12そよかぜ 他

  • 計132分

『そよかぜ』は、戦前に名曲映画シリーズでヒットを飛ばした佐々木康=万城目正コンビの戦後第1作。レビュー劇場の照明係・みち(並木)の愛と夢が、敗戦の影などどこにもない抒情的でのどかな雰囲気のなかに描かれる。松竹歌劇団出身の並木路子が劇中で歌った「リンゴの唄」は、その明るく和やかなメロディで人々の心を癒し、戦後最初のヒット曲となった。並木は『はたちの青春』でも主題歌「可愛いスイトピー」を歌い、美声を披露した。日本映画史上初の接吻映画と受け止められた本作は、戦後、スクリーンにもたらされた自由と解放を端的に示している。幾野道子と大坂志郎のキス・シーンは、当時、賛否両論を起こすほど話題になった。

そよかぜ

  • 60分
  • 35mm・白黒

1945(松竹大船)(監)佐々木康(脚)岩澤庸德(撮)寺尾清(美)本木勇(音)萬城目正(出)上原謙、佐野周二、斎藤達雄、髙倉彰、奈良眞養、伊東光一、加藤清一、並木路子、波多美喜子、若水絹子、三浦光子、霧島昇、二葉あき子

はたちの青春

  • 72分
  • 35mm・白黒

1946(松竹大船)(監)佐々木康(脚)柳井隆雄、武井韶平(撮)齋藤毅(美)小島基司(音)萬城目正(出)河村黎吉、髙橋豊子、幾野道子、西村青兒、大坂志郎、坂本武、逢川かほる、髙倉彰、三村秀子、櫻庭あき、奈良眞養、佐藤忠治、志村榮美、稲川忠一、榊保彦

  • 長瀬記念ホール OZU
  • 長瀬記念ホール OZU