落花の舞/まごころの歌

  • 計62分

落花の舞

  • 52分
  • 35mm・白黒・不完全

慶安の変で知られる由井正雪(荒木)一派は、紀州大納言頼宣(大谷)を幕府転覆の企てに加盟させようと謀っていた。その謀計を主君に諌言せんとする忠臣と、加盟の証として連判状に捺印する御印を求める由井一派が入り混じる中、脇坂主税之助(市川)が悪を討つ。老中・松平伊豆守(葛木)が事態を察知し、脇坂に決起を促す場面などが欠落している可能性が高い。

1940(新興キネマ・京都)(監)西原孝(脚)八尋不二(撮)竹野治夫(美)上里義三(音)武政英策(出)市川右太衛門、大谷日出夫、羅門光三郎、葛木香一、荒木忍、光岡龍三郎、歌川絹枝、浪花五郎、大河三鈴、中邦彦、岡春恵

まごころの歌

  • 10分
  • 35mm・白黒・部分

出征兵士の家族と慰問袋を送った女学生が親しくなることで、前線と銃後の交流が育まれていく物語。オリジナル39分のうち、現存するのは冒頭10分だが、子どものやりとりを丁寧に掬い取る厚田雄治(雄春)のキャメラワークを堪能できる。公開前に検閲のため内務省へフィルムを運搬していた際、フィルムの自然発火によって初号プリントが燃え、封切に支障をきたした。

1941(松竹大船)(監)蛭川伊勢夫(脚)長瀨喜伴(撮)厚田雄治(美)五所福之助(音)篠田謹治(出)朝霧鏡子、横山準、笠智衆、若水絹子、津田晴彦、葉山正雄、奈良真養、岡村文子

  • 長瀬記念ホール OZU
  • 長瀬記念ホール OZU