【Bプログラム】薄馬鹿大将ダム君/フロンティニャック家の最後の男/空中のブラウン/再び海の彼方へ(登録題名)/立派な金剛石/アトラス/熊狩り/羊飼の夢

  • 計約120分

♪ピアノ伴奏:柳下美恵

薄馬鹿大将ダム君Robinet innamorato di una chanteuse(Tweedledum in Love with a Singer)

  • 7分
  • 18fps・35mm・白黒

デードのクレティネッティ(新馬鹿大将)に続く人気シリーズとして、アンブロージオと契約したマルセル・ファーブルのロビネ(薄馬鹿大将、ダム)シリーズ。ミュージック・ホールに入ったダム君は、スター歌手に恋をする・・・。

1911(伊、アンブロージオ)(監)マルセル・ファーブル(マルセル・ペレス)(撮)ジョヴァンニ・ヴィトロッティ(出)マルセル・ファーブル、ジジェッタ・モラーノ、ニルデ・バラッキ

フロンティニャック家の最後の男L’ultimo dei Frontignac(The Last of the Frontignacs) ★

  • 10分
  • 18fps・35mm・染色

イタリア無声映画史上の監督の一人マリオ・カゼリーニが、チネス社を離れて現代劇を多く手掛けた時期の代表的な作品。原作はフランスのオクターブ・フイエの「貧しい青年の話」。気品と優しさに満ちた伯爵夫人をタルラリーニが好演。

1911(伊、アンブロージオ)(監)マリオ・カゼリーニ(出)アルベルト・カポッツィ、ルイジ・マッジ、マリー・クレオ・タルラリーニ

空中のブラウン/夜の影Schatten der Nacht(Shadows of the Night)

  • 23分
  • 16fps・35mm・染色

ハリー・ピール、トラウトマンの人気シリーズ「探偵ブラウン」の1篇。本篇はオリジナル45分とされ、現存は約半分程となる。「夜の影」と称する賊を追う探偵は、賊たちが乗った船を飛行船で追う行動に出る・・・。

1913(独、コンチネンタル社)(監・脚)ハリー・ピール、(撮)ヴィリー・ハメイスター(主)ルートヴィヒ・トラウトマン

再び海の彼方へ(登録題名)/二良心/断運原題不明(The Two Consciences) ★

  • 29分
  • 18fps・35mm・染色

アンブロージオの本作は、主要出演者は明白だが、所蔵登録された「再び海の彼方へ」の、プロットとの一致は多くなく、別作品の可能性もある。映像・演出・展開ともに魅力的な作品のため、情報提供を募る趣旨も含め、上映。

1913(伊、アンブロージオ)(監)不明(出)フェボ・マリ、マリー・クレオ・タルラリーニ

立派な金剛石/金剛La fuga dei diamanti(The Queen of Diamonds) ★

  • 13分
  • 18fps・35mm・染色

イタリア無声映画史上の監督の一人アウグスト・ジェニーナの大作。オリジナルの80分程に対し、現存の13分は冒頭部に相当するが、これだけでもスケールの大きさがわかる。ダイヤを相続した娘が、消えたダイヤを探す旅に出る‥。

1914(伊、ミラノ社)(監)アウグスト・ジェニーナ(出)フアニータ・コッツィ・ケネディ、ルイジ・セルヴェンティ、ウーゴ・グラッチ

アトラスAtlas. Episodio 2: accusa D’ oltre Tomba(Atlas) ★ 

  • 15分
  • 18fps・35mm・染色

趣味の筋肉競技から曲芸団を経て映画界入りしたマリオ・グァイタの人気を決定づけた「アトラス」シリーズ。本篇はイタリアでは第二篇「死後の告発」と特定されたが、フランス公開時の「第5話:海賊」の可能性も高い。

1920(伊、A・デ・ジリオ社)(監)マリオ・グァイタ(脚)レネ・デリオ(撮)マッシモ・テルツァノ(出)マリオ・グァイタ・アウソニア、エルザ・ザラ、ヴィットリオ・カサーリ

熊狩りCaccia all’orso ★

  • 7分
  • 18fps・35mm・白黒

世界的にも小宮コレクションにしか現存しない作品の可能性が高く、ほぼ全篇に近い状態で残っているアンブロージオ社の貴重な喜劇。二人の男がコンビを組み、クマの皮をかぶってクマに化け、村人を驚かしていく・・・。

1912(伊、アンブロージオ)(監)不明(出)ダリオ・シルヴェストリ、エルネスト・ヴェイザー

羊飼の夢Se fossi Re!(Dream of Shepherd/The Shepherd’s Dream/If I Were King)

  • 9分
  • 18fps・35mm・染色

ほぼ全篇に近い状態で残っている本篇は、ファーストカットの遠近を活かした構図で、「もし自分が王様になったら」という主題を明示し、テンポよく語りながら最後のおっかけまで一気にもっていく。日本公開情報は不詳。

1912(伊、アンブロージオ)(監)エドゥアルド・ベンチヴェンガ(出)マリオ・ヴォレー・ブッツィ

  • 長瀬記念ホール OZU

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    ピアノ伴奏:柳下美恵