怪奇 江戸川乱山

- 62分
- 35mm・白黒
夏に公開された怪談映画の一本だが、『恐怖城』(1932、ヴィクター・ハルペリン)の影響が色濃く感じられ、日本初のゾンビ映画と形容するにふさわしい異色作に仕上がっている。西洋の古典的怪奇映画で定番の不気味な儀式が行われる一方で、神出鬼没の江戸川乱三(羅門)が逆さ吊りで現れるなど、多様なホラー演出が作品内に同居している。東宝の資本で設立された今井映画製作所の貴重な現存作品。
1937(今井映画製作所)(監・原・脚)下村健二(撮)町井春美(音)中原務(出)羅門光三郎、山田好良、伊田兼美、大倉文男、泉清子、宝久美子、富樫延好、國創典