愉しき哉人生

- 77分
- 35mm・白黒・不完全
敗戦が色濃くなった太平洋戦争末期、映画は戦意昂揚よりも娯楽性を前面に押し出した。柳家金語楼を銃後思想の伝導者に配したミュージカル仕立ての喜劇で、桶屋の木槌が心地よいリズムを刻み、雨が降っては妖精たちが群舞する。突然町に引っ越してきた変わり者の一家が「よろづ工夫屋」を開店し、生活の苦しみはすべて気の持ちようで解決することを隣組の住人たちに伝えていく。
1944(東宝)(監・脚)成瀨巳喜男(脚)八住利雄(撮)伊藤武夫(美)北川惠司(音)鈴木靜一(出)柳家金語樓、山根壽子、中村メイコ、橫山エンタツ、花岡菊子、渡辺篤、清川玉枝、小髙たかし