡野薫子(監・脚)奥山大六郎、坂谷英男(撮)後藤淳、髙山富雄、下尾彰彦(音)若山浩一(動画)村田安司

猫の散歩

  • 26分
  • 35mm・白黒

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1962(桜映画社)(脚)岡野薫子(編集)沼崎梅子(監)大橋秀夫(監修)山本嘉次郎(原)上田忠信(撮)安承玟(音響)大野松雄(声)髙橋和枝

冬の日 ごごのこと

  • 22分
  • 35mm・白黒

1964(アジア映画社)(監・脚)杉原せつ(撮)瀬川浩(音)松村禎三(音響)大野松雄

  • 小ホール
  • 小ホール