愛機南へ飛ぶ

- 94分
- 35mm・白黒・不完全
水野武(原)は、幼時に海軍兵だった父親・進(佐分利)を亡くした。武は病弱ながら学業優秀だったため、母親は彼を医者にしようと育てたが、やがて成長した武は陸軍航空部隊に志願したいと打ち明ける。「海の時代」から「空の時代」へと変わる戦局認識を広め、さらなる国威発揚を試みた映画で、前半は母もの、後半は陸軍航空本部監修による戦闘機の演習映像を駆使した空戦ものとなっており、戦時の娯楽作品として巧みにまとめ上げられている。オリジナルは111分。
1943(松竹大船)(監)佐々木康(脚)柳井隆雄、武井韶平(撮)寺尾清、渡辺健次、武富喜男、猪飼助太郎、生方敏夫、斎藤毅(美)森幹男(音)万城目正(出)佐分利信、信千代、原保美、奈良真養、高倉彰、小杉勇、風見章子、笠智衆、河村黎吉