9浮雲[4Kデジタルリマスター版]

- 124分
- DCP・白黒
敗戦後の世情を背景に、戦中に外地で愛し合った過去から逃れられない男女(森、高峰)が流転する。林芙美子の集大成的長篇を水木洋子が凝縮してシナリオ化。「こういう女の生き方というものを、冷たくつっぱなして描いた」と記した成瀨巳喜男は、名優・名スタッフ陣とともに不朽の名作として結実させた。当時『宮本武蔵』(1954、稲垣浩)、『ゴジラ』(1954)に次ぐ潤沢な製作費がかけられた。映画賞を総なめにするなど高く評価されるとともに、興行的にも成功。撮影所の精華として映画全盛期を象徴する一篇でもある。
1955(東宝)(監)成瀨巳喜男(原)林芙美子(脚)水木洋子(撮)玉井正夫(美)中古智(音)齋藤一郎(出)髙峰秀子、森雅之、岡田茉莉子、山形勲、中北千枝子、加東大介、木匠マユリ、千石規子、村上冬樹
- 長瀬記念ホール OZU
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