5路傍の石

- 130分
- 35mm・白黒
勉強好きの少年・吾一(片山)は家が貧しく中学に進学できそうにない。やがて父の借金のカタに丁稚奉公に出されてしまう。逆境にありながらも吾一は実直に人生を切り拓いていこうとする。山本有三の原作は連載中に戦時下の検閲により執筆を断念し未完となるが、本来は吾一が青年になり最後に少年時代を否定していく構想であった。原作者の故郷栃木でロケし明治時代の時代考証に力を入れた。文部省旧蔵16mmポジをもとに作製したオリジナル版を上映。
1938(日活多摩川)(監)田坂具隆(原)山本有三(脚)荒牧芳郎、高重屋四郎(撮)伊佐山三郎、碧川道夫、永塚一榮(美)松山崇(音)中川榮三(出)片山明彦、山本礼三郎、瀧花久子、小杉勇、井染四郎、澤村貞子、江川宇禮雄、星美千子