講演:「アイリス・バリーとD・W・グリフィス――MoMAフィルムライブラリーの始まり」
岡島尚志(東京国立近代美術館フィルムセンター主幹)

1930年代、創立間もないニューヨーク近代美術館(MoMA)でフィルムライブラリーを任されたアイリス・バリーにとって、当時すでに過去の人となっていたD・W・グリフィスを人々に再評価させることは大きな意味を持っていた…。映画保存の草創期を駆け抜けたスーパーレディと“アメリカ映画の父”の不幸な対立をフィルムアーカイブの視点から読み解く。

岡島尚志
東京国立近代美術館フィルムセンター主幹。フィルムアーキビスト/キュレーター。国際フィルムアーカイブ連盟(FIAF)の第12代会長(2009~2011)をつとめた。専門は映画史、フィルムアーカイブ論、映画評論。