35むかしの歌

  • 77分
  • 35mm・白黒・英語字幕付 with English subtitles

『花ちりぬ』に続いて森本薫のシナリオによる明治もの。大阪・船場の船問屋のいとはんお澪(花井)は、ある日出会った貧乏士族の娘お篠(山根)を妹のようにかわいがり面倒をみているが、西南戦争に伴う家の没落でお澪は芸者に出されてしまう。花井蘭子は出生の秘密を抱えた複雑な役を見事に演じており、花街に生きる女の哀歓を描くラストシーンが素晴らしい。許嫁の珊次(藤尾)のぼんちぶりも絶品。

1939(東宝京都)(監)石田民三(原・脚)森本薫(撮)山崎一雄(美)河東安英、西尾安佐男(出)花井蘭子、藤尾純、高堂黒天、進藤英太郎、沢井三郎、森野鍛冶哉、冬木京三、深見泰三、菊池双三郎、大崎時一郎、石川冷、山田好良、伊藤智子、山根寿子

  • 長瀬記念ホール OZU
  • 長瀬記念ホール OZU