五重塔

- 64分
- 35mm・白黒・不完全
幸田露伴の中篇小説を原作に、谷中五重塔を建立するまでの大工(花柳、柳)の敢闘と協力の精神を描いた五所の「芸道もの」。溝口健二『残菊物語』(1939)のコンビ、花柳章太郎と森赫子をはじめとする新生新派がユニット出演し、美術考証に木村荘八を招いた大作であった。欠落の多い第二次返還映画版(37分)ではなく、1996年にロシア・ゴスフィルモフォンドで発見された、オリジナルの長さ(67分)に近い版での上映。冒頭クレジットが欠落。
1944(大映)(監)五所平之助(原)幸田露伴(脚)川口松太郎(撮)相坂操一(美)仲美喜夫(音)斎藤一郎(出)花柳章太郎、森赫子、柳永二郎、大矢市次郎、逢初夢子、伊志井寛、村田正雄、松宮慶次郎