39西本祥子/時枝俊江

  • 計107分

西本祥子(さちこ)は、1954年に日本視覚教材に入り、1962年以降はフリーで教育映画などの監督や脚本を手がけた。監督第1作『ころと車』ではテコの原理と車への応用過程について示し、『雨水のゆくえ』では雨水が川から海へ至り蒸発して雲になるという循環を解説する。時枝俊江は、日本映画社を経て、岩波映画製作所で1952年のデビュー以来100本以上を監督。1984年以降はフリーで地域医療をテーマに撮り続けた。市民の政治参加についての社会教育映画『町の政治べんきょうするお母さん』では、東京郊外の国立での主婦たちによる町政の勉強会を取り上げた。1974-88年に時枝が手がけた文京区の企画による6作品のうち、3作目『絵図に偲ぶ江戸のくらし』では、江戸時代の庶民生活を題材として気さくな語り口のナレーションによる斬新な演出が注目された。音声を重んじる方法論は、ライフワークともなった幼児教育をめぐる作品群でも展開され、『光った水とろうよ』では4歳児たちの行動をいきいきした肉声とともに捉えている。

理科映画大系 ころと車

  • 11分
  • 16mm・白黒

1956(日本視覚教材)(構成)西本祥子(撮)鈴木喜代治

理科映画大系 雨水のゆくえ

  • 10分
  • 16mm・白黒

1959(日本視覚教材)(監)西本祥子(脚)岡本昌雄(撮)野村又新

町の政治 べんきょうするお母さん

  • 31分
  • 16mm・白黒

1957(岩波映画製作所)(監・脚)時枝俊江(撮)藤瀬季彦(録音)片山幹夫(解)和田実枝子

絵図に偲ぶ江戸のくらし ―吉左衛門さんと町の人々―

  • 33分
  • 16mm・カラー

1977(岩波映画製作所)(監・脚)時枝俊江(撮)八木義順(解)伊藤惣一

光った水とろうよ ―幼児の知的好奇心をさぐる―

  • 22分
  • 16mm・カラー

1979(岩波映画製作所)(監)時枝俊江(撮)八木義順(録音)佐久間俊夫(解)伊藤惣一

  • 小ホール
  • 小ホール