24貸間あり

  • 112分
  • 35mm・白黒

大阪のアパート屋敷を舞台に、奇妙な住人たちが騒動を繰り広げる。原作者の井伏鱒二を怒らせたといわれる異色作だが、川島雄三にとっては、汚さの中から生きることの悲しさを浮かび上がらせようと「悲鳴」をあげたと語る思い入れの一作。「出来損ないのゲテモノ」と自分を恥じ、ついに逃避するフランキー堺扮する男は、喜劇の形で積極的逃避というテーマを描き続けた川島に重なる人物である。

1959(宝塚映画)(監・脚)川島雄三(原)井伏鱒二(脚)藤本義一(撮)岡崎宏三(美)小島基司(音)眞鍋理一郎(出)フランキー堺、淡島千景、乙羽信子、浪花千栄子、清川虹子、桂小金治、山茶花究、藤木悠、小沢昭一

  • 小ホール
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